喪中にやってはいけないことって何?行事ごとの注意点を紹介します。

公開日 : 2020/2/22

更新日 : 2020/11/24

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喪中とは亡くなった方の冥福を祈るために、普段の生活で行っていることを一時的に慎むことを言います。この記事では、喪中にやっていいことやってはいけないことを行事毎に注意点を紹介致します。意外と知られていないことでもあるので、現在喪中の方は参考にしてください。

公開日 : 2020/2/22

更新日 : 2020/11/24

目次

喪中とは?

日々の生活において身内に不幸があった場合は、どんなときであっても喪に服して慎んだ行動をとる必要が出てきます。そして、喪に服す期間というのは血縁の深さによって変わってきます。

 

喪中であった場合に、故人とあなたの関係をしっかりと理解しておくことで喪中が続く期間を知ることができます。喪中の日数を知るだけで、今後のあなたのライフスタイルも変わってくるかもしれません。是非、参考にしてください。

喪中の意味

喪中とは、簡単にいうと「故人の死に哀悼の意を持って過ごすための期間」で、故人の死を受け入れつつ緩やかに心を癒していく大切な時間のことです。明治時代には喪中に服する期間が細かく決められており、故人の偲ぶために服装や行動まで詳細に気を配って過ごしていましたが、

 

近年では、ライフスタイルの変化にともない「忌明けをしたら普段通りの生活に戻る」という考え方が主流になりましたが、それでもある程度の秩序を保った行動が好まれる傾向にあります。

喪中の期間

それでは、喪中の期間を紹介していきます。「夫・父母⇒13か月」「妻・息子・娘・兄弟姉妹・母方の祖父母・叔父・叔母・曾祖父母⇒90日」「父方の祖父母・夫の父母⇒150日」「養子⇒30日」が一般的な期間です。

 

そして、喪中期間には喪中はがきを親しい人物に送る必要があります。送る理由としては、主に年賀状のやり取りを控えるよう喪中の報告をするためです。

 

送る時期としては、年賀状の準備が出来る前までに送るのがマナーと言われています。相手方が年賀状を送った後に喪中はがきを送っても、相手側は迷惑な行為と受け取ってしまうかもしれません。

 

喪中はがきを相手先に送る場合の具体的な時期としては、大体12月に入る頃までには届くようにしてください。

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忌中との違いとは?

忌中とは、故人が亡くなった日から数えて四十九日間の期間のことで、遺族は故人の魂が無事に極楽浄土へ辿り着けるよう7日ごとに供養しなければなりません。

 

四十九日の間は、故人の魂もまだ現世にあると考えられているため、その遺族も穢れを負っているとされ、故人の魂を弔いつつ日常生活とは離れた時間を過ごします。

 

忌中は、喪中と比べるともう少しやってはいけないことが多いため、忌中と喪中を区別して考えるようにしましょう。

喪中にやってはいけないこととは?

喪中の期間にやってはいけないことを理解していても、具体的にどのようなものなのか理解している方は少ないと思います。そこで今回は、喪中にやってはいけないことを具体的な例を上げて説明していきたいと思います。

新年の挨拶はやってはいけない?

喪中時の正月挨拶は「あけましておめでとうございます」はNGワードです。前年に身内が亡くなっている状態で「おめでとう」というのも違和感がありますよね。

 

ですので、おめでとうというワードは使用せずに「昨年はお世話になりました。今年も宜しくお願い致します」という程度に抑えておくのが無難でしょう。

 

挨拶をする相手側が故人と全く関わり合いのない人物だったり、職場の付き合いで挨拶をしなければいけない状態の場合は、正月の正式なおめでたい挨拶をしても大丈夫です。

 

逆に相手が喪中だった場合でも同じく「おめでとうございます」というワードは使用せずに、「今年もどうぞよろしくお願いいたします。」と使うようにしましょう。あくまでも、できるだけの範囲で結構ですので、おめでとうの言葉は使用しない方がベストです。

喪中時に初詣は行っても良いの?

お正月に初詣は必ず行き神様に挨拶をしているという買ったは沢山いらっしゃることでしょう。しかし、喪中時は神社に行き初詣を行っても良いのか気になることと思います。

 

結論から言いますと、喪中時に初詣は控えた方が良いでしょう。その理由として、神社では忌中の参拝は歓迎されている行為ではありません。故人が亡くなってから間もない状態の場合は、喪に服すという意味合いも込めてその年の初詣は控えた方が良いです。

 

しかし、神社ではなくお寺であれば喪中であっても初詣は問題ないと言われています。理由としては、神社とお寺では死への考え方自体が違います。神社では死に対する考え方は、穢れとして捉えられています。

 

お寺では、お正月に参拝するときに先祖や故人に新年の挨拶をするという考えを持っています。ですので、喪中の場合は神社に参拝をせずにお寺にお参りをする方が良いでしょう。

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年賀状を送ってはいけない?

年賀状は、新年を迎えた喜びを親しい人やお世話になった人へ伝えるものなので、喪中にやってはいけないことです。ただし、毎年やり取りをしていた人に対して何も連絡をしないのは失礼にあたりますので、年末には喪中の葉書を送り、新年のご挨拶ができないことを伝えましょう。

 

最近では、メールで新年のご挨拶をすることも増えてきましたが、これも年賀状と同じなので、できるだけ控えるよう心掛けてください。

喪中に結婚式へ参加しても良いの?

喪中の場合は結婚式の出席は控えた方が良いでしょう。結婚式というようなお祝い事への出席を避ける理由として、年配の方の中には喪中をしている人には穢れがあるという考えを持っている人がいます。

 

穢れを持っている人が結婚式のようなお祝い場に訪れると不運を呼んでしまうので避けてほしい考え方です。喪中は故人を失ったことへの悲しみを悼むという意味合いがあるため、結婚式のような慶事は極力避けた方がマナーとしては良いでしょう。

喪中に結婚式を執り行っても良いかどうか

結婚式に出席ではなくあなた自身が結婚式を行う側の場合は、結婚式の予定を再検討した方が良いかもしれません。式の準備も喪が明けてから改めて行った方が良いでしょう。折角、準備してきた式の予定が狂ってしまうのは心苦しい気持ちにでしょう。

 

しかし、来場してくれた人が心の底からお祝いしてくれるように喪が明けるのを待つと思った方が良いです。式場の予約をすでにしている場合は、予約を延期、もしくはキャンセルをしたい場合は式場に出来るだけ早く連絡をしましょう。

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喪中に結婚のご祝儀は包んでも良いの?

喪中と結婚式が重なると悩んでしまう方が多いと思いますが、ご祝儀に関しては包んでも大丈夫です。結婚式は数か月前から決定しているのが一般的です。対して葬式は突然降りかかってしまうことなので、あらかじめ決まっている結婚式に対して祝儀を出すのは大丈夫です。

 

もちろん、両親や兄弟など近親者が亡くなった場合は控えた方が良いのですが結婚する当事者と個人との関係が深くなければ、しっかりとご祝儀を包んであげた方が良いでしょう。金額に関しても約1万円からにして祝電と共にお祝いの気持ちを送ることをおすすめします。

忌明けまでは地鎮祭を控えた方が良い?

地鎮祭を間近に控えて身内に不幸があった場合は、忌明けまで地鎮祭を控えた方が良いでしょう。地鎮祭は、その土地の守り神に対して土地の使用を許してもらうという行為です。

 

親族が亡くなって間もない時期に、土地の神様に祈りを捧げる行為をするより身内の方の冥福をお祈りする方が先決でしょう。

 

喪中に地鎮祭は決して悪いことではなく、地鎮祭をしてはいけないという決まりはありません。しかし、喪中ということにとらわれて執り行うよりも気持ちよく開催したいものです。

 

もし、執り行うかどうかを迷っている場合は家族や地鎮祭の依頼先業者に相談してみると良いでしょう。

喪中の時でも、お中元やお歳暮は贈っても良い?

結論から申し上げますと、「お中元やお歳暮は贈っても良い」です。というのも、お中元やお歳暮は感謝やお礼の気持ちの意味を込めて贈るものだからです。喪中のときに控える行動というのは、あくまでもお祝い事です。

 

お中元やお歳暮に関してはお祝い事とみなされていないので贈っても大丈夫な行為です。しかし、喪中のときに贈る場合は一部注意が必要です。喪中の場合は、のし紙に無地の奉書紙か白地の短冊を使った方が良いです。

 

また、喪中の場合、お中元やお歳暮は贈っても全くもって大丈夫です。しかし、贈る場合は四十九日を過ぎた後にして、お歳暮期間が過ぎてしまった場合は「寒中見舞い」として贈った方が良いかもしれません。

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喪中時にお歳暮のお返しはしても良いの?

喪中の時にお歳暮が届いた場合にお返しはどうするべきかですが、結論から言いますと「お歳暮のお返しはしなくても良い」です。

 

お歳暮のお返しに関してはお返しが必ず必要という決まりはありません。それは、喪中の最中であっても同様です。ただし、相手と親しい間柄で送らないのは気を使うと思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

その際は、お歳暮のお返しをしても大丈夫です。お歳暮は「日頃の感謝を込めて贈るもの」ですのでお祝い事としては捉えられません。ですので、相手と自分のどちらかが喪中であってもお返しに関してはいつもどおりの対応をして良いものと考えましょう。

喪中に旅行は控えた方が良い。

友人や恋人との旅行は勿論ですが、社員旅行の場合も一般的に遊興旅行の一種にあたるため不参加にしておいた方が良いでしょう。

 

喪中は基本的に法律が定められているわけではないので、親族や遺族との付き合いで旅行に参加しても良い場合はあります。

 

しかし、旅行に行く場合は数か月前から計画を練って宿泊施設や交通機関の予約をしていた方が殆どだと思います。

 

ですので、旅行会社に連絡をして喪中である理由を話してキャンセル料がどのくらい必要になるのかをしっかり話合いましょう。国内旅行の場合に身内に不幸があった理由にかんしては21日前までにキャンセルが出来れば、キャンセル料金は発生しません。

喪中期間でもコンサートやライブに行って問題ない。

基本的には喪中であっても、コンサートやライブに出向いても大丈夫です。昔は喪中の場合には行動を出来るだけ慎むよう制限がありました。

 

喪中で慎むべき行動に関しては昔と比べ寛容になっている様です。コンサートは何か月も前からチケットを取り、場所によっては交通機関や宿の予約をしてキャンセルをすると別料金が発生してしまう可能性も出てきてしまいます。

 

ですので、喪中期間とはいえ行動を慎むことが難しい場合もあることでしょう。忌中なら未だしも喪中であればコンサートやライブを観にいくことは可能と考えて良いでしょう。

喪中生活での注意点・マナー

喪中の際にやってはいけないことに、ついて記載して解説しましたが、そのほかの細かい注意点についてこの見出しで紹介していきます。是非参考にしてみてください。

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故人を偲ぶ期間であることを意識する

喪中とは、故人を偲んで自分の気持ちを見つめ、少しずつ心を癒していく期間です。故人を亡くした悲しみは、その別れ方が突然で辛いものであるほど癒す時間が必要で、自分でも気がつかないうちに心を病んでしまう可能性があります。

 

喪中は、故人を偲びながら心を癒す時間であることを意識し、少しでも心に不安定さを感じたら無理をしないようにしましょう。

住んでいる地域の慣習に気をつける

住んでいる地域によっては、喪中の人が普段通りの生活をすることに難色を示されることがあります。特に、地域のつながりが強い場所ではお互いが観察されていることも多いため、自分では普通だと思う買い物やお出かけでさえ難色を示されることも少なくありません。

 

物事のすべてを合わせることは難しいですが、住んでいる地域での喪中の過ごし方を意識して、わからないことは周囲に尋ねてみましょう。

喪中の葉書は11月~12月初旬までに出す

喪中の人は、年賀状の代わりに喪中葉書を出しますが、送る相手が間違って年賀状を準備しないよう、早ければ11月、遅くても12月初旬までに届くよう出すことがマナーです。

 

送る人が多い時には早めの取り掛かり、マナー違反にならない時期に喪中葉書が届くよう手配するように気をつけましょう。

喪中にするべきこととは?

喪中の際にしてはいけないことについての解説については上述してきましたが、するべきことに関しての記載はしていませんでしたので、以下で紹介していきます。是非参考にされてみてください。

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香典返しを送る

葬儀の参列者にいただいた香典に対しては、「香典返し」を送るのが一般的です。ただし、忌中の間は香典返しを送る時期としては適していないといわれています。

 

忌中は、死を穢れとして捉えて外部との接触を断つ期間ですので、香典返しを送るのは四十九日法要が終わって忌明けになって喪中からというのが慣例です。

四十九日法要を執り行う

四十九日法要は、人の魂の行き先が決まる大事な日であり、葬儀の一連の流れの中でとても重要な法事のひとつです。

 

遺族は、四十九日法要までにも七日毎の忌日法要やさまざまな手続き、遺品整理など、故人に思いを馳せながらも慌ただしく、やらなければならないことは予想以上に多いのです。四十九日法要は、遺族として忌明けを迎え、気持ちの面でも新たにできるタイミングとしても大切な行事といえます。

喪中葉書を送る

毎年年賀状をやり取りするような間柄の人には、喪中はがきを出しましょう。ただし、喪中はごくプライベートなことであるという見識が一般的ですので、仕事上の付き合いだけの相手や取引先には喪中はがきは送る必要はありません。

 

喪中はがきを送るタイミングは、相手が年賀状の準備を始める前までに届くように送るのが礼儀です。

喪中にやってはいけないことをしっかりと理解する

昔から受け継がれている風習の一つではありますが、非常に大切なことです。しかし、喪中で行動を慎むということは決して一年間楽しんではいけないということではありません。喪中にやってはいけないことをしっかりと理解して日々を過ごしましょう。