先祖供養を行う理由や正しいやり方・スピリチュアル効果について解説

公開日 : 2021/1/16

更新日 : 2021/1/23

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先祖供養はお盆やお彼岸など自分で供養できる方法はあります。中には先祖供養をおろそかにしている方も少なくはありません。ご先祖様の魂を供養する方法が分からないという方のために、先祖供養のやり方やスピリチュアル効果など詳しい内容をご紹介します。

公開日 : 2021/1/16

更新日 : 2021/1/23

目次

先祖供養の意味

先祖供養は、彼岸のお墓参りやお盆の行事など生活に身近なものばかりで、昔から行っている方が多いです。「先祖の霊を供養すること」という意味であり、供物を捧げたり、神仏への礼拝の儀礼のことを指します。一周忌や三回忌の法要も先祖供養の一つです。

 

もともと先祖供養の教えは仏教ではありません。祖霊信仰の習慣が仏教と結びつき生まれたものと考えられています。祖先崇拝は、この世にいない祖先が現世で生きている者の生活に影響を与えることができると考えられていました。

 

インドで死者の霊を慰め供養する盂蘭盆会から来たと考えられている「お盆」や中国の浄土思想に基づいた春と夏の「お盆」、自宅に仏壇を設けるという行為も先祖供養に入ります。他宗教である神道の神棚や祭壇についても先祖供養の一つとされています。

先祖供養の正しいやり方

ご先祖様は家系の一番初めの方からお亡くなりになった方々の仏様を指し、両親や祖父母であっても亡くなっているならご先祖様に当たります。先祖供養の正しいやり方が分からない方のために、詳しい内容をまとめました。

お寺で先祖供養を行う

一周忌や十三回忌など、一定期間ごとに行われる法要をお願いすれば、先祖供養を行うことができます。遺族が集まり、故人を偲んで供養することが可能で、僧侶にお経をあげてもらって、ご冥福をお祈りします。年忌法要をしっかり執り行うことで先祖供養を行うことができます。

 

お盆や春・秋のお彼岸などに合わせて塔婆を立てることでも、先祖供養の一つのされています。お寺を通してお経を読んでもらうことで、しっかりと先祖供養をすることができているため、心配することはありません。

 

ご先祖様が道を作ってくださったから、今の私たちが生きています。その気持ちを忘れずにご先祖様に思いを寄せる機会を作っていきましょう。法事など集まる機会が減ってきているので、親族を話し合って決めてください。

自分でできる先祖供養

お寺に行かなくても自分でできる先祖供養の方法は様々あります。家系の一番初めの方からお亡くなりになった方々に対して、どのような供養ができるのかご紹介します。

お墓参りをする

自分でできる先祖供養の一つはお墓参りです。年間行事の一環としてお盆やお彼岸にお墓参りをする方が多いですが、新年の挨拶としてお墓参りをする方もいます。近所のお墓がある方は、普段からお花やお水をお供えをしている方も多いです。

 

お墓をきれいに掃除して、美しい花とお線香をささげて手を合わせるだけで、亡くなったご先祖様にとっても先祖供養となるため、普段の生活にお墓参りを取り入れましょう。お住いの地域によってお墓参りが難しいケースもあります。

 

近年、お墓参りの代行業者も増えてきており、直接お墓参りをすることが難しくても掃除やお供えなどを依頼することができます。代行業者の一般的な相場は3,000円~5,000円であり、墓石のクリーニングまで頼むと2万円~3万円程度のため、業者に値段を確認しましょう。

仏壇にお供え物や読経

身近でできる先祖供養の方法は、ご先祖様をお祭りしている仏壇にお供え物をしてお線香やお水などのお供え物をお経を唱えることです。お線香やお水などお供え物を普段から欠かしていなかった家庭であれば、すでに先祖供養が毎日の習慣になっています。

 

仏壇も掃除が必要であり、常にきれいにしておくことでご先祖様を大切にしているという気持ちが伝わります。仏壇の飾り方や供養の作法は、宗派によって内容が異なります。地域の慣習などによっても異なるため、初めて仏壇を置く方は菩提寺に確認するのがおすすめです。

 

遠方に実家があり、なかなか仏壇に手を合わせにいくことが難しいケースもあります。仏壇を管理してくれる方がいるのであれば、訪問してよいか事前に連絡をしてから行くようにしましょう。お供え物の準備も忘れずに行ってください。

形式にとらわれない先祖供養

先祖供養をするときに、大切なことは供養したいと願う気持ちです。この気持ちがあれば、お墓参りが難しくても、跡を継いでいる方のご都合を伺って訪問する予定を立てなくても先祖供養をすることは可能です。

 

亡くなった方によって悲しいことは、自分が忘れられてしまう事だと考えられています。自宅に仏壇がなく、お墓参りも遠方で難しいのであれば、自宅に写真などを飾り心の中で手を合わせるだけでも供養をすることができます。

 

写真を飾る際に、生前に好きだった食べ物などを供えてあげると、ご先祖様も喜んでくれます。お墓参りや仏壇などの形式にとらわれず、自分でできる先祖供養の方法があります。仏壇に手を合わせたり、お墓参りが難しい時は実践してみましょう。

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仏壇がない時の供養方法

近年、住宅事情によって仏間がなく、仏壇を置くスペースがない家庭が増えてきています。小さな仏壇も販売されており、お部屋のインテリアに合ったものもありますが、仏壇を置かない方も中にはいます。仏壇がなければ先祖供養が難しいというわけではありません。

 

お墓があればお墓参りをして先祖供養を行うことができ、心の中で感謝の気持ちを唱えるだけでも、ご先祖様のことをしっかりと思っているので問題はありません。仏壇がない方は手元供養を行っている方もいます。

 

遺骨を遺灰にしてブレスレットやペンダントといったアクセサリーに入れたりする方法もあります。遺骨自体をメモリアルボックスのようなものに入れて保管することもでき、仏壇がなくても先祖供養を行うことができます。

菩提樹がない時の供養について

近年では菩提寺を持たず、無宗教墓地にお墓を作って納骨する方も増えてきています。菩提寺がないと誰にお願いをすればよいか悩む方も多いですが、墓地や葬儀社に法要を伝えれば大丈夫です。希望の宗教があるときは、しっかりと伝えて先祖供養を行いましょう。

 

菩提寺は先祖のお墓があり、位牌をお祀りしているところです。田舎に菩提寺があっても、都心で亡くなり四十九日に落ち着いたところで、田舎の菩提寺に納骨をお願いするケースが増えてきています。

 

違う宗派で葬儀を終え、戒名を受けてしまうと同じ宗派以外の人の納骨しない規則になっていることが多いので気を付けましょう。菩提寺がなければ、お坊さんを紹介するサービスなどを利用して供養を行ってください。

先祖供養はスピリチュアル効果がある?

先祖供養にはスピリチュアル効果があると考えている方もいます。本当に効果があるのか、詳しい内容をまとめました。

先祖供養で徳が返ってくる

仏教の教えで先祖供養を行うと、自分たちにも徳が返ってくると考えられており、見返りを求めずに行った善行は、いつか自分に返ってきたり、救われるという考えがあります。先祖供養のために、お墓参りしたことでより運気が上がるとも言われています。

 

自分が行った行動が巡り巡って、自分に返ってくる「因果応報」という教えで、先祖が作った因縁も子孫の人生に影響を与えるとされています。先祖供養の好転反応と呼ぶ人もいて、供養に対する恩恵は大きいと考える方もいます。

 

どのような先祖供養を行えば、スピリチュアル効果が大きいかは誰にもわかりません。日々、ご先祖様を大切に思う気持ちやお墓参り・仏壇へのお供え物など普段からできることを行っていれば、ご先祖様が何らかの手助けをしてくれるかもしれません。

 

 

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先祖供養をしたら病気が治る

先祖供養をした後に病気が治るという効果を感じた方もいます。ここで気を付けなければいけないポイントは、ご先祖様に病気を治してほしいと相談や悩み事を伝えてはいけません。ご先祖様を心配させてしまうと成仏の妨げになってしまいます。

 

ご先祖様を安心させ、感謝の気持ちを伝えることが大切であり、いつまでも忘れない気持ちを表すことでその徳が自分に返って、病気が治るという効果に繋がっています。自分でできる先祖供養を行えば、先祖がサポートしてくれて良いことが起こる可能性があるでしょう。

効果を感じるのは自分次第

先祖供養にスピリチュアル効果があると考えるかは自分次第です。ご先祖様の供養をしても、必ずしも幸せな一生が送れるわけではありません。怠ったからと言って、不幸に見舞われるわけでもありません。

 

あくまでも生きている私たちが、間違いを正しながら正直に暮らしていく事が大切です。先祖供養でお墓参りや仏壇に手を合わせるときに、相談事や悩みごとなどを報告してしまうと成仏の妨げになるため、感謝の気持ちや近況を報告するだけにしなければいけません。

 

先祖の遺品なども数十年飾っていると、この世の未練が断ち切りにくいため、見えない棚に片付けたりするのがおすすめで、これも先祖供養の一つです。ご先祖様の心の安らぎを考えて、先祖供養を行うようにしてください。

先祖供養に必要なお経について

先祖供養をするときはお経を読むことが多いです。お経には様々な種類があり、宗教によっても考え方が異なります。ご先祖様へのお経について詳しく解説します。

お経の種類について

お経はお釈迦様の考えで8万4千種類あると言われています。お釈迦様の教えを聞くことが許されていたのは弟子のみで、教えを忘れないように弟子たちが集まり、記録したものがお経です。正確にはお経がどのくらいの種類があるか把握されていません。

 

お釈迦様はすべての人が幸せになるための道しるべを説かれており、生きている人たちに書かれたメッセージでした。主に仏式の葬儀や先祖供養に読まれるお経の種類は、般若心経・法華経・華厳経・阿弥陀経があります。

 

般若心経は天台宗・浄土宗・真言宗・禅宗省の多くの宗派で唱えられています。法華経は日蓮宗・天台宗、阿弥陀経は浄土宗や浄土真宗、時宗などのお葬式で唱えられているお経で、華厳経はどの宗派でも唱えられていません。宗派によってお経は異なりますので確認しましょう。

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先祖供養のお経を読む理由

先祖供養のために唱えるお経は、私たちにとっての修行であり、私たちが功徳を積むことで、ご先祖様への供養に繋がっています。お経を読む理由は故人をあの世へ導いたり、やすらかに眠るように伝えたりする役割があります。

 

大切な人を亡くして心を傷めている遺族や参列者を癒す役割もあり、お経はお寺にお願いしなくても、仏壇の前で唱えることができます。お経を唱えるときはきちんと動作を守りましょう。合掌は仏様を信じていることを表する動作の1つです。

 

仏様に故人の今後を託す気持ちを表しています。礼拝は、合掌の姿勢で上体を45度くらい前方に傾けて、礼をして、ゆっくりと上体を起こす動作で感謝や挨拶の意味で使われます。読経は、声に出してお経を読むことで人に教えを説くための行為です。

先祖供養を怠るとどうなる?

先祖供養を怠ると不幸や不運が続くのではないかと考える方は多いです。仏教では生前の苦しみにより解放されていない先祖が、子孫に訴えかけていると考えられています。死後も変わらず苦しみ続けている可能性があり、先祖供養をして解放してあげた方がよいでしょう。

 

先祖供養をすれば善行を積むことへと繋がり、徳として返ってきます。先祖供養をしないからといって問題があるわけではありませんが、先祖の恩恵は受けており、今の私たちがあると考えているなら先祖供養はするべきです。

 

先祖供養についてはあなたの捉え方次第ですが、スピリチュアル効果などを信じるのであれば先祖供養はした方がよいでしょう。親族を守る力や運気が弱くなる可能性もあります。お墓参りや仏壇にお供え物をしたり、心の中で思うだけでも先祖供養はできます。

 

永代供養の考え方もある

永代供養は親族に代わってお寺や霊園墓地が供養を行ってもらえます。お墓参りや仏壇など管理が難しいと感じる場合、永代供養という選択肢もあります。希望するお寺や霊園墓地を選ぶことができ、地元に戻らなくても先祖供養をすることが可能です。

 

お墓参りや仏壇など形式にこだわらないで、ご先祖様のことを忘れず、心の中で思うだけでも先祖供養です。近年、住宅事情や家族構成によっても先祖のお墓や仏壇を守ることが難しくなってきているため、新たな形を取り入れるのも一つの方法です。

宗教の勧誘について

先祖供養をネタにしてお金儲けを企んでいる方もおり、怪しい勧誘は断るようにしましょう。「先祖供養をしないから、不幸が襲ってくる」と言われたり、「先祖が苦しんでいるから、この壺を買って供養しましょう」など人の不幸を商売にする人がいます。

 

ご先祖様は、私たちのことは見守っていても、不幸になるように呪いをかけることはありません。お墓参りや仏壇のお供え物など日々の生活の中で先祖供養をしているのであれば、人の不幸を商売にしている人に声をかけられても、無視するようにしてください。

 

中には会費を払って拝まなければ供養などがあり、何か悪いことがあれば、拝むのが足りなく因縁があると指摘されます。断り方は「私はそのようなものに興味はありません」とはっきり伝えるようにしましょう。勇気をもってNOと言うことも大切です。

自分でできる正しい先祖供養を行う

先祖供養のやり方やスピリチュアル効果についてご紹介しました。先祖供養を行う際に大切なことは、ご先祖様を偲び、感謝の気持ちを持つことです。先祖供養についての勧誘などもあるため、ご先祖様への気持ちを踏みにじるような詐欺には気を付けてください。

 

昔のように先祖供養をマメに行うことが難しくなってきている現代ですが、日ごろからご先祖様を思い出し、感謝の気持ちを忘れずに、自分でできる先祖供養を行っていきましょう。