香典袋の基本的な書き方!裏面や中袋・金額・封のマナーについて解説

公開日 : 2020/10/10

更新日 : 2020/12/8

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葬儀に参列する際に香典袋を持参しないといけません。そこで、香典袋の基本的な書き方をマスターしておきましょう。香典袋は中袋や裏面などの書き方に気を付ける他、金額や封についても細かい点に気を付ける必要があるため、その内容をまとめてみました。

公開日 : 2020/10/10

更新日 : 2020/12/8

目次

香典袋の裏面の基本的な書き方

葬儀や法事に持参する香典袋は表書きに気を取られやすいですが、実は裏面の書き方にも気を付けましょう。そこで、香典袋の裏面の基本的なマナーについてまとめましたので、チェックしてみてください。

中袋ありの香典袋

香典袋には中袋が入っているものがあります。この中袋の裏面に各内容について丁寧に解説していきます。香典袋の中袋を書いたことがない方は、必要な項目をチェックして、正しく書いてみてください。

住所や名前を書く

香典袋に中袋がある場合は、裏に直接何も書きません。そして、中袋の裏面には住所や名前を書きます。住所や名前を書く理由は、遺族側が香典返しをするため、番地やマンション名、部屋番号などは省略しないで正しく書かないといけません。

 

住所の番地や郵便番号は漢数字を使って書きますが、ゼロに関しては「零」ではなく「〇」と書くのが正しいマナーです。電話番号を書く際も、数字ではなく漢数字で書きましょう。きちんと漢数字を使っていることで、社会人として常識があると判断されます。

 

中袋の裏面に住所や名前を書くときは縦書きが基本です。横書きタイプの封筒でない限りは縦書きで書くようにしましょう。中袋がある理由として、大切な中身を守り、香典袋からお金を守る役割を果たしています。香典袋を開けた人以外に金額を知られたくない方にもおすすめです。

旧字体の漢数字で金額を書く

葬儀や法事に参列する際に、香典袋にお金を入れますが、どのくらいの金額が入っているかを中袋の裏面に記載しないといけません。金額を記入するときは、旧字体の漢数字を使うのがマナーです。金額も香典返しの参考に遺族側がするため、正しい金額を書くようにしてください。

 

旧字体の漢数字になれていない方も多いので、次の数字をチェックしてみてください。一は壱・二は弐・三は参・五は伍・六は六・七は七・八は八・十は拾・百は百・千は仟・万は萬円は圓と書きます。基本的な書き方は、金〇〇圓と書きますので、参考にしてみてください。

 

香典袋の中袋にすでに金額を記入する項目が印刷されているケースもあります。どのような香典袋を購入するかによって、書く場所が異なったりするため、気を付けてください。また、弔事では4や9という「死」や「苦」を連想させる縁起の悪い数字は使いません。

横書きの香典袋の場合

香典袋の多くは縦書きのものが販売されており、書き方の基本的なマナーも掲載されているものが多いです。しかし、中には横書きのタイプの香典袋もあるため、これを使う場合は、住所の番地や金額などの数字は通常の算用数字(アラビア数字)を使うのが基本です。

 

さらに、金額に付ける「金」や「円」を旧字体を使わなくても大丈夫のため、香典袋の向きについても気を付けて、表書きや裏面を書くようにしてください。よって、包む金額が一万円の場合は10,000円・千円の場合は5,000円と書いてください。

 

中袋が縦の裏面に横書きで住所や名前を書くことについては、基本的に問題はありません。ただし、遺族側が読みやすい字で書かないといけませんので、遺族側の手間にならないように配慮することが必要です。

連名の書き方

香典は職場の同僚や同級生でまとめて出す場合もあります。その際に連名で書かないといけませんが、中袋の裏面にはどのように書けばいいのか悩む方が多いです。2人までであれば、そのまま連名で名前を記入すれば問題はありません。

 

3人以上で香典を準備した際は、中袋の裏面のスペースが足りなくなってしまうため、別紙として白紙の便箋を別途用意するのがおすすめです。その時は、目上の人から順に住所・氏名と金額を記入してから封筒に入れるようにしましょう。

 

そのため、複数の人で香典を用意しても、誰からどのくらいの金額が送られたのかを明記することができるので、遺族側もわかりやすく香典返しがしやすくのが特徴です。表書きとはまた連名の書き方が中袋の裏面は異なるので、気を付けるようにしましょう。

中袋なしの香典袋

香典袋で中袋なしは、どのように住所や名前を書けばよいのか悩む方がいます。外包と中袋の袋が二重になることで、不幸が重なってしまうと考えて、中袋を避ける方が使用することが多いです。その際に、住所と金額を香典袋の裏面に書くのが基本的なマナーです。

 

中袋がない香典袋は、表書きに名前を書くため、裏面にわざわざ名前を書く必要はありません。住所を書くときは中袋があるタイプと同様に、番地や部屋番号まで正確に書いて、数字に関しては漢数字を使用するので、基本的なマナーを守りましょう。

 

金額を書くときも、中袋があるタイプと同じで、「金〇〇圓」と書き、横書きタイプの場合はアラビア数字を使って記載してください。このように、香典袋には様々なタイプが存在するため、マナーについて把握しておくと慌てずに香典を準備することができます。

香典袋の裏面はボールペンを使う

香典袋の表書きは、薄墨や濃墨など葬儀や法事によって使い分けます。薄墨を使うのは「悲しみで墨が濃くすれない」ということや「涙で墨が薄くなってしまった」ということで、四十九日までとされています。そのため、それ以降であれば濃墨で問題はありません。

 

香典袋の中袋の裏面に文字を書くときは、香典返しに必要な情報を書かないといけないため、わかりやすいようにボールペンまたはサインペンを使うのがマナーです。裏面まで慣れない墨を使って書いてしまうと、字がつぶれて正しい住所や金額を把握することが難しいです。

 

普段から墨を使って字を書くことに抵抗がない方であれば、中袋の裏面に墨を使って住所や名前・金額を書くことに関して問題はありません。書く文字の大きさも小さいため、苦手な方はボールペンを使って、はっきりとわかる文字で書くようにしてください。

香典袋の封のマナーについて

香典袋の表書きや裏面の記入が終われば、お金を中に入れます。封に関してどうすればよいのか悩む方もいますので、正しいマナーについて解説していきます。不安な方は必ずチェックして、正しいマナーを守って香典を準備してください。

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外包があるときの折り方

香典袋は封筒タイプと外包みタイプの2種類があり、外包みタイプの香典で封をするときは、正しい折り方をしないといけません。外包みの基本的な折り方は、上側の封が下の封の上に重なるようにしてから、下側を先に閉じます。この折り方ができてから、水引で止めてください。

 

外包みの合わせ目については、香典袋の表側の左にくるようにするのが一般的なマナーです。この正しい折り方をしないと遺族側に失礼に当たってしまいます。お店で販売されている香典袋は、すでに折り目がついており、水引を外して元通りにするタイプが多いです。

 

そのため、水引を外してから、折り方に迷ってしまったときは、香典袋に記載されている内容をチェックしたり、基本的な折り方について学んでおくと心配する必要はありません。慶事と弔事によって香典袋の折り方は異なるため、注意するようにしてください。

のり付けの有無について

葬儀や法事の香典袋はのり付けをしないのが基本的なマナーです。受付をしている方が中身を確認しやすいように手間をかけないようにするために、のり付けをしないことが多いです。市販の香典袋の中には「〆」や「緘」と書かれているシールが同封されていることもあります。

 

基本的に香典袋ののり付けはしないですが、同封されているシールは使用してもマナー違反にはなりません。香典袋にシールがない場合は、「〆」や「緘」と書いたりスタンプをしますが、のり付けは必要がありませんので、混乱しないように気を付けてください。

 

市販の香典袋の封をするシールに戸惑う方も多いですが、基本的にのり付けは必要がありませんので、使用しない方が無難です。香典袋の中袋なしのタイプも同様に、封をする必要は特にありませんので、お金が落ちないように正しい包み方をしてください。

香典袋の基本的なマナーについて

香典袋を準備する際に、様々な点に気を付けなければいけません。香典袋の選び方や表書き・金額相場・お金の入れ方など、様々なマナーを守って準備する必要があります。そこで、香典袋の基本的なマナーについてまとめていますので、確認してみてください。

宗教によって香典袋が異なる

香典袋は宗教によって種類や表書きの書き方が異なり、仏式に使用する香典袋の表書きは、「御霊前」・「御香典」です。蓮の花が印刷されているものを使用することができますが、他の宗派には使用することは難しいです。49日が過ぎると「御仏前」と表書きが変わります。

 

浄土真宗の香典袋の表書きは、「御仏前」で仏式のように霊という考え方がないため、表書きには気を付けましょう。神式の香典袋の表書きは「御霊前」・「玉串料」・「御榊料」・「神饌料」と書き、不安な方は親族に確認しておくと安心です。

 

キリスト教でカトリックの場合は、「御霊前」・「御花料」・「御ミサ料」と書き、プロテスタントの場合は、「御花料」・「献花料」・「忌慰料」と書きます。十字架などが印刷されている香典袋を使用することができるため、印刷されている内容に注意しましょう。

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金額相場を把握する

香典袋に入れる金額は故人との関係性によって異なります。また、香典の金額相場を把握していないと遺族側に気を遣わせてしまうので気を付けてください。自分の両親や配偶者の両親と関係性が高い方が一番、香典の金額が高く3万円~10万円程度とされています。

 

祖父母などの香典の金額相場は、1万円~5万円程度であり、親族の関係性によって5千円~3万円程度と開きがあります。この開きは、年齢によっても異なるため、若ければ香典の金額相場も低めになっているため、確認してするようにしてください。

 

友人や知人の香典になると相場は3千円~1万円程度となり、これ以上の香典を送ってしまうと相手に気を遣わせてしまうため、避けるようにしてください。遺族側の負担を考えて、適切な金額相場で香典を準備するようにしてください。

金額に合った香典袋を選ぶ

香典袋は入れる金額によって、使用する袋が異なります。水引のデザインが印字された香典袋は、1万円未満を包む際に使用する香典袋です。金額が1万円から3万円までの場合は、香典袋に水引を黒白か双銀の色をかけているものを使用するので、購入する際に気を付けましょう。

 

5万円から10万円までの香典を準備する方でしたら、中金封の香典袋に双銀の水引を使っているデザインのものを選んでください。10万円以上になる方は、大金封の香典袋に双銀の水引を使ってデザインを使用するため、香典の金額が少ないのに派手な香典袋を使用しないでください。

 

お店で香典袋を購入する際に、どのくらいの金額に包むものに使用するのか記載されているものも多いため、不安な方は購入する前に香典袋を比較して、適した金額に合ったものを選んで購入するようにしましょう。

お札の入れ方について

香典袋の中にお金を入れるときもマナーを守らないといけません。香典袋に入れるお札は、新札をさけて旧札を準備しますが、ボロボロになっていないかチェックしてください。新札しかない場合は、折り目をつけるだけで使うことができるため、新たに準備する必要はありません。

 

お札は向きを揃えたら、肖像のある側が下にします。このように症状のある側を下にする理由は、故人の不幸に対し悲しみによって顔を向けることが難しいという気持ちを表現しています。お悔やみの気持ちを表すために正しいマナーを守ってお札の入れ方に気を付けましょう。

 

香典袋のお札の入れ方はとても細かいことですが、これを守ることで社会人としてのマナーをしっかりと守ることができます。故人との関係が深かったのであれば、よりマナーを守って葬儀や法事に参列するべきですから、香典を準備するときは気を付けてください。

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袱紗の準備を忘れずに

香典袋を準備するときに、一緒に準備しなければいけないのが袱紗です。葬儀や法事に参列する際に、袱紗に香典袋を入れて持ち運びするため、持っていない方は準備するようにしてください。慶事・弔事とどちらにでも使うことができるのはのため、重宝します。

 

袱紗がない際は、ハンカチや風呂敷を使って代用することができますが、1つ持っていると長く使うことができるため、時間のある時に準備しておくのがおすすめです。

香典袋の裏面の書き方に気を付けよう

香典袋を準備するときは、宗教に合ったものを選び、表書きの他に裏面の書き方にも気を付けなければいけません。とても細かいポイントばかりでしたが、これを守ることで常識のある人と判断され、遺族側の負担を減らすことができるため、必ず守るようにしてください。

 

葬儀や法事は頻繁にあるものではないため、忘れてしまったり不安な時は、もう一度チェックして正しいマナーを守るように心がけましょう。