千葉県の葬儀場を探す

千葉県の葬儀は、地域ごとで風習が異なり、昔ながらのやり方で行っているところも多いです。松戸市千駄堀地域では、告別式を行う際に別れの杯がお酒の飲み回す風習があります。成田市では、通夜の晩に半紙でこよりを作り、結び目を5つにして出棺する棺にいれます。

旭・匝瑳市周辺では、通夜前火葬が原則であり、告別式が終わればそのまま墓地へ埋葬しに行きます。最近は少なくなりましたが、場所によって出立ちの膳を行っているところもあります。昼食をしてから告別式開式が多いため、午後1時に行うことが多いのが特徴です。

匝瑳市周辺では、故人の家から出棺するのが一般的になっており、縁側の軒下には青竹を一本ぶらさげます。これの下を棺が通る意味としては、故人のために新しい家から送るとされています。同じ千葉県であっても地域によって細かくしきたりが異なるため、確認しておきましょう。

千葉県は他の県と葬儀がどのように違うのか、特徴をご紹介していきます。千葉県のしきたりを確認しておくことで、葬儀をスムーズに行うことができ、さらにわからないことは親族に聞いておくのがおすすめです。

千葉県では故人が長生きできたお祝いの意味を込めて、「小銭撒き」を行うのが特徴です。他にも紅白の水引の紐を通した5円玉をポチ袋に入れ、会葬礼状と一緒に配る地域もあります。これを「長寿銭」といい、持ち帰ると故人のように長生きすることができるという意味があります。

長寿銭を準備するときにポチ袋を使いますが、紅白の水引きがプリントされていて、表書きには「長寿」と書きます。葬儀では黒と白の香典袋を使用しているイメージが強いですが、長寿銭はお祝いの意味があるため、準備する方は色を間違わないようにしましょう。

千葉県の農村部の地域では、「葬式組」の「年寄り講」というものがあり、高齢者が太鼓をたたいて僧侶と遺族がお題目を唱える儀式もあります。その葬式組の方には、「志」と書いた袋を準備して、100円を入れて渡します。

千葉県には「葬式組」があり、「班」とも言います。これは地域の人々の組織となって、お葬式の準備からお寺への連絡のお手伝いをする方のことです。農村部や房総地域などに多く古くからの風習として今も行っている場所があります。

通夜では「念仏講」を行い、納骨の時は「四本旗（しほんばた）」という4本の竹に麻紐で五色の紙を飾った埋葬品を準備するのも葬式組です。町内会で取り決めをしていることもあるため、花輪の数が決まっていたり、指定の葬儀社を利用し献花費用を割引してもらえたりもします。

お互い助け合ってきた風習を続けている地域もあるため、その地域のやり方に従って葬儀の準備を進めていきましょう。

千葉県の都市部の通夜は、夕方から始めて2時間から3時間程度で終わりますが、千葉県では一晩中起きて、番をするのが特徴です。これは一部の地域ですが、お通夜のことを「夜伽（よとぎ）」と言って、「夜伽見舞い」として食べ物を持ち寄って飲食をするという風習があります。

千葉県では住んでいる地域によって、他にも地域に合ったしきたりが様々存在します。市川地域の場合、葬儀が終わったら日の高いうちにお寺へお礼参りをしますが、この時誰に声を掛けられても返事をしてはいけないという風習があり、行きも帰りも無言でいないといけません。

また、火葬も「前火葬」と「後火葬」の地域がとても入り混じっているため、故人の顔を見てからお別れしたい場合は、お葬式の当日に納骨することが多いため、行くタイミングを確認しておかなければいけません。

香典返しを現金で行う地域もあります。香典返しは茶や梅干しなど「品」で返すのが一般的なようですが、現金を渡すこともあり、香典の金額によって変動しますが1,000～2,000円を渡されることがあります。