一周忌の服装はどうすれば良い?立場別や小物の注意点なども解説

公開日 : 2021/3/24

更新日 : 2021/3/24

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一周忌に参列する際に、どういった服装で臨むべきか悩む方もいるかもしれません。一周忌では喪服を着ることが必要なのでしょか。そこで今回は、一周忌での服装について、立場別や家族のみの場合などに分けて解説いたします。一周忌に参列される際の、参考にしてみてください。

公開日 : 2021/3/24

更新日 : 2021/3/24

目次

基本的な一周忌の服装とは?

一周忌には、服装面でのマナーがあります。仏教の考え方においては、一周忌というのはとても大きな意味があるものです。一周忌を執り行うと、故人が亡くなってから1年が経ち喪が明けるからです。

 

葬儀に次いで重要な行事でもあるため、一周忌ではどういった服装面でのマナーがあるのか、解説いたします。マナー違反とならないように、一周忌の服装をしっかりと覚えておいてください。

親族の男性

まずは、親族の男性のケースについてご説明いたします。故人の身内である、親族の男性は一周忌においてどういった服装を心掛けるべきなのでしょうか。参列者の方々から見て、恥ずかしい思いをしないためにも、覚えておいてください。

 

男性の場合は、ネクタイの色についても気を配る必要がありますので、その点についても確認しておくことが大事です。

基本的に喪服を着る

親族の男性は、基本として一周忌の法要では喪服を着用します。喪服というのは、礼服の中でも葬儀あるいは法事等の供養行事に参列する際に着用する服装を指します。黒で統一されたスーツを着るのが基本です。

 

中に着るシャツに関しては、柄などの付いていない白いシャツを着るようにしましょう。葬儀の際の服装と変わらないという点を意識することが大事です。

ネクタイの色は?

男性の場合はネクタイを締めますが、ネクタイもスーツと同様に黒を選びます。普段にスーツを着るという方は、ネクタイピンを付けるケースも多いかもしれません。しかし、一周忌の場ではネクタイピンを付けることは控えるのが得策です。

 

その他にも、靴下や靴も黒を選ぶようにします。ハンカチなどの持ち物についても、華美な物は避けるようにしてください。

親族の女性

続いては、故人から見て親族となる女性の服装について解説いたします。女性の場合も、きちんとしたマナーがありますので、違反とならないように心掛けることが大事です。また、女性であればタイミングとして、妊婦となっている可能性もあります。

 

よって、妊婦の方の一周忌の服装についてもご紹介いたします。ぜひ、一周忌に参列する際の参考にしてみてください。

礼服を着るのが基本

女性の場合は、礼服を着用していればマナー違反とならないのが基本です。一般的には、ブラックフォーマルと言われているスカートスーツを着用するようにします。この際には、黒のストッキングを着用することも忘れてはいけません。

 

また、革靴を履き礼装用のバッグを用いるようにしますが、色は黒を選ぶことがマナーです。また女性であれば、無地の黒の着物を着て、和装で参列する方法もあります。

妊娠している場合はどうする?

妊婦の方も、通常の女性の服装と変わりありません。とはいえ、一周忌の法要においては長く座っていることもあり、窮屈さを感じる場面もあると考えられます。よって、お腹にいる赤ちゃんのことを一番に考えてあげる必要があります。

 

そこで妊婦の方が一周忌の法要に参列するなら、ワンピースタイプの喪服を選ぶことも一案です。これは、赤ちゃんへの負担がかからないからです。また、冷え対策としてストッキングではなく黒のタイツを穿く方法もあります。

 

妊婦の方に対して、喪服の貸し出しを行っているサービスもあるので、そうしたものをご利用になるのも選択肢です。

授乳中の場合

一周忌の法要の際に、授乳中であるという女性もいるかもしれません。授乳中であっても、黒の喪服を着用する必要があります。ただ、授乳をするのが難しくなる喪服もあると考えられます。

 

それなら、前開きになっているブラックワンピースもしくは授乳口の付いた喪服で参列する方法も一案です。とはいえ、その様な場合には事前に他の親族に相談をすることが無難です。赤ちゃんを連れていくとすれば、故人と近しい血縁関係である可能性が高くなります。

 

もし親族の方の了承を得られたなら、赤ちゃんを気遣った服装で一周忌に参列するようにしてください。

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子どもの場合

故人のお孫さんなど、子どもが一周忌に参列するケースもあります。子どもなら服装は自由でも良いのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、子どもも法要の場に相応しい服装をするのがマナーです。

 

ここでは、一周忌での子どもの服装について乳児の場合と学生の場合に分けて解説いたします。お子さんのいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

乳児の場合

乳児あるいは幼児が一周忌に参列する際には、服装が決められているわけではありません。しかし、どんな色や柄でも良いわけではなく、地味な服装にするようにしてください。周囲の大人とあまりにも色合いや柄がかけ離れないようにする必要があります。

 

なるべく目立たないような、黒あるいはグレーの服を着せるように心掛けることがポイントです。乳児や幼児だからといって、気を抜いてはいけないのです。

学生なら制服を着る

中学生や高校生など、普段制服を着て学校に通っている子どもなら、自身の着ている制服で一周忌に臨むことが相応しいです。学生にとって、制服が最もフォーマルであると考えらえるからです。

 

小学生でも制服のあるケースもありますが、私服で学校に通っているならば、黒やグレーの服を着させるようにしてください。

参列者の服装

故人の親族や家族でなければ、一周忌では喪服を着る必要はないだろうかと考える方もいるかもしれません。しかし、一周忌においては親族などではない参列者でも、きちんとした服装のマナーがあります。

 

いつか一周忌に参列することにならないとは限らないものです。その時になり慌てないように今から覚えておいてください。

男性の場合

一周忌では、マナーとして最低でも準喪服を着用します。準喪服は、冠婚葬祭用のブラックスーツが該当します。漆黒に近い黒であり、光沢や艶もない無柄のものを選んでください。また遺族から『平服でお越しください』との案内を受ける可能性もあります。

 

そして身内のみの一周忌では略喪服を着用することもあるものです。この際の男性の略喪服とされるのは、ダークスーツです。要するに、冠婚葬祭用ではないスーツを指します。色については、黒だけでなく濃紺やグレーのもので、細いストライプの柄も可とされています。

女性の場合

女性の参列者は、準喪服(準礼装)が適しています。準喪服とは、遺族と同様の冠婚葬祭用となるブラックスーツです。スーツかワンピース、アンサンブルのどれかを着用することになりますが、袖あるいは裾丈は長めにものを選ぶようにしてください。

 

もし略喪服を着用するなら、ブラックフォーマル以外となる地味な色合い(濃紺やグレーといったダークカラー)となるワンピースか、スーツ、アンサンブルを着用します。

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子どもの場合

子どもが一周忌に参列する場合には、遺族と同様に学校の制服(もしくは暗い色の洋服)を着用します。ただ、制服が目立つ色である場合は、他の服を用意した方が無難です。もし制服がないなら、白のシャツ(トップス)に暗い色のズボンを合わせてください。

 

女子ならスカートかワンピースを着用します。そして、ブレザーあるいはジャケットを羽織るのです。足元に関しては、スニーカーはマナー違反です。よって、革靴を履くようにしてください。靴下も白か黒を選び、柄ものなどは避けるようにします。

故人の友人の場合

参列者といっても故人の友人というケースもあるかもしれません。この場合は、ダークスーツあるいはダークグレーのスーツで一周忌に参列するようにします。ダークスーツなどは略喪服や略式喪服と言われるものであり、地味なものを選ぶことがポイントです。

 

通常の喪服に比べると、少し崩れてしまうものの、社会人として仕事をしている年齢ならば、平服で参列してはいけません。その点は知っておくことが大事です。

家族のみで一周忌を執り行う場合は?

一周忌を、家族のみで執り行うこともあると考えられます。そうした場合にも喪服を着用する必要があるのだろうかと悩んでしまうこともあるかもしれません。ここでは、家族のみで一周忌を執り行う場合の服装について解説いたします。

 

マナー違反の服装で参列してしまっては、仏様にも失礼に当たる可能性があります。服装で失敗しないためにも、一周忌の服装に悩んでしまった場合の参考にしてみてください。

男性の場合

家族のみで一周忌を執り行うとしても、マナーとして男性は喪服を着用するようにします。中でも、寺院あるいは施設で執り行う場合には喪服を着用するのが必須です。もし自宅で一周忌を執り行うなら、僧侶と相談して喪服を着ることなく一周忌を執り行うこともあります。

 

ただ、家族ともきちんと話し合った上で決めることも大事です。自宅で平服において参列するなら、グレースーツ等の目立たない服装であれば問題はありません。また、季節として暑さや寒さが厳しい場合には、高齢者である家族に配慮して平服で行う場合もあります。

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女性の場合

家族のみで一周忌を執り行うなら、女性の場合は服装をどの様にすれば良いのでしょうか。女性もやはり喪服を着用することが望ましいのだろうかと悩むこともあるかもしれません。続いては、女性の場合の服装について解説いたします。

 

女性なら、服そのものだけでなく、ストッキングについても気を配る必要があります。服とストッキングについて覚えておいてください。

肌の露出を避ける

女性の場合も、家族のみの一周忌では喪服を着ることがマナーです。とはいえ、了承を得ることができたなら平服で参列する手段もあります。その際にも、あまりにも丈の短いスカートを穿くことや、肌を多く露出する服装は避けることが必要です。

 

地味でありあまり目立たない服装を心掛けるようにして、パンツスタイルではなくスカートを穿くことが望ましいです。

ストッキングは黒を選択

一周忌を家族のみで執り行う場合にも、女性はストッキングにも注意をする必要があります。通夜などであれば、急ということもあり肌色のストッキングで参列する方もいるものです。しかし一周忌では、黒のストッキングを着用することが基本です。

 

30デニール以下である薄いものがストッキングと呼ばれますが、肌が見え過ぎてしまうため薄過ぎるストッキングを着用することは避けるようにしましょう。そして、網タイツあるいは光沢のあるストッキングも控えるようにしてください。

一周忌での装飾品・持ち物のマナーとは?

一周忌では、気を付けるべきは服装だけではありません。それ以外は何を身に着けても良いというわけではないのです。装飾品や持ち物にも気を配る必要があります。次に、一周忌での装飾品や持ち物の注意点を解説いたします。

 

一周忌に参列することになってから慌てないように、今のうちから相応しいものを用意しておくことが大事です。

バッグは光沢のない黒

一周忌に持参するバッグは、光沢のない黒のものが相応しいです。ほぼ黒であっても、中にはワンポイントで色が入っているものもあるかもしれません。そういった一部でも色の入っているものは避けることが無難です。

 

それに加えて、予備として黒の手提げ袋を一緒に持っておくと、香典袋の受け渡しの際や香典返しを入れるのに便利です。

靴は黒

一周忌では、靴に関しても服やバッグと統一して黒を用いるようにします。光沢のない黒であることが望ましいです。女性なら、基本としてパンプスを履くことが多いと考えられます。世の中には、ヒールの高い靴も存在します。

 

しかし、一周忌の場では高いヒールのものは相応しくありません。女性のパンプスは、3センチ前後のものがフォーマルさがあるため、相応しいです。

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装飾品はどうする?

一周忌に親族として参列する場合には、ピアスやネックレスといった装飾品は黒あるいは白の真珠のものを用いることが必須です。また、全て一連のものである必要があります。この点は間違えてはいけません。

 

また、一周忌に家族などではなく一般で参列する場合でも、黒系のオニキスなど地味な装飾品を揃えるようにしてください。

平服を指定された場合

一周忌の案内で、『平服でお越しください』と書かれていることがあります。しかし、平服といってもどういった服装を指すのか分からないという方もいるかもしれません。続いては、平服を指定された場合の一周忌の服装を解説いたします。

 

平服とは普段着のままという意味ではありませんので、その点は注意をしておくことが大事です。間違っても、普段着で参列することは避けるようにしてください。

男性の場合

男性の場合は、平服とは喪服ほどフォーマルさのないスーツを指します。黒あるいはダークグレー、濃紺といった華美さのない地味な色合いのスーツを選ぶようにしてください。また、平服の指定があるのに正喪服で訪れたとします。

 

そうなると、施主よりも格式が高くなってしまうため控える必要があります。そして、ネクタイやベルトといった小物も黒で統一するようにするのが平服でのマナーです。腕時計も派手なデザインのものは避けるようにします。

女性の場合

女性の場合の平服は、黒あるいはダークグレー、濃紺のワンピースといった控えめな色合いの服装です。スーツやアンサンブル、パンツスタイルでも問題はないと考えられます。そしてインナーのシャツについては白でも良いという点も覚えておきましょう。

 

また、袖や裾の長さにも気を付ける必要があります。暑い季節であっても半袖は避けるようにして、五分袖から七分袖が相応しいです。スカートは短すぎるものは避けるようにして、黒のストッキングを穿くようにしてください。

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子どもの場合

子どもの場合は、あまりきちんとし過ぎない程度に、法事に相応しい服装が求められます。男の子なら、黒のズボンに白のシャツを着用します。女の子は、シンプルなワンピース等が好ましいです。

 

そして、スカートあるいは袖の長さにも注意することが大事です。子どもの場合だと成長が早いためサイズ調節も大変ではあります。それでも、袖などぶかぶかで余るような服装は好ましくないのです。

 

スカートの丈も、長過ぎることなく身近過ぎることもない適切な丈を選ぶことが重要です。また、靴や靴下の色も合わせるようにしてください。

一周忌の服装は黒の喪服が基本

一周忌の服装は、喪服を着ることが基本的です。男性のネクタイやバッグ、靴なども黒を選ぶようにします。また、家族のみで執り行うとしても、黒の喪服で参列をするようにしてください。装飾品も、華美にならないように気を付けることがポイントです。

 

そして、平服を指定されることもありますが、その際にも地味なダークカラーの服を選んで着ていくようにします。普段着で参列してはいけません。