大阪府の葬儀・お葬式の基本情報【事情・しきたり】のサムネイル画像

大阪府の葬儀・お葬式の基本情報【事情・しきたり】

大阪府は東京都の次に大きな都市であり、天下の台所とも言われていました。では、この大都市である大阪府にはどういった葬儀の事情やしきたりがあるのでしょうか。今回は大阪府ならではの葬儀のしきたりなどについて探ってみたいと思います。

公開日 : 2020/10/22

更新日 : 2020/10/22

目次

大阪府の葬儀・お葬式事情

まずは、大都市である大阪府の特徴や、大阪府の葬式の特徴、しきたいなどについて見ていきたいと思います。大阪府の葬式はどの様になっているのでしょうか。

大阪府はどんなところ?

大阪府の人口は8,823,453人ほどであり、全国で3位となっています。昭和40年には666万人という人口でしたが、昭和50年以降になると800万人を超え、平成7年に880万人を突破しているのです。

 

また、大阪市と北大阪、東部大阪、泉州、南河内といった地域に区分されています。西日本の行政や経済、文化、そして交通の要でもあり、吉本興業に代表するようなお笑いの聖地でもあるでしょう。

 

最も栄えている大阪市は、梅田や北新地といった『キタ』と、道頓堀や心斎橋を表す『ミナミ』が代表的であり、キタは東京と似た雰囲気を持ちデパートやホテルが立ち並ぶ地域です。一方のミナミは活気に溢れ情緒も感じられる点がポイントでしょう。

大阪の葬儀の特徴はどんなもの?

続いて、大阪府で行われる葬儀の特徴について見ていきたいと思います。大阪府の葬儀にはどういった特徴があるのでしょうか。

斎場などが多い

大阪府は大都市ということもあってか、公営の火葬場や葬儀式場が多くあり、それぞれの市内に市営の斎場も完備しているのが特徴です。それに、社葬のような大きな葬儀でも対応できる専用の式場も備わっているため、利便性が高くなっています。

 

また、火葬場は全国的に友引の日は休むところが多いものの、いつどういったことが起こるか分からないため、大阪府には正月以外は開いているところもあるのが、便利でしょう。

骨壺の大きさが関東と異なる

関西地方に位置する大阪府は、関東とは骨壺のサイズが異なります。大阪府を含めた関西エリアでは、骨壺の大きさが関東に比べて小さくなっているでしょう。関西の方は関東の骨壺の大きさを見て驚くことがあり、反対に関東の方も関西の骨壺が関東よりも小さいことに驚くケースがあります。

大阪の葬儀の流れ・しきたり

続いては、大阪府の葬儀でのしきたりや風習などについて見てみたいと思います。大阪では他とは異なるしきたりがあるのでしょうか。

大阪府の葬儀・お葬式の一般的な流れ

通夜が行われ、告別式が行われてから出棺となり、火葬が行われます。この際には、親族はマイクロバスで移動をすることになるでしょう。火葬場で火葬が終わったならお骨拾いが行われ、ご遺骨法要が行われます。

 

その後に、初七日法要が行われるという流れです。大阪府の葬儀に参列をすることになった時のために、しっかりと把握しておくようにしましょう。

通夜ぶるまいは行わない

通夜が終わった後に、故人を偲びながら僧侶および参列者の方をおもてなしするのが、通夜ぶるまいです。しかし、大阪を含めた関西エリアではこの通夜ぶるまいの習慣がありません。そのため、通夜ぶるまいは行われないケースがあるでしょう。

 

よって、大阪の参列者は焼香をして通夜が終われば帰宅するのが通常です。他地域の方が大阪の葬儀に参列すると、通夜ぶるまいがなく不思議に感じることもあるかもしれません。

香典袋の水引が『黄白』になっている

香典袋の水引の色と言うと定番は黒白ですが、大阪府などの関西では『黄白』の水引を使用することも多いと考えられます。京都において、黒に近い玉虫色の水引を皇室に献上品に用いられていたことから、関西では黒の水引が控えられるようになったのです。

 

そして黒の次に『喪』の意味を持つ黄色が使われるようになったのが由来であるという説があります。さらに、香典袋には黒白が使われてお布施に黄白が使われるパターンもあるでしょう。失礼にならないように、水引の色には気を付けてください。

友引であっても葬儀を行う

冠婚葬祭を行うとしたら、"六曜"を考慮したうえで行われることが多いです。その日の運勢を示していて、大吉であれば縁起の良い日であるとされて結婚式を行うのにも適しているとされます。六曜の中には『友引』というものがあり、これは故人が友を引きあの世に連れていくという言われています。

 

そのため、葬儀や告別式あるいは火葬を行うのには不適切であるという見方があり、上述のように休業する火葬場もあるのです。ただ大阪府の場合はそうしたことが気にされることがなく、火葬場も開いているでしょう。

 

それに友引の日に行われる葬儀では、身代わりの人形である『いちま人形』をお棺に入れる風習が今でもあります。

樒(しきみ)を飾る

樒(しきみ)とは、植物であり独特の香りを持ち仏事などに供えられるものです。悪霊から死者を守るといったことや、邪気を払ってくれるとされていて、枕飾り等で使用されます。大阪府を含めた関西エリアでは樒(しきみ)を葬儀で飾る風習があるのです。

 

『門樒(かどしきみ)』あるいは『大樒(おおしきみ)』といった、樒を葬儀会場の入り口に飾ります。そして『二天樒(にてんしきみ)』を祭壇の両脇後ろに飾るのです。参列者も供花あるいは花輪の代わりとして『門樒(かどしきみ)』を送るでしょう。

 

それは会場の外に並べられます。昨今では家族葬などといった小規模な葬儀が増加傾向にあるため、紙あるいは板に名前を書く『紙樒』や『板樒』が定番です。

『仕上げ』として精進料理を食べる

初七日法要が終わった後には、『精進落とし』を行うために精進料理を食べます。しかし関西にある大阪府では、『精進落とし』を『仕上げ』というのです。仕上げに用いられている厚揚げもしくは高野豆腐は、四角形ではなく三角形に切られているでしょう。

 

これは、葬儀に関係する物事を、本来とは反対のやり方で行う『逆さごと』の1つとなっています。通常とは違うやり方にすることにより、死と日常を切り離す意味があるとされています。この頃では仕上げを、火葬の待ち時間に行うケースも増加中です。

 

大阪人らしく、時間を無駄にしないという考え方から来ているのかもしれません。

自治会と深い繋がりのある地域も存在する

最近では家族葬も増加傾向にありますが、大阪というのは人同士の繋がりが強い点が特徴です。自身の住んでいる自治会あるいは町内会がサポートをしてくれるケースもあるでしょう。近年では減ってきてはいるものの、自治会や老人会が弔旗もしくは供花を出してくれることもあります。

 

それに自治会で協力金として寄付金を集めてくれるといった、伝統が今でもあるのです。また一部の地域ではあるものの、自治会に『供花は墓まで』といった決まりもあるケースがあります。トラブルにならないためにも、自治会の役員などに前もって確認しておくのが無難です。

大阪府の葬儀の費用相場

大阪府の葬儀でかかる費用の相場は、全体的にかかる費用で115万円以上となっています。そして飲食費に24万円以上、返礼品の費用として16万円以上、会葬者の人数が27人だとして、参列者からの香典の総額は27万円ほどでしょう。

 

家族葬の場合には116万円が相場です。一般葬よりも3割から4割程度安くなるでしょう。そして1日葬の場合なら30万円から40万円の費用となっています。さらに直葬なら他の葬儀形式よりも安く、10万円から30万円で抑えられるでしょう。

 

大阪府で葬儀をするとしたら、この程度の費用が必要になることを知っておいてください。

大阪府の葬儀のしきたりについて把握しておくのが大事

普段は関西ではない地域に住んでいても、大阪府の葬儀に参列することがあるかもしれません。その時に特徴やしきたりを把握していなければ、現地に着いてから焦ってしまいかねないでしょう。そうならないためにも、事前に大阪府の葬儀のしきたりを覚えておくことが大事です。

 

また、大阪府にお住まいの方であっても、自身の地域の葬儀について流れや費用の相場、作法などを知っておくと安心でしょう。いざという時のために、しきたりを知っておくようにしてください。