喪中はがきの書き方・連名の場合・気になるマナー・注意点も紹介

公開日 : 2020/2/15

更新日 : 2020/9/10

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身内が無くなった場合に書く喪中はがきは夫婦の名前を連名にしていいのかどうか悩みますよね。また、喪中はがきの内容もどういった事を書けばいいのか分からない方も多いと思います。今回は喪中はがきの書き方や連名の場合の書き方などを詳しく解説しています。

公開日 : 2020/2/15

更新日 : 2020/9/10

目次

そもそも喪中はがきとは

喪中はがきを受けた事や出した事がある方も多いと思いますが、喪中はがきを出す範囲や書き方、いつまでに送らないといけないのか等分からない事も多いのではないでしょうか。そもそも喪中はがきとはなんなのかや書き方、マナーなどについて詳しく解説しています。

喪中はがきとはどんなものか

喪中はがきとは、1年以内に身内に不幸があった場合に喪に服するために新年の挨拶を遠慮する事を事前に知らせるはがきのことです。つまり、喪中なので年賀状を送らないということを事前にお知らせする事が目的です。

喪中はがきの詳しい書き方

喪中はがきを出す時には書き方や連名にする時にはどうするのか、喪中はがきを出す範囲はどこまでか等、分からない部分も多いのではないでしょうか。それぞれの詳しい内容について見てみましょう。

喪中はがきを出す範囲は?

喪中はがきを出す時には普段、年賀状のやりとりがある人には出す方も多いと思いますが、親戚にはどこまで喪中だと連絡するのでしょうか。故人との関わりの深さなどにもよりますが、一般的に2親等までの親族が亡くなった場合に喪中はがきを出します。

 

最近は両親や配偶者、子、配偶者の両親と、兄弟姉妹まではほとんどの方が出します。2親等の祖父母の場合は喪中はがきを出さない方も増えていて、故人と同居していた場合は出すなどという判断も多いです。判断を迷われた方は年長者に相談すると良いです。

 

配偶者の祖父母や兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者などの姻族の場合に迷う方も多いですが、その場合も年長者に相談すると良いです。喪中はがきは出した方が良い時期が決まっているので早目に確認しておきましょう。

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喪中はがきの書き方や注意点

喪中はがきを出す時には、まずは大体の構成を確認しましょう。それから前文や主文について考えていくと書きやすいです。また、喪中はがきを出す時の注意点も確認しておき、マナーに気を付けて書きましょう。それでは、それぞれの部分を詳しく見てみましょう。

喪中はがきの構成

喪中はがきを出す時には大体の構成が決まっていますので確認しておきましょう。1.年賀欠礼の挨拶をします。2.誰がいつ、亡くなったのかを書きます。3.故人との続柄を書きます。4.お世話になったお礼を書きます。

 

5.変わらぬお付き合いを願うなどの言葉を書きます。6.日付と差出人の住所、氏名を書きます。それでは、前文や主文、句読点についてどのように書いたら良いのかや注意点を見てみましょう。

前文の書き方

手紙では前文と主文、末文の構成ですが喪中はがきは前文を省略します。拝啓などでは、敬具や時候の挨拶をしますが弔事に関わるはがきなので、これらは省略するようになっています。死亡通知や会葬礼状なども同じです。喪中はがきも同じく主文から始めます。

 

新年のご挨拶を遠慮させて頂く事を伝える為の挨拶文なので時候は必用ありませんが、入れても問題ないです。喪中という事を伝えて新年の挨拶を遠慮する事を書きます。「年賀」とは書かずに「新年」や「年頭」という言葉を使うようにします。

 

「賀」の文字は弔事では使ってはいけないので年賀のご挨拶とは書けません。この「賀」には祝福するという意味があるので親しい方を亡くしてそんな気持ちにはなれません。その為、「新年」や「年末年始のご挨拶」などという表現をしています。

主文の書き方

主文では喪中のため年賀欠礼する事をまず先に伝えます。その後に誰がいつ、何歳で亡くなったかを書きます。末文でこれまでの感謝と今後のおつき合いをお願いしたり相手の無事を祈る言葉を添えて終わります

 

近況報告は一般的に別に報告のはがきを出します。「生前賜りましたご厚情に深く感謝致します」と生前に良くしてもらっていた事への感謝の気持ちを丁寧に書きましょう。その後には「変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。」と続けるのが一般的です。

 

最後の言葉には「時節柄くれぐれもご自愛の~」と相手の健康を願う文をつけて締めくくると良いです。その後に日にちを書いて終わります。喪中はがきを出す時にはこうした流れを確認した上で付け足したい事などがあれば書き足しましょう。

句読点について

儀礼的な挨拶状や招待状などでは、句読点を入れたり行頭の1字下げは行わないです。結婚式の招待状、感謝状なども同じです。喪中はがきも同じく句読点を使わないで行頭の1字下げも行いません。例文を紹介します。1.「父〜が〜月に〜歳にて永眠致しました。」

 

2.「〜月に母〜享年(〜歳)が永眠いたしました。」書く時には(祖父・父・義母・兄)等の続柄を書きます。夫婦などの連名で出す場合は夫からの続柄で書きます。亡くなった方の年齢は数え年が一般的ですが地域や宗派などにより異なることもあるので確認しましょう。

 

儀理の親が亡くなった場合は?

配偶者の妻の父親が亡くなった場合、喪中はがきでは義父を使います。例えば「義父~が~歳にて永眠いたしました。」と書きます。他にも岳父(がくふ)という言葉もあります。分かりやすく書きたい場合には「妻(配偶者の名前)の父~が~」のように書くと良いです。

 

続柄を書かない方法もありますが、なるべく書いた方が受け取った人にとって分かりやすいです。また、妻の母は「義母」や「丈母(じょうぼ)」と書く事もあります。岳父や丈母は普段使い慣れていない言葉なので間違えないようにしましょう。

宛名が連名の場合の書き方

宛名を夫婦の連名にする場合も通常のはがきと書き方はあまり変わりありません。右に夫の名前を書き、左に妻の名前を書きます。気を付けるポイントは夫の名前はフルネームで書き、妻は下の名前のみにすることです。

 

また、名前の後に続く敬称は一つにまとめず、それぞれの名前の下に様と書きましょう。家族全員に宛てて喪中はがきを送る場合には、全員分の名前を書くのも間違いではないですが、そんな時はまとめて「〜様家ご家族一同」とするのが良いです。

喪中はがきを書く時の注意点

喪中はがきとはどういう意味なのかや書き方について詳しく解説してきました。他にも喪中はがきの選び方やイラスト、いつまでに出せば良いのかなど、注意した方が良い点があります。それでは、注意点を確認して失礼のないようにしましょう。

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喪中はがきの選び方

喪中はがきを選ぶ時には私製のハガキでも通常のハガキでもどちらでも構わないです。私製のハガキの場合には切手が必要です。その際にはいつも使う切手ではなく弔事用の切手があるので郵便局で聞いてみましょう。

 

年賀はがきは使わないように気を付けましょう。年賀は新年を慶ぶという意味があるので、喪中はがきには使えません。喪中の報告を寒中見舞いでする場合は、季節の挨拶を目的としていて弔事用ではありませんので普通の切手でも構いません。

イラストはどうするのか

一般的にイラストは献花をイメージしたものが多くて蓮や菊、桔梗、百合、胡蝶蘭など弔事に用いる花などを淡く優しい色合いで描いたイラストがよく使われています。献花ということで故人の好きだった花もよく選ばれています。

 

また、花言葉により故人をイメージさせる花を選ぶ事もできます。菊なら高潔や高貴、高尚です。桔梗は誠実や清楚、従順です。百合は純粋、無垢、威厳です。花言葉を参考にして故人に合ったイラストを選ぶと良いです。

喪中はがきを出すのはいつまでが良いのか

一般的に喪中はがきは、年賀欠礼の挨拶なので年賀の挨拶を行う新年の前に届けば問題ないです。ですが、喪中はがきを受け取った方も年賀状を送らないという風習なので受け取る側が年賀状の準備にとりかかる前の11月中旬~12月の初旬には届くように出しましょう。

 

年末に不幸があった場合には、喪中はがきを出しても相手に届くのがお正月や年末になってしまいます。その場合も形式上は喪中はがきを出すという考え方と喪中はがきは出さずに松の内の1月7日が明けてから寒中見舞いを送るという方法もあります。

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夫婦連名で出す場合には

夫婦連名で喪中はがきを出す場合、故人が配偶者(妻)の親だった時にはどのように書けばいいのでしょうか?その際は義父(岳父)または義母(丈母)です。一般的に喪中はがきは世帯主からみた続柄を書きます。

 

ただ、配偶者(妻)にとっては実父や実母です。亡くなったのは自分の親なのに義理と表すことに抵抗がある方もいます。そのような時には、「妻~の父」や「妻~の母」とするか、喪中はがきは連名としないというのも一つです。

 

親子で連名で出す場合

親子で連名にしたい場合にはどうしたら良いのでしょうか。喪中はがきには夫婦連名はありますが親子連名はありません。その為、親と付き合いがある方への喪中はがきの場合には親の名前だけを書きます。

 

逆に、子供と付き合いがある方への喪中はがきは子供の名前だけを書きます。また、家族ぐるみでの付き合いの方の場合でも連名にはせず、代表者を1人選んでその方だけを書くようにしましょう。

薄墨で書くのか

喪中なので絶対に薄墨にすべきというわけではありません。挨拶文が黒色でも失礼に当たるわけではないです。文字が黒色の場合、はっきり読めるので先方が高齢の方でも読みやすいです。また、喪中である事が相手にはっきりと伝わります。

 

薄墨の場合、控えめな印象で喪中らしさを感じさせます。文字は黒色に比べて読みにくいです。高齢の方には読みにくいので分かりづらいです。宛名面は送り先の住所や名前を印刷するので相手に失礼です。薄墨にはせず、黒色ではっきりと書きましょう。

 

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故人の年齢の書き方

故人の年齢は以前は数え年で書かれていました。最近では満年齢で書かれることが多くなっています。享年91(満90歳)と数え年と満年齢を併記する書き方もあるので分かりやすい書き方を選びましょう。

送る相手も喪中の場合

送る相手も喪中の場合には喪中はがきを送って良いのか不安になる方も多いです。喪中はがきは基本的に年賀状を出すのを控えますというお知らせなので、相手が喪中であっても喪中はがきを送っても問題はありません。

 

この場合、送る側へのお悔やみの言葉を書き添えると気持ちがより伝わりやすいです。喪中の相手にこちらから喪中はがきを出すことに抵抗がある方は、時期をずらして喪中はがきは出さずに寒中見舞いを出すようにしましょう。

 

故人が生前やりとりしていた方への喪中はがきの書き方

喪中はがきは年賀欠礼状なので、あなたが年賀状をやり取りしていなかったのであれば出さなくて良いです。一般的には死亡通知や死亡案内状を出して相手に知らせます。死亡通知や死亡案内状を改めて送らず、喪中はがきを送られている場合もあります。

 

その時には文例の結びの挨拶を工夫すると自然な喪中はがきができます。不祝儀などを辞退する時はそれも書いておくと良いです。不祝儀を辞退する風習は最近、広がっています。お互いの手間や負担をかけたくないという思いで辞退される方も増えています。

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喪中はがきのマナー

喪中はがきを書く時のマナーを紹介してきましたが、再度確認しましょう。句読点は入れないでおきます。時候の挨拶はいりません。出産や結婚などのイベントの近況報告は書かないで別の方法でお知らせしましょう。夫婦連名で出す場合には続柄は夫の方に合わせます。

 

その年に複数人亡くなった場合には亡くなった月日が早い順に連名で書きます。例文をあげますと、「今年~月に(続柄・故人の名前)が~歳にて永眠いたしました。今年~月に(続柄・故人の名前)が~歳にて永眠いたしました。」とこのように書きます。

忙しい方は業者に頼むのも一つ

仕事や葬儀で忙しい場合や、年末のぎりぎりに不幸があった場合には自分で喪中はがきを用意するのが難しい場合や、パソコンが苦手な方や自宅にプリンターが無い方は業者に頼むと良いです。宛名の印刷もしてくれるので便利です。

 

インターネットでの申し込みもあるので時間の空いている時に素早くできます。イラストの種類も豊富なので自分の気にいるものも見つかりやすいです。業者に頼む場合には印刷代の他に切手代などもかかるのか確認しておきましょう。

 

何もしないよりは業者にお願いして喪中はがきを出すようにしましょう。また、少し余裕がある方は一言添えるだけでも相手により気持ちが伝わります。インターネット以外にもお店での印刷もあるので相談してみましょう。

喪中の場合の初詣はいつから行っていいのか

喪中とは、家族などの身近な方や親しい方の死を悲しみ、不幸を乗り越える期間の事です。喪中には正式には期間が決まっていません。悲しみを乗り越えるまでの期間なので、悲しみを乗り越えられて前を向けるようになれたら初詣に行っても良いのです。

 

注意しないといけないのは忌中の期間です。忌中とは家族などに不幸があり、忌みに服している間で49日です。この間は結婚式や新年のお祝い等の慶事になるべく関わらないで慎んで過ごします。その為、神社では忌中の間は初詣にお参りしないほうが良いとされています。

 

受け取る側の事を考えて分かりやすく書こう

喪中はがきを出す場合には形式や敬称も大切ですが、受け取る側にとって分かりやすいのかも大切です。どういった書き方が良いのかは人それぞれですので、受け取る側の事をよく考えて書きましょう。