仏滅に通夜や葬式は避けるべき?六曜カレンダーとの関係性を解説

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

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仏滅は縁起の悪いイメージをお持ちの方が多く、通夜や葬式を執り行ってもいいものか悩む方も少なくありません。式の日取りを気にする方も多いため、六曜カレンダーの仏滅と通夜や葬式の関係についてご紹介しますので、参考にしてみましょう。

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

目次

六曜カレンダーの仏滅とは

カレンダーに「仏滅」や「友引」など書かれているものがあり、「大安」は良い日で「仏滅」は悪い日というイメージをお持ちの方も多いです。これらは中国で生まれた占いの一種で六曜と言います。仏滅は「1日中が凶」とされ、何をしても悪い日と解釈されています。

 

結婚式のお祝い事は仏滅を避けるべきとされていますが、仏という字が使っていてもお寺や神社・仏教とは全く関係がありません。占いの一種のため、通夜や葬式などの日取りでは気にする必要はないです。

 

六曜は仏教の教えではありませんが、葬儀参列者の中で、六曜を気にされる方もいます。六曜の中にあるの6種類の吉凶の意味を確認しておくことで、六曜を気にされている方のフォローをすることができるため、葬式の知識を習得しておきましょう。

仏滅の日に葬式はできる?

宗教によっても葬式に対する考え方が異なります。仏滅に葬式を行うことができるのか解説しますので、確認していきましょう。

仏教の葬式

カレンダーに記載されている六曜の仏滅は、仏教の教えではありませんので、葬式を行うことができます。仏という文字が使われていることから、葬式をした方がよいと考えている方もいます。喪主が六曜の仏滅を気にしなくても、親族や周囲の方が心配するなら避けるのが無難です。

 

仏滅とは逆のおめでたい日とされる大安に葬式を行うこともできます。葬儀参列者の中には、大安の日に葬式を行うことに対して忌み嫌われる傾向があるので気を付けましょう。縁起の良い日の葬式は、不謹慎で罰当たりな行為と感じる方もいます。

 

地域の風習によっても捉え方が異なるため、迷う方は葬式の日程を決めるときに菩提寺に相談するのがおすすめです。葬儀社でも的確にアドバイスをしてくれるため、気になる方は相談してみましょう。

キリスト教の葬式

六曜は中国で生まれた占いの一種のため、キリスト教とは無関係です。仏滅であっても葬式を行うことができます。火葬場の定休日を確認して、スムーズに葬式を行える日程を調整しましょう。キリスト教はカトリック・プロテスタントなど教派によって葬式の内容が異なります。

 

一部の教派では聖土曜日に葬儀を行えないこともあるため、事前に確認をしておきましょう。他にもキリスト教式の葬式は信者でないと教会で行えないため、神父や牧師に相談して葬式が行えるかも合わせて確認しましょう。

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神式の葬式

神式は神様を信仰する多神教のことであり、中国が発祥の六曜とは全く関係がありませんので、仏滅の日に葬式を行うことができます。火葬場が使えないと葬式を行えませんので、定休日を確認してから、葬式の日程を決めましょう。

 

神式では故人が神のところへ行き、子孫を守る守護神となる考え方です。遺族や参列者の仕事の都合を考えて、葬式の準備を進めれば問題はありませんが、神社を参拝する際には六曜を意識する方がいるのも事実です。

 

「仏滅」を避ける方もいるため、葬儀参列者の感情に配慮しながら葬式の日程を決めていくようにしましょう。葬式の参列者をリストアップし、都合や六曜など照らし合わせながら準備を進めてください。

仏滅に通夜はできる?

六曜は宗教と関係がありませんので、通夜も行うことができるため、仏滅を気にして日程を変更する必要はありません。仏滅の意味を理解されていない方が参列者の中にいるかもしれませんので、仏滅に通夜を行う予定の方はフォローできるようにしておきましょう。

 

通夜や葬式は故人の冥福をお祈りする場で、新たなことを始めるわけではないため、仏滅は気にする必要はありません。故人の死を受け入れ、新たに人生のスタートと考えるのであれば、仏滅に葬儀は適していると言えます。

葬儀をやってはいけない日がある?

仏滅は通夜や葬式ができるということが分かりましたが、六曜は「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」という順番で6つあります。他の日でも葬式を行うことができるのかご紹介します。

友引はNG

葬式は仏滅よりも友引に気を遣う方が多いです。昔は「共引」と書き、「勝負がつかない日・引き分けの日」とされていましたが、「凶事に友を引く」という意味が浸透したことから、「友が道連れになる」という解釈に繋がりました。

 

遺族や葬儀参列者に対して縁起が悪いと考えになり、火葬場や式場なども友引の日を定休日にすることが多くなりました。火葬場や式場が定休日であれば、葬式を行うことができません。物理的な理由が加わって、現在は友引の日に葬式をすることは難しいです。

 

友引を避けて葬式を行うと、友引明けと言って葬儀を避けた方々で火葬場が混み合います。火葬も1日にできる数が限られているため、混み具合によっては葬式の日程が変わる可能性もあります。葬式を行うスケジュールを遺族や葬儀社とよく話し合って決めましょう。

赤口を嫌う人もいる

仏滅は行事ごとに対して悪いイメージが強いですが、赤口は仏滅の次に悪い日とされています。葬式を執り行うことに問題はありませんが、火や刃物・契約・訴訟なども避けた方がよい日という考えから、葬式をすることに対して嫌がる方もいるので気を付けましょう。

 

「赤口」の「赤」という文字から来ている迷信ですが、参列者への配慮が必要な場合もあるので六曜のカレンダーはチェックしておきましょう。六曜について間違った解釈をしている方のためにも、正しい知識を学んでおくことが大切です。

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地域の風習によって異なる

お住まいの地域の風習によっては、カレンダーに記載されている六曜を重んじられる場合もあります。風習を知らずに通夜や葬式を行ってしまうと、参列者の反発をまねく恐れもあるため、慎重に行わないといけません。

 

「葬式は大安を避けて行うべき」という地域もあれば、「通夜や葬式は仏滅が最適」と考え方は様々あります。地域の特有の考えや風習をよく理解してから、葬式のスケジュールを立てることが必要です。地域に根付いた葬儀社であれば、的確なアドバイスをしてくれます。

 

初めての葬式の準備の方で、風習などに不安がある方は、寺院に相談することもおすすめです。地域や宗教によって葬式の流れが異なりますので、わからないことは曖昧にせずに必ず確認してください。

  意味
先勝 午前中は「吉」で午後は「凶」のため、先手を打つことで吉日
友引 朝晩は「吉」で正午前後は「凶」のため、勝負事では勝敗がつかない日
先負 午前中を「凶」で午後は「吉」のため、じっくり待ってから動くのが吉
仏滅 1日を通して「凶」
大安 1日を通して「吉」
赤口 正午前後のみが「吉」で、火や刃物・契約・訴訟なども避けた方が良い

葬式の決め方と手順について

葬式の日取りを決めるとき、遺族の都合だけを優先して段取りをつけることはできません。スムーズに葬式の日取りを決めるために、ここからは手順についてご紹介します。

住職に連絡を取る

葬式を執り行うときは、僧侶にお経を読んで供養してもらうため、故人の臨終後に僧侶に連絡をします。葬式は僧侶が主体となって行うため、僧侶が他の方の葬式と予定が被っていないか確認しましょう。僧侶抜きで葬式の予定を組むのは礼を欠く行為になるため、気を付けましょう。

 

僧侶には喪主が連絡をし、葬式の日程の他、枕経や戒名についても合わせて確認をしておきましょう。家族のお墓が宗派不問の霊園・墓地の方やまだお墓をお持ちでない場合は、菩提寺が分からないという方もいます。遠方の本家や親族の高齢の方に菩提寺を確認してみましょう。

 

それでも菩提寺が分からず、読経をお願いできる僧侶がいないときは、葬儀社にお願いします。葬儀社の僧侶手配サービスを利用すれば、菩提寺がなくても葬式の依頼をすることができ、お寺の檀家になる必要もありません。

火葬場の空きを確認する

葬式の手順で僧侶に連絡を取ったら、次は火葬場の空き状況を確認しましょう。六曜の「友引」は火葬場が定休日のことが多いため、火葬予定日が他の方と重なってしまうと、葬式の日程をずらさないといけなく、希望日の火葬が難しいケースもあります。

 

近年は、六曜の「友引」に関係なく火葬場を稼働している地域もあり、「六曜と仏教には何ら関係が無い」という考えが普及している傾向にあります。火葬場には「公営火葬場」以外に「民営火葬場」もありますので、葬式の日程に合わせて選んでみましょう。

 

火葬料の平均金額は公営火葬場は15,000円で、民営火葬場は35,000円であり、公営火葬場は自治体が運営しているため、葬儀社が運営している民営火葬場よりも費用が安いのが特徴です。葬式の日程をスムーズに決めるために、利用できる火葬場を確認してみてください。

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葬式の形式を決める

  特徴 人数 平均費用
直葬・火葬 通夜・告別式を執り行わず火葬のみ 5~10人 17万円
一日葬 通夜を執り行わず告別式から火葬を1日で行う 5~10人 40万円
家族葬 通夜・告別式・火葬を執り行う 10~20人 56万円
一般葬 通夜・告別式・火葬を執り行う 20人以上 118万円

葬式は参列者が多ければ規模が大きくなり、事前に出欠を把握することは難しいです。葬式に参列してもらう方の範囲を決めておくことが大切です。親族だけで葬式を行うのか、友人・仕事関係の人にも伝えるかを話し合って葬式の形式を決めましょう。

 

葬式の規模が大きくなればなるほど、費用は高くなり遺族の負担も大きいです。故人と遺族の希望や予算に合わせて、参列してもらう範囲を決めてみましょう。近年は、家族葬が主流であり、一般葬と同様の流れで規模を縮小しながら一般的な葬式を行う方が多いです。

 

葬式の費用について不安がある方は、葬儀社に問い合わせをして見積りを出してもらうのがおすすめです。オプションも含めていくと、平均の金額相場よりも高い場合があります。希望する葬式になるように、しっかりと打ち合わせをすることが大切です。

葬式の会場を決める

葬式を行う会場も決めなくてはいけません。選ぶポイントは、参列者の人数やアクセス・経済状態です。葬式を行う会場は公営の葬儀場・民間の葬儀場・宗教施設・自宅・ホテルがあります。希望する会場が使えないことを考慮して、複数候補を考えておくのがおすすめです。

 

公営の葬儀会場は自治体が運営しており、リーズナブルな価格で利用することができて人気が高いです。自治会館・公民館・マンションの集会場などもありますが、片付けや掃除は自分たちで行わなければいけません。民間の葬儀場はセレモニーホールで、葬祭業者が運営しています。

 

使用料は高いですが、アクセスがよく会食施設・控室・宿泊施設なども用意されており、設備が充実しているため、遺族も使いやすく葬儀社のサポートなども利用できます。近年、自宅で葬式をする方は少なく、民間の葬儀場を利用する方が多いです。

友引に葬式をするときの対応

六曜と仏教に関係がないという考え方が浸透し、仏滅や大安の他、友引に葬式を行う方も増えてきています。葬式に参列する方が不安にならないためにも、喪主が行うべき対応についてご紹介します。

仮通夜で日程を調整

通夜や葬式の日程は、故人が亡くなった時間と遺族の都合で決めるのが一般的ですが、葬式が友引の日に当たってしまう場合は、葬式を友引の次の日にずらしましょう。仮通夜を取り入れることで、故人を偲ぶ会を近親者のみで友引に行え、葬式を友引の翌日にすることができます。

 

葬式や火葬を友引の日に行うと、故人が友人を冥土に一緒に導くと考えられ縁起が悪いと言われています。通夜は別れの儀式でなく、家族や友人などが集まって故人を思い話し合う場であるため、通夜を行うことは問題はありません。

 

友引に通夜を行うことに対して縁起が悪いと感じる方はゼロではありません。ご高齢の方の葬式は特に気にする方がいるため、喪主はフォローするなど対応しないといけません。

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共人形を準備する

火葬場や葬儀会場の都合がつかない年末年始など、友引にどうしても葬式を執り行わなければいけないケースもあります。やむを得ず友引に葬式を行うとき、亡くなった人が親しい人を連れていかないように、「共人形」を棺に入れます。

 

身代わりとして人形を入れることで、友を連れていかないと考えられています。大阪では共人形を「いちま人形」といい、京阪地方では「いちまさん」と呼びます。友引人形とも言われ、関西でよく見られる風習です。

 

人形の形などに決まりはなく、様々な形や種類があります。故人が使用していた人形を共人形として入れたり、おもちゃの人形を入れることもあります。地域の風習に合わせて、友引に葬式を行う方は準備しましょう。

友引でも葬式はできるが慎重に

六曜は宗教と関係がないため、仏滅の日でも通夜や葬式を行うことができることがわかりました。参列者の中で六曜の仏滅を気にされている方がいる場合は、葬式などの日程を菩提寺に相談したり、葬儀社に相談すればアドバイスしてくれます。

 

仏滅よりも友引を気にする方が多く、火葬場も定休日のことが多いため、空き状況も踏まえて確認しましょう。カレンダーに記載されている六曜は縁起担ぎや占いのようなもので、深く考える必要はありません。親族や友人が故人を弔う気持ちを大切にし、葬式の日程を決めましょう。