結婚式に喪服を着て行くことはマナー違反?礼服と喪服の違いも解説

公開日 : 2020/9/9

更新日 : 2020/9/10

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結婚式に出席した際に、会場内に黒い服を着た人が多いと感じること人は多いでしょう。また、喪服を結婚式に着て行ってもマナー違反ではないのかと気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、結婚式に喪服を着るのはマナー違反になるのかについて解説します。

公開日 : 2020/9/9

更新日 : 2020/9/10

目次

結婚式での服装

結婚式に出席をした時に、親族やゲストの多くが黒い服を着ていると感じたことはありませんか?男性ゲストは特にブラックスーツを着ている人が多いと感じることでしょう。そんな時、「結婚式で喪服を着ていてもマナー違反ではないの?」と疑問に感じる人も少なくありません。

 

冠婚葬祭の場はマナーが重要視される場だからこそ、マナーについて気になる人は多いものです。また、それほど着る機会の無い喪服が、通夜や葬儀などの弔事の場だけでなく、結婚式などの慶事の場にも着て行ける方が、喪服の使える機会が多くて良いと思う人もいることでしょう。

 

そこでここからは、結婚式に喪服を着て行く際のマナーについて詳しく解説します。

 

 

洋装の礼服と喪服の違い

結婚式で喪服を着ることに関する解説を始める前に、まずは冠婚葬祭で着用する服装の種類についての確認から始めましょう。礼服や喪服を既に持っている人の中でも、その違いを知っている人は少ないものです。これから購入する人も知っておいて損はありません。

 

礼服と喪服の違いを知らない人からすれば、礼服も喪服も単なるブラックスーツだと思うかもしれません。しかし、ブラックスーツつまり黒い色のスーツならばすべて礼服や喪服というわけではありません。ここからは、「礼服」と「喪服」の違いを詳しく解説します。

礼服

礼服はブラックフォーマルとも呼ばれ、冠婚葬祭つまり結婚式などの慶事や通夜や葬儀、法事などの弔事の際に着用するフォーマルな衣装の総称です。入学式や卒業式、式典などにも礼服を着用して出席する人は多くいます。

 

礼服はフォーマルな装いですが、たとえビジネスの場できちんとした装いが求められたとしてもビジネスシーンでは礼服を着用しません。礼服の中には、格式によって正礼装、準礼装、略礼装があり、これらは自分の立場などによって使い分けが必要です。

喪服

喪服とは、冠婚葬祭の中でも通夜や葬儀、法事などの弔事用として着用するものです。喪服は黒一色で、その黒は深く濃い色の漆黒です。また、光沢がない無地の生地を使って仕立てられていることが基本です。喪服には、格式によって正喪服、準喪服、略喪服があります。

 

喪服は礼服というくくりの中に位置します。つまり、礼服の中の弔事用の装いが喪服です。実際、喪服のことを「礼服」とひとくくりにして言い表すこともあります。しかし、実際は礼服の中の種類の一つとして喪服が存在するということを覚えておきましょう。

和装の礼服と喪服の違い

和装つまり着物にも礼服と喪服があります。着物の礼服にも格の違いはありますが、花嫁が着る白無垢や色打掛、振袖、黒留袖、色留袖、訪問着、付下などがあります。結婚式では紋付の黒留袖や色留袖、未婚者であれば振袖を着用している人を見かけると思います。

 

和装の喪服は、洋装と同じように礼服の一種です。格による種類はありますが、一般的には真っ黒で無地の家紋が入った黒紋付と呼ばれる着物です。和装の喪服つまり黒紋付を、昔は黒紋付に祝い帯を締めて結婚式に出席することもありました。

 

黒紋付が喪服として一般的になる戦前は、喪服は白い着物でした。結婚式で着た白無垢を喪服として着用していました。戦争が激化したことに伴い葬儀の回数が増え、白い喪服では汚れが目立つからという理由で喪服が白から黒へと変わり、現在のように喪服は黒が一般的となりました。

結婚式で喪服を着るのはNG?

実際、結婚式で喪服を着るのはマナーとしてNGなのかどうか、とても気になるところだと思います。ここからは、結婚式で喪服を着るのはNGなのかどうかについて男性と女性それぞれについて解説します。

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結婚式兼用の男性の喪服

男性は結婚式などの慶事でも、通夜や葬儀、法事などの弔事でも、どちらの場合でも同じ礼服を着る人が多いでしょう。これは、男性用の礼服は、礼服として結婚式で着用するのはもちろんのこと、喪服として通夜や葬儀、法事などでも着用できることが定着しているからです。

 

男性の礼服は、結婚式と通夜や葬儀とで兼用できるということです。つまり、1着の礼服が慶事でも使え、喪服として弔事でも使えるということです。そのため、多くの男性はオールシーズン着ることができる1着を礼服として選びます。

 

中には、オールシーズン用とシーズンに合わせた2着を持っている場合もあります。または、いくらマナー違反ではないといっても、慶事と弔事に同じ礼服を着て行きたくないという考えから、礼服と喪服をそれぞれ準備する人もいます。

結婚式での女性の喪服

女性の喪服は、結婚式にそのままアレンジをせずにそのまま着用して行くことは出来ません。なぜなら、女性用の慶事用の礼服と弔事用の喪服は、素材やデザインなどが異なるからです。喪服を結婚式にそのまま着て行くのはマナー違反にあたります。

喪服を結婚式用にアレンジ

喪服を結婚式に着て行くには、結婚式用にアレンジをした着こなしをしなくてはなりません。では、どのようなアレンジが必要なのでしょうか。ここからは男性と女性のそれぞれの結婚式で喪服を着用する際のアレンジ方法を解説します。

メンズ喪服

男性用の喪服を結婚式用にアレンジをする際のポイントは、ネクタイとポケットチーフの色です。喪服として着用する場合には、ネクタイは黒です。略礼服が多い日本ではポケットチーフは使用しません。

 

結婚式では、出席する人の立場や関係性にもよりますが、ネクタイは白やシルバーグレーが一般的です。しかし、カジュアルな結婚式であれば、ブルーやピンクなど好きなカラーのネクタイを合わせておしゃれをするのも良いでしょう。

 

ポケットチーフも結婚式にふさわしい華やかさや着用する人の個性を演出できるアイテムです。

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レディース喪服

女性用の喪服を結婚式で着られるようにアレンジするには、少しテクニックが必要です。手持ちの喪服によっては、どれだけアレンジしても結婚式では着用出来ない場合もあるでしょう。なぜなら、女性の喪服はどうしても重たい雰囲気があるからです。

 

女性の喪服はジャケットとワンピースがセットになったデザインが多いため、フルセットで着用するのではなくワンピースだけを着まわす単品使いがおすすめです。コサージュやアクセサリーなどの小物を追加しましょう。

 

喪服の黒い面積を少しでも減らすためや華やかさをプラスために、明るい色のストールを肩からかけるのもおすすめです。これらのアイテムをプラスすることで、喪服のイメージは大きく変わります。

おすすめの喪服

可能であるのならば、喪服を結婚式にも着て行きたいと思っている人にとって、どのようなタイプの喪服であれば結婚式にも着て行くことができるのか知りたいと思っていることでしょう。礼服の売り場で専門の人に尋ねるのも1つの良い方法といえます。

 

礼服の中には、喪服として販売されているタイプのものもありますが、慶事と弔事を兼用できるタイプの礼服も販売されています。兼用タイプは1着持っていると、いざという時にも慌てずに済むため安心です。最初の1着目としてもおすすめです。

 

喪服のデザインに関しては、女性用であれば、ジャケットとワンピースのセットもおすすめですが、ジャケットとブラウス、スカートの3点セットのデザインも慶事と弔事で着回しができる使い勝手の良い1着なのでおすすめです。

 

 

結婚式で喪服を着る時は要注意

結婚式に喪服を着て行くとマナー違反になるのかは、男性の場合と女性の場合とで異なります。冠婚葬祭の場ではマナーは大切です。特に結婚式というおめでたい場は、注意が必要です。マナー違反をすることのないように、喪服と礼服の違いをしっかりと把握しておきましょう。