山梨県の葬儀・お葬式の基本情報【事情・しきたり】

公開日 : 2020/9/19

更新日 : 2020/11/20

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山梨県の葬儀・お葬式事情についてまとめました。山梨県の葬儀では、出棺は青竹の門をくぐる・柩を廻す・甲府市以外は前火葬・土葬専用墓地があるなど、一般的な葬儀とは異なる土地ならではのしきたりがあります。山梨県で葬儀・お葬式をご検討の方はぜひ参考にしてみてください。

公開日 : 2020/9/19

更新日 : 2020/11/20

目次

山梨県の葬儀・お葬式事情

山梨県は、関東と信州の間に位置する県であり、県内の一部地域では一般的な葬儀とは異なる風習が見られます。そんな山梨県の葬儀・お葬式事情を見てみましょう。

山梨県の一般的な特徴

山梨県は関東と信州の間にあり、日本列島においてもほぼ真ん中に位置する県です。富士山や八ヶ岳など高い山々に囲まれた盆地で、自然の中で過ごしたいという移住者が多いのが特徴でしょう。

 

自然の気候を利用して、ブドウ・桃・すももなどおいしい果物の産地としても知られ、果物好きな人にとってはたまらない県です。また、行政サービスにも十分に重点を置いていることで、子育てしやすい県としても注目されています。

 

自然の中でのびのびと子供を育てる環境にぴったりの山梨県は、若い世代に人気がありますが、定年退職後の第2の人生の住処として考えている人も多いです。新たな居住地を探している人にとっては、検討しやすい県ともいえます。

山梨県の葬儀

山梨県の通夜・葬儀はともに自宅でおこなうことが多く、大月市などは火葬をおこなってから葬儀をおこなう地域も見られ、火葬率は6割と中には宗教的なものから土葬をおこなう葬儀もあります

 

県内では友引でも葬儀をおこなうことがあり、その場合には「供人形」を入れたりするようです。また、出棺にときに念仏溝の人が御詠歌を唱えたり、庭の仮門をくぐってから出棺する地域もあります。

 

甲府市の場合は、葬儀をしてから火葬して埋葬し、初七日法要をおこない香典はその場返しが一般的です。このように、同じ山梨県内といっても通夜・葬儀にはやり方があって、事前に確認しておく必要があるでしょう。

お葬式の事情

山梨県の通夜・告別式はおもに自宅でおこなうことが多いということから、葬儀などでは助け合う近所のつながりがとても強いことがうかがえます。隣ご近所はもちろんのこと、自治会総出でお手伝いをすることも多いです。

 

また、告別式のあとの食事にもお手伝いされたかたは一緒に食事をいただき、一般的な参列者に軽食やお酒を出すという習わしはありません。ただし、お礼としてハンカチやコーヒーなどの準備をすることもあります。

 

故人や遺族の意向によって葬儀の規模は異なりますが、県内の各自治体では、死亡手続きのときに所定の手続きをすることで比較的簡素に葬儀をおこなえる制度も用意されているようです。自然に恵まれた土地で、故人が望む温かい葬儀が可能な地域といえます。

山梨県の平均葬儀費用

山梨県の平均葬儀費用は約154万5千円ですが、これではちょっと高いというのであればコストを抑えた葬儀プランもあります。できるだけ費用をかけずに故人を送りたいというときは、10万円以内でおこなえるプランも可能です。

 

山梨県では甲府市斎場・ふじかわ聖苑・富士五湖聖苑などの火葬場がよく利用されるでしょう。人気のある葬儀場は宝ホール・都留市田野倉ホ-ルなどが人気があり、山梨県立中央病院・甲府共立病院・市立甲府病院などどこでも約30分でお迎えにあがることができます。

 

葬儀の相談なども24時間365日おこなっていて、いつでも利用可能です。故人や遺族の希望に近い葬儀内容を、山梨県の葬儀場でもおこなっているため、事前に相談・問い合わせをしてみてください。

 

 

山梨県の葬儀の流れ・しきたり

全国各地では、その土地の葬儀の流れやしきたりが存在します。山梨県の葬儀はどんなしきたりがあるのか、確認してみましょう。

山梨県の葬儀・お葬式の一般的な流れ

病院や施設で亡くなられた場合、看護師などによって体をキレイにして着替えをおこないます。寝台車で安置先に搬送され、葬儀社の任せるときはすべて準備されますが自宅での安置であれば布団の準備が必要です。

 

葬儀の日程を打ち合わせ、故人の信仰に合わせて納棺し、通夜を執りおこないます。山梨県では朝に火葬することが多いため、県外からの親族がいる場合はあらかじめ案内しておきましょう。

 

火葬・収骨・告別式がおこなわれ、初七日法要の儀式があるのが山梨県の葬儀の一連です。初七日法要は、故人が亡くなった日から数えて七日目で、親族・友人・葬儀でお世話になった人を招いておこないます。

出棺では青竹の門をくぐる

山梨県の一部地域では、仮門を作って出棺のときはその門をくぐってから棺を出すという風習が残っています。使われる素材は竹などで、アーチ状に曲げて玄関の脇に仮門を作ってくぐり、出棺したあとはすぐに壊すのです。

 

仮門には冥土の入り口という意味があり、もしも死者がこの世に戻ろうとしても入口がないことで戻れないといわれています。故人の冥福を祈ること、そして、故人がこの世に戻ってきて災いが起きないようにという願いもこめられているのでしょう。

 

出棺のときに通常使っている玄関を避けてほかの場所から棺を出す地域は、山梨県の一部だけでなく日本各地に存在します。もちろん、山梨県の一部の地域のみで多くの場合は通常の出棺が通常です。

出棺のときは柩を廻す?

山梨県の大月市では、出棺のときに遺族が担いだ棺をぐるぐるっと3回まわすしきたりがあります。「棺回し・三回回し」と呼ばれ、この儀式は棺を回すことで故人の方向感覚をなくして家に戻れなくするためだそうです。

 

もともと「回る」ことは古代から人と神霊がつながる儀式とされており、棺をぐるぐる回すことで今までの罪が消える原罪信仰があります。この棺を回すしきたりは、四国お遍路をするのと同じ修行とも考えられているようです。

 

また、故人が逝くべき道を間違えてこの世に戻ってくることがないように、旅立ってほしいといった願いもこめられているのでしょう。山梨県といっても大月市近郊のみの儀式とされ、通常の出棺が一般的です。

甲府市以外は前火葬

山梨県のお葬式では、甲府市地域以外では前火葬をする家庭が多いです。前火葬とは通夜や告別式をする前に故人を火葬することで、友人や知人などが故人の顔を見るために葬儀に伺ってもすでにお骨になってしまっています。

 

もちろん、葬儀のあとに火葬をする「後火葬」もあり、混在している地域もあって他県などから葬儀に参列される、故人のお顔を見てから送りたいという人は事前に遺族に確認をすることが大事です。

 

前火葬は、遺体の損傷が進むことを気にしないで済むという点と、葬儀・告別式をおこなう時期や規模などの選択枠が広がります。それによって、遺族・親族側の負担をできるだけ取り除いてあげることができるでしょう。

富士吉田市では喪主は1人とは限らない

富士吉田市は、山中湖村・忍野村・西桂町・富士河口湖町・鳴沢村などで構成されています。葬儀では、故人の配偶者だけでなく息子や娘も喪主となるため、喪主が複数人存在することはそう珍しいことではありません

 

また、香典を受け取る帳場も喪主の人数に合わせて設置されており、手続きが面倒くさくないように香典袋を使用しないのが特徴です。帳場分の枚数の伝票に、住所・氏名・金額を書いて現金を添えて提出します。

 

そして、宗教形式にこだわらない人向けに、お坊さんのいないお葬式「想送式」を提供しており、自由な選択とこだわりあふれる葬儀で大切な人との最後の時間を自由に過ごせておすすめです。

土葬のための墓地もある?

現代は火葬をする地域が多く、土葬はほとんど見られないです。しかし、山梨県の一部では火葬ではなく土葬をしている地域もあり、神道が中心だった明治6年には、神道勢力による「火葬は残忍で野蛮」という考えから一時火葬禁止令が出たのも事実でしょう。

 

今の時代では都市部を中心に火葬がおもですが、土葬が禁止されているわけではありません。とくに山梨県の一部では、土葬の在り方を模索する団体が発足して管理している土葬霊園も存在します。

 

イスラム教徒などは、亡くなられたときに土葬をおこなわなければいけない宗教として日本在住外国人を受け入れているのです。火葬先進国の日本でも、山梨県の一部など地域によって土葬がおこなわれていることを頭に入れておきましょう。

香典返しは地域によって異なる

山梨県の香典返しや法事のお返しは、地域によって異なるようです。たとえば、山梨県の甲斐地域は、北西部の国中地方に位置する人口約7万人の市で、甲府市に次いで県内で人口第2位の都市であり、基本はお茶を送るのが一般的でしょう。

 

一方、南アルプス地域は、山梨県の西部の国中地方に位置する市で、お酒をお返しにする家庭が一般的です。最後に南巨摩郡で、早川町・身延町・南部町・富士川町の4町から成り立っています。

 

この地域では、干ししいたけを法事・法要・香典返し・一周忌のお返しに使う家庭が多いのが特徴でしょう。最近ではとくにこだわりはないものの、年配の人など法事などにはこだわりをもっている人は多いです。

初七日御膳をおこなう地域もある

山梨県の一部の地域では、法要のときに「初七日御膳」をするところもあります。初七日御膳というのは、初七日に親族が集まって5千円前後の食事をふるまうというもので、おもに遺族や親族でおこなわれるのが一般的です。

 

場合によっては、葬儀の手伝いをしてくれたご近所さんなどが招かれることもあり、招かれた場合は遺族の負担にならないように配慮することも大事でしょう。香典と一緒に食事代に相当する額を渡す人もいます。

 

法事で仏壇に供える御膳は、故人と一緒に食事をするような感覚で供えるため、お膳の向きも大事です。祭壇や仏壇から見て正面を向くように配置するのが一般で、初七日が終わってからも四十九日まで七日ごとにお供えします。

ドンという音で亡くなったことを知らせる

山梨県山梨市上岩下では、ある程度の高齢者の人が亡くなったときは同じ地域に住む人に知らせるための音を鳴らします。運動会などでよく見かけるドンっといった大きな音で知らせるのです。

 

大切な人が亡くなって悲しいといった意味合いの音ではなく、人生を全うした人への気持ちをこめた音であり悲しいことではないとされています。なお、会葬のお礼はタオル一本でご霊前袋は使わずに記帳をして現金を添えて渡すのが一般的です。

 

普段からご近所との関係が深い地域だからこそ、亡くなったときもすぐに分かるように音で知らせるという風習は他県からも賞賛されています。住民同士の深いつながりが、故人を温かく送り出すことができるでしょう。

表飾りをする

山梨県では忌中札の代わりに門牌・名旗・提灯・龍頭・五色旗などといった表飾りをする風習があります。門碑とは、亡くなった人の戒名を書いた立て札で「亡くなった人の供養布施をします。どうぞお寄り下さい。」と伝える意味があるようです。

 

盆の時期の忌中の提灯は、故人の霊があの世から迷わずに故人の家にたどり着くための目印として飾ります。名旗は故人の名前を書き、五色旗は青・赤・黄色・白・黒色ととても派手な旗(吹き流し)です。

 

龍頭は、山から取ってきた2メートルぐらいの木や竹さおの先端に、龍の頭にあたるものをつけ天蓋をつり下げます。龍頭の役割は、邪・悪霊を追い払うという意味をもち、山梨県では昔からある風習です。

友引でも葬儀を営む

友引とは、六曜の暦注のひとつで陰陽道では「ともに引き分ける」という意味をもち、争いのない平和でいい日です。お葬式の日には友引は避けるようにといわれていますが、友を引くという意味から災いが起こるとされています。

 

しかし、これは迷信とされており、多く広まっている理由の一つに葬儀社が定休日の場合があるでしょう。山梨県では、友引だからと葬儀を避ける習慣はなく、おこなう家庭も多いようです。

 

友引人形と呼ばれるものがあり、友を引くと敬遠されてしまう友引の日に葬儀をおこなうときは、友を引く身代わりとして人形を棺の中に入れます。そうすることで、葬儀に出席する人の安全を守るとされているのです。

仏式の混ざった神式の葬儀がある

山梨県の一部の地域では、仏式の混ざった神式の葬儀がおこなわれることもあります。明治時代に「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」という運動が起こり、神社・寺院とを分裂し、神社中心の国造りを進めた運動です。

 

そのため、由緒ある寺が安値で売り払われたり、仏像や経典などを破壊・処分されています。寺院自体が少ない・存在しない地域もあって神式・仏式にと取り入れられた独自スタイルの葬儀をおこなう地域も存在するようです。

 

とくにこだわりをもたずに葬儀をおこなう独自スタイルは、山梨県の一部地域だけでなく全国の地域にも点在します。県外から葬儀に参列するときには、事前に確認をしておくことが大事でしょう。

まとめ

今回は、山梨県の葬儀・お葬式事情や山梨県の葬儀の流れ・しきたりについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。山梨県の葬儀では出棺のときは青竹の門をくぐったり棺を3回まわしたり、前火葬をする地域もあります。事前に確認してみてください。