花輪の相場は?花輪の種類や手配方法なども合わせてご紹介します

公開日 : 2021/1/27

更新日 : 2024/3/18

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花輪はお葬式に供える花で、故人への弔意を示すとともにお葬式に彩りを添えます。花輪にも相場があり、相場と大きくずれてしまうとせっかくの気持ちも正しく伝わりません。今回は花輪の相場を中心に、花輪の種類や手配方法などを解説していきます。

公開日 : 2021/1/27

更新日 : 2024/3/18

目次

花輪とは?

花輪は供花の一つの呼び名です。供花は、お葬式に供えられるための花の総称で、花輪は供花の一つともいえます。花輪と言う呼び名は関東以北の東北地方で多く見られる呼び名で、その形から花輪と呼ばれています。

 

花輪は生花や造花の花を輪状にちりばめた形をしており、比較的大きいものです。1メートルから3メートルほどあり、花の色は白を基調に黄色や青など鮮やかです。比較的、生花よりも造花で作られることが多いです。

花輪の相場

花輪の相場は1万円から2万円程度です。親族関係や会社関係でも同じです。ただ故人が取引先の社長などの高い立場の人であったり、自社の重役であったりなど会社と密接な関係であれば相場以上の花輪を出すこともあります。

 

しかし、特別な関係を除き相場の金額から大きく外れた金額の花輪は喪家への負担にもなりますので避けた方が無難です。また会社によっては一律な金額で花輪を出すと規定で決まっている場合も有りますし、逆に喪家の方から決められた花輪のみでお願いされる場合もあります。

 

花輪はその大きさから一人ずつ出すと場所をとってしまうため、連名などまとめて出すことが多いのも特徴です。

 

花輪は基本レンタル

花輪は主に造花で作られています。そのため基本的にはレンタル品で、葬儀ごとに名札を変えて手配されます。生花であればレンタルは現実的に不可能です。花輪の設置は葬儀スタッフが行います。

 

花屋に持込で手配した場合は、花屋が通夜までに会場へ設置しますので必ず確認をしましょう。花輪は個人では持ち運びは難しいので専門家に任せた方が無難です。

花輪は基本1基

花輪は一般的には1基で手配することが多いです。これは花輪が非常に大きく、主に葬儀会場の外に設置され、場所を必要とするためです。多くの花輪を置くために1対(いっつい)で手配されることはほとんどありません。

 

花輪は2つのスタンド足で設置し、そのスタンド足の間に花輪を出した人の名を張り出します。花輪が大きいため、必然と名札も大きくなり目立つため1基で十分だという考え方もあります。

1基と1対

1基は供花が一つ、1対は供花が二つで一般的に左右で対に飾られることを指します。1基で出すことが一般的な地域と、1対で出すことが一般的な地域があります。1対で出すことが一般的な地域は中部地方で、その他の地域は1基が一般的です。

 

1対で出すか、1基で出すかは、供花を送る側が決めて構いませんが1対で出すことが一般的な地域では、送られる遺族への配慮を意識して先方の風習に合わせることを考えるのも重要です。

花輪以外の供花の種類と相場

花輪は供花の一つです。供花は「きょうか」「くげ」などと読み、故人に供えられる花の総称です。花輪は関東以北の地方でよく使われるものですが、中部地方や関西地方では花輪は一般的ではありません。

 

ここでは簡単に花輪以外の供花について見ていきます。

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スタンド式

スタンド式の花輪は、東北以外の地域で多く見られるタイプの供花です。しっかりとした四つの足で花を支えて自立するため、お葬式の会場の壁際にずらりと並べられている風景を見たことがあるのではないでしょうか。

 

花の上に大きな札を立てて、出した人の名前を周囲に知らせます。乗っている花は一段の場合と、上下で二段ある場合があり、金額等で異なります。主に会場の壁際に並べられるため、会社関係などの親族以外の関係の人が出す一般的な供花です。

 

スタンド式の供花の相場は一基で1万5千円から2万円程度です。スタンド式のお花は花輪と同様に背丈がありますので、お葬式の会場に持ち込む場合には持込が可能かどうかを先に確認する必要があります。

アレンジメントタイプ

アレンジメントタイプの花輪は、枕花などとも呼ばれる供花です。バスケットに入れたオアシスに生花をさして様々な様相に仕上げることができます。背が低く持ち運びが容易なため、祭壇の左右に置いて祭壇を彩ります。

 

故人との関係が深い人ほど祭壇に近い場所に花を飾る風習がありますが、花輪の並べ方や順番は最終的には喪主が決定します。そのため、アレンジメントタイプの花輪は主に親族が出す供花です。

 

アレンジメントタイプの供花の相場は1基5000円から2万円程度です。故人に近しい場所に飾るため白を基調に落ち着いた色合いで仕上げられることが多いです。アレンジメントタイプはお葬式の会場に持ち込むことは難しくありませんが、故人の近しいところへの飾りとなるため、奇抜な色合いで仕上げるのは避けましょう。

花輪の手配方法

ここでは花輪の手配方法をみていきます。花輪に限らず供花は同じ方法で手配が可能ですので参考にして頂ければ幸いです。

葬儀社に依頼する

花輪を手配するには、花輪を出したいお葬式を取り仕切る葬儀社で手配するのが最も確実な方法です。何故なら葬儀社は葬儀専用の花輪の用意がありますし、喪家の状況をよく知っているからです。

 

喪家にはお葬式の会場を彩る花輪を統一したい希望があるかもしれませんし、花輪自体を受け取りたくない意向があるかもしれません。そういった事情を葬儀社は把握していますので、喪家の希望に沿わない花輪を出してしまう危険が無いのです。

 

またどの花輪を出したらよいのか迷う場合も葬儀社に相談すると一般的な観点からと、花輪を送る喪家の状況から的確なアドバイスをしてもらえます。葬儀社への花輪の注文は、電話やFAX、インターネットから可能です。

 

花輪には名札を立てます。名札の間違いを防ぐために電話よりもFAXやインターネットでのやり取りが望ましいですが、電話しか無い場合は、わかりやすくはっきりと伝えることを意識しましょう。

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花屋に依頼する

葬儀社ではなく一般的な花屋に花輪を手配することも可能です。ただ花輪を取り扱っている場合に限ります。葬儀の花輪は独特なので必ず取り扱いがあるか確認しましょう。スタンド式やアレンジメントタイプの供花は比較的、花屋での取り扱いが多いです。

 

花屋は葬儀社に花輪を持ち込みます。お葬式の場所が遠い場合は、花屋同士のつながりで、近い別の花屋に頼むこともあります。花屋に花輪を頼むのも電話よりもFAXやインターネットの利用が可能です。

インターネットで手配する

インターネットでも花輪の注文が可能です。インターネットでは簡単に注文ができる反面、入力を間違えてしまうと訂正が難しい面がありますので、花輪を送るべき喪家や金額、名札などの入力を間違えないように気を付けましょう。

手配する時の注意事項

花輪を送る点での注意事項をここで見ていきます。手配方法と同じく、花輪以外の供花や供物でも注意点は同じです。

手配してよいかの確認を

まずは花輪を含め、供花供物を受け取っているのか確認をしましょう。遺族に直接訪ねてもよいですが、遺族は悲しみと葬儀の準備で慌しくしていますので、できるだけ負担をかけない方がよいです。そのため先に訃報用紙で確認したり、葬儀社に尋ねましょう。

 

供花供物を辞退していると訃報用紙に記載してありますし、葬儀を担当している葬儀社はその旨を把握していますので教えてくれます。供花供物を辞退している場合は花輪を出すことはやめ、他の方法で弔意を示すようにしましょう。

 

花屋やインターネットで花輪を手配する際には、特に確認が必要です。葬儀社で手配する際は、遺族が花輪を辞退していれば教えてくれますが、花屋やインターネットでは知ることはできず、辞退を知らないまま手配してしまう危険があります。

 

会場に置けるか確認を

花輪は基本的に背丈よりも大きく会場の外に飾られます。昨今では参列者が少なく、親族のみで執り行う小規模な葬儀が増えてきており、それに合わせて葬儀会場も小さくなっています。そのため、葬儀会場に花輪を飾る場所がないこともあります。

 

アレンジメントタイプの供花は小さいので葬儀会場へ持ち込めないことはありませんが、花輪はその大きさから先に葬儀会場へ飾ることが可能かどうか確認をしましょう。これも葬儀社で花輪を手配する際に置くことが不可能な場合は教えてくれますが、花屋やインターネットでは知ることができませんので、注意が必要です。

通夜の2時間前には式場に届くように

花輪の手配はできるだけ早めに行います。目安としてはお通夜が始まる3時間から4時間前までに注文を完了し、2時間前までには葬儀会場に届くようにします。葬儀会場に届いた花輪は、遺族の希望に応じて葬儀スタッフが飾ります。

 

もし通夜のぎりぎりに届いてしまうと、遺族は何度も花輪の順番を確認をしなければなりませんし、葬儀スタッフも花輪を何度も並べ替えなければならなくなります。時間が足りなければ、並び替えはできず、遺族の希望通りの並び方が不可能になってしまうのです。

 

お葬式において特に通夜の前は参列者への挨拶や、寺院への対応、通夜の打ち合わせなど忙しい時間帯です。このように花輪の手配が遅くなると遺族の負担が増えてしまいますので、手配はできるだけ早くに行いましょう。

 

なお、訃報を知ったのが遅れて花輪の手配が遅くなってしまった場合には、通夜自体に間に合わない可能性もあります。その場合、葬儀だけに花輪を飾ることになります。

花輪を頂いたお礼はすべき?

葬儀で香典を頂いた場合、香典返しをしますが、花輪を頂いた場合もお返しは必要でしょうか。香典と花輪を合わせていただいた場合と、花輪のみを頂いた場合を見ていきましょう。

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香典と花輪を頂いたとき

香典と花輪を頂いた際には、香典返しの品物の金額に少し上乗せをして返す方法が一般的です。香典返しの品物は頂いた金額の3分の一から2分の一を目安に返しますので、例えば3万円の香典を頂いた場合には、9千円~1万5千円の品物で返します。

 

花輪などの供花供物を頂いた際には、この金額に千円から3千円を加えた品物を返すようにするのです。

花輪のみを頂いた場合

花輪のみを頂いた際には、お礼を伝えるだけでも構いませんし、物でお返しをしたいと考えるならちょっとしたお菓子などで返すとよいでしょう。お礼を伝えるのは直接会って述べるのが最も望ましいですが、遠方の場合はお礼状や電話などで伝えます。

 

何か物でお礼を返したい場合は、香典返しと同じで花輪の金額の3分の1から2分の1程度の金額で、お菓子などなくなるものが望ましいです。花輪は個人だけではなく職場などの有志でまとめていただく場合も多く、返すものは個包装で分けることのできるものが望ましいでしょう。

花輪以外の供え物

葬儀では花輪以外ではどんなものがお供えとして適しているのでしょうか。地域性や先方の宗教によって異なりますが、おおよそ下記のものがあげられます。

線香・お香・蝋燭

仏教で供え物として大切にされているのが線香やお香・蝋燭です。仏教では日常的に仏壇の前で蝋燭に火をともし、線香をつけて手を合わせます。また特に葬儀後も故人の供養のために法要でよく使われるので重宝されます。

 

線香などは仏教のみで取り扱われ、神道やキリスト教では取り扱いません。

 

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樒(しきみ・しきび)

樒は独特の匂いと毒を持つ常緑木です。一年中美しい緑色の葉を保つことや、生命力の強さ、強い匂いと毒をもつことから仏教では魔を退ける木として尊ばれています。葬儀では故人を守るために供えられます。

 

一般的には葬儀で人の出入りする際に魔が入り込まないように、葬儀会場の入り口に1対供えられることが多く、そのほか祭壇にも供えられます。仏教の宗派によっては樒以外のお供えは不可能であることもあります。

 

なお関西地方では樒のお供えは供花より格式が高いものとされ、現在でも樒を多くお供えする風習があります。樒は仏教で大切にされていますが、神道の葬儀では取り扱いません。神道の葬儀では、樒とよく似た榊(さかき)が用いられます。

果物・缶詰

生の果物や缶詰もお供えとして葬儀で扱われます。地域性によってどちらがメインかは異なります。見栄えと持ち運びを重視して大きな籠にして供えられ、葬儀後は遺族が分けて持ち帰ります。

 

仏教と神道では供物として取り扱いますが、キリスト教では供物という概念がないので果物や缶詰のお供えはしません。

花輪の相場について

花輪の相場は1万円から2万円です。花輪を出すのが親族や会社関係であっても同じぐらいの相場です。花輪は関東以北で故人へのお供えとして一般的な供花の一つで、大きさが何よりの特徴です。

 

背丈以上の大きさに白を基調とする花を輪状に並べて二本足で立たせる為、遠くからでもよく見えます。お葬式をしていることを遠目でもわかるようになっていますが、最近では控えめな葬儀が増えてきていることから、花輪を外に並べる風習は減ってきています。

 

また小さい規模の葬儀会場が増えたことで現実的に飾る場所がない場合もあります。そのため、花輪をお供えしたいときには花輪を受け取ってもらえるかの確認をしてから手配するとよいでしょう。