都立霊園の倍率は高い!施設の種類や使用料など基礎知識を紹介

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2021/7/15

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都立霊園は東京都が運営や管理を行っている霊園です。管理料や使用料が安く、人気があり申し込みをして当選された方が利用することができます。そこで、都立霊園を利用したい方のために基礎知識についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2021/7/15

目次

都立霊園について

都立霊園は東京にある霊園のことを指し、一覧は次の通りです。現在は多摩、青山、雑司ケ谷、谷中、染井、八柱、小平、八王子の8カ所であり、都立霊園といっても施設の内容が異なるため、情報収集が大切です。

 

利便性の良い立地にある都立霊園であったり、使用料や管理費も安い施設があります。そのような場合は、人気が高いため倍率も高く、申し込んでも当たらない場合もあるため、諦めずに申し込みを続ける必要が大切です。

都立霊園にかかる費用について

都立霊園にかかる費用は、永代使用料・年間管理料・墓石代・墓石設置費の3つです。民営霊園や寺院墓地と同じように永代使用料が必要であり、使用権を取得するための費用であり、面積によって費用の金額は異なります。

 

年間管理料は都立霊園を使用する際に、施設の維持管理や共用部分の清掃に必要であるため、毎年支払わなくてはいけません。どこの霊園でも単価は同じのため、不安な方は確認しておきましょう。

 

都立霊園にお墓を建てないといけないため、墓石代・墓石設置費も必要です。石材店の指定は特にないため自分でで施工業者を決めましょう。無駄な出費を抑えることも可能ですが、不安なことは石材店などに相談してみてください。

都立霊園に申込する方法

都立霊園は東京都が例年6下旬に配布されている「申し込みのしおり」に記載されているため確認してみてください。申込期間・抽選日・使用許可について細かい内容が記載されており、例年ほぼ同様の手順のため、初めて申し込みをした方も当選するまで挑戦できます。

 

インターネットで申し込みをする場合は、事前に申込者情報の登録をした後に、公式サイトの「TOKYO霊園さんぽ」に申し込みを行います。郵送で申し込みをする方法もあり、必要事項を記入し決められた申込期間内に提出しましょう。

都立霊園の施設の種類について

都立霊園の施設のタイプには埋蔵施設と収蔵施設の2種類があります。埋蔵施設に関してはさらに様々な種類があるため、どの都立霊園の施設を希望するのか情報を収集する必要があります。そこで、基本的な施設の種類についてまとめてみました。

埋蔵施設の種類

都立霊園の施設には様々なタイプがあり、どのようなお墓を希望するのかよく考えてから申し込みをしなくてはいけません。そのため、まずは埋没施設の種類を把握し、希望のお墓であるかを確認してみましょう。

一般埋蔵施設

一般埋蔵施設とは、一般的なお墓のことであり、使用期限は特にありません。返還された墓地を整備し直して再貸付けする形になっており、墓じまいをすれば次の方が使います。多磨霊園・八柱霊園・谷中霊園・小平霊園・青山霊園があり、墓地の立地や規模も霊園によって異なります。

 

民営霊園や寺院墓地に比べると、都立霊園は使用料も管理料も安いのが特徴で人気が高いです。そのため、倍率も高く年に1回の応募も多いため、利用したい方は早い段階から申し込みの準備をするのがおすすめです。

 

使用料や管理料が安い理由は、1平方メートル当たり単価は一律に610円と決まりがあり、都立霊園の間でも差がありません。使用料は区画により費用が異なりますが、当選した場所の区画を変えることが無理なため、一番高い使用料を目安に検討してください。

立体埋蔵施設

立体埋蔵施設とは遺骨を骨壺に入れた後に、地上の納骨室に安置したら、20年後に骨壷から遺骨を取り出して地下のカロートに共同埋蔵する方法です。後継者がいない方も申し込むが可能で永代供養墓することができるため、死後も安心することができます。

 

都立霊園は青山霊園と谷中霊園にあり、飽きがないと募集されません。そのため、年に1度の募集にあった場合は、応募したほうがよいでしょう。人気が高く倍率が高いため、計画を立てて情報を収集し、必要な方は申し込みをしてみましょう。

合葬埋蔵施設

多数の方のご遺骨を共同で埋蔵も都立霊園にあります。お墓の後継者がいない方も利用することができ、永代供養墓で、生前に申し込めるタイプがあるため、亡くなってからもお墓について心配することがありません。

 

合葬埋蔵施設は、小平霊園・多磨霊園・八柱霊園があり、どれも人気があるため倍率が高いです。小平霊園は3体まで埋蔵することが可能なタイプの直接共同埋蔵です。八柱霊園の合葬埋葬施設に関しては、合祀することが可能なタイプと一定期間後に合祀になるタイプがあります。

 

多磨霊園は生前に申込むことができ、遺骨を共同で埋蔵するお墓で、永代で使用することが可能です。こちらの都立霊園も合祀することが可能なタイプと一定期間後に合祀になるタイプを選ぶことができます。

樹木型と樹林型の埋蔵施設

都立霊園の小平霊園には樹林墓地と樹木墓地があります。樹林墓地とは、共同の埋蔵施設のことを指し、他の方の遺骨と一緒に合祀されるのが特徴です。火葬された状態の遺骨または粉骨をしたものを納骨袋に入れて埋蔵し、遺骨の埋蔵場所の指定は無理のため気を付けてください。

 

樹木墓地は樹林墓地とは異なり、遺骨を1体ずつ個別に埋蔵するのが特徴です。ただし、遺骨の埋蔵場所の指定することが無理なため、事前に確認しておきましょう。遺骨は火葬されたままの遺骨に限られており、こちらは粉骨をしてものを埋蔵することができません。

 

合祀するか個別に埋葬するかの違いがあるため、都立霊園を利用したいときは必ず情報を収集して希望されるものに合致しているかよく考えてみましょう。

収蔵施設の種類

都立霊園の長期収蔵施設が、多磨霊園みたま堂内にあります。長期間使用することを目的としており、30年で更新できます。他にも短期収蔵施設もあり、使用期間は5年間で更新となるため、長期間よりも親族も管理がしやすく雑司ケ谷崇祖堂に「家族納骨壇」があります。

 

一時収蔵施設もあり、墓地を取得するまでの一時的な遺骨の保管として利用することができます。使用期間は1年であり、更新は4回まで使用することが可能です。多磨、八柱、雑司ケ谷に設置されているため、気になる方は情報を収集してみましょう。

 

都立霊園の施設の中でも人気が高く、申し込んでも倍率が高いためなかなか当たらないことも多いため、諦めずに挑戦してみましょう。

 

 

都立霊園のお墓の名義変更の流れ

都立霊園で名義変更を行う場合は、祭祀主宰者であり、使用者の親族が原則です。そして、様々な書類が必要になるため、事前に都立霊園の窓口や公園協会霊園課に相談してください。ホームページなどにも名義変更の手続きが掲載されていることが多いです。

 

名義変更に必要な書類は、承継使用申請書・誓約書・申請者の実印と印鑑登録証明書・申請者の戸籍謄本・戸籍謄本・東京都霊園使用許可証・手数料1,700円・郵送料の460円分の切手がどの方も共通して必要です。

 

承継する者を指定されている場合や使用者が死亡して承継する者を指定されていない場合など様々なケースがあり異なります。そのため、まずは都立霊園に連絡をして確認してください。

都立霊園の墓じまいのやり方

都立霊園の墓じまいをするときは、閉眼供養をしなくてはいけません。お寺から僧侶を呼んでお経を唱えてもらうことが必要です。最後にお墓の掃除をしてお経を読むだけですが、3時間以上かかるため、スケジュールなどを確認しておきましょう。

 

墓じまいの基本的な流れは、骨壷の状態を確認し、納骨先を探します。都立霊園の管理者に相談・連絡したら、役所に届け出など必要な書類を出します。墓石を撤去しなければいけませんので、石材店も探す必要です。

 

閉眼供養が終わったら墓石を運搬してもらい原状回復します。遺骨を移動したら納骨先に移したら完了です。墓じまいには解体・撤去費用・お布施代・書類の代金・新たに納骨するための費用がかかるため、不必要な出費にならないかよく考えて判断しましょう。

都立霊園はまず申し込みから始めてみよう

都立霊園を希望する場合、まずは申し込みをして抽選に当選しなければいけません。当たらない場合は、利用することが無理のため、利用したい都立霊園の情報をよく確認して申込から始めてみてください。

 

都立霊園に施設によって内容が異なるため、まずは情報収集から初めて、どのような都立霊園を利用したいのかよく考えてみてください。