33回忌法要は家族だけ?お布施など基本的なマナーを徹底解説

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/11/26

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故人がなくなってから年数の経過が長いと、33回忌法要で最後にする方も増えてきています。家族だけでひっそりと法要を行うことが多く、参列する場合も基本的なマナーを守らないといけません。そこで、33回忌の基礎知識や基本的なマナーについてまとめました。

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/11/26

目次

33回忌の基礎知識について

法要は行う年が決まっており、故人がなくなってから年数が長時間経過するといつかわからなくなる方も多いです。そこで、33回忌の基本知識についてご紹介します。

33回忌の計算方法

年忌法要は四十九日が終わったら、その後1周忌・3回忌・7回忌・17回忌・23回忌・27回忌・33回忌・50回忌です。何年目に年忌法要を行うのかわかりにくいかもしれませんが、基本は3と7がつく年に行います。よって、33回忌法要は故人が32年目の祥月命日のことです。

 

住まいの地域や宗派によって、33回忌の法要で最後にする場合があります。この最後に行う法要のことを弔い上げと言い、多くの場合は家族だけで行うことが多いのが特徴です。弔い上げはその他の年忌法要に比べると盛大に行う傾向があります。

 

33回忌の次は50回忌ですが、年忌法要を行う家族も高齢になってきていることもあり、最後にする場合が増えてきています。

33回忌法要をしない場合

33回忌の法要は必ず行わなければいけないわけではありません。法要を行うかは家族の判断であり、しないという選択肢もあります。地域の風習や宗教によっては、33回忌を行わず3回忌で法要を最後にする場合もあり、家族と相談してみましょう。

 

地域の風習や宗教以外に、33回忌をしない理由もあります。法要を行う予算がなかったり、親族の関係が良好でないとしないことも多いです。そのため、33回忌法要を行う際は、家族との話し合いが大切であり、プランを立てることが必要になってきます。

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33回忌に必要なものについて

33回忌は家族だけで行うことが多いですが、年忌法要と基本的なマナーと同じです。そのため、平服で参列して大丈夫ですが33回忌法要が弔い上げの場合は、喪服をしっかりと着用することをおすすめします。

 

もし平服で参列する場合は、黒系統で地味な服装にするように心がけてください。男性はスーツ・女性はワンピースとシンプルで相手に失礼のないような服装で参列するようにしましょう。法要でも服装マナーはとても重要です。

33回忌法要にお布施は必要

33回忌を行う場合、僧侶へのお布施は必ず必要ですが、行う場所や会食によっても金額相場が異なるためチェックしてみましょう。

33回忌を行う場所で金額が異なる

33回忌法要を自宅で行う場合の金額相場は1万円から5万円で、寺院から来ていただくのでお車代や法事後の会食を欠席する場合は御膳料が必要です。お車代の金額相場は5千円から1万円が相場であり、会食を欠席する場合は2万円から7万円が相場です。

 

お寺で33回忌法要を行う場合は、お車代が不要となるため御布施だけで大丈夫です。しかし、会食を別の場所で行う場合は僧侶の御膳料も必要であり、欠席する場合はお布施と一緒に渡ししてください。

 

お寺で33回忌法要を行い、その後会食の際に僧侶が欠席する場合は5万5千円から6万円が相場であり、出席する際は1万円から5万円となるため、準備をすすめていきましょう。地域の風習や宗派によっても異なってくるため予算をしっかりと立ててください。

お布施の書き方

表書きの書き方は「お布施」または「御布施」と書くのが一般的です。しかし、浄土真宗の宗派では、仏様への感謝の気持ちを示すものという考え方があるため、「志」・「寸志」・「御経料」と書きます。謝礼を意味するような表書きではないため、気を付けてください。

 

お布施の表書きを書いたら、次は下の段に名前を書きます。施主のフルネームまたは「〇〇家」と書くのが一般的です。中袋は裏側の左側に住所と一緒に書くので忘れないようにしましょう。この基本的なマナーを守り、僧侶にお布施を正しく渡してください。

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33回忌のお布施の渡し方

僧侶に33回忌のお布施を渡すタイミングは、法要が終わり帰る時です。僧侶に渡すときは、必ず法要を導いたことやお経をあげていただいたことについて感謝の気持ちを伝えてから渡すようにしましょう。

 

もし、法要が始まる前に時間がある場合は、先に渡しても大丈夫です。法要の前に渡す場合は、「本日はよろしくお願いいたします」と一言添えてからお布施を渡すのが基本的なマナーです。感謝の気持ちを長く伝える必要はありませんので、一言添えることを意識ましょう。

 

お布施の渡し方は袱紗に包み、お盆にのせて渡すのが一般的です。自分の手でお布施を渡すことはマナー違反となるため気を付けましょう。さらに、お布施を入れる袋はのし袋ではありません。白い無地の封筒を用意し、郵便番号が印字されていないものを準備してください。

33回忌の香典の金額相場

家族だけで行う33回忌であっても、香典を準備することは必要です。33回忌を行うにあたってもお金が必要ですし、弔い上げの場合は盛大に行うことも多いため、年忌法要よりもお金がかかります。そこで、香典の金額相場についてご紹介します。

祖父・祖母の場合

香典は年齢によっても金額が異なります。祖父・祖母の33回忌の場合で、20代の方は1万円・30代の方は1万円から3万円・40代の方は3万円から5万円が金額相場です。孫の場合は、「孫一同」とまとめる場合もあるため、香典について事前に相談をしておきましょう。

 

故人との間柄により金額が異なりますが、祖父・祖母が一番金額が高く、両親が代わりに包むこともあるため、家族だけで33回忌を行う予定でしたら、どのくらいの金額を準備しなければいけないか確認することができます。

親族の場合

33回忌で親族が参列する場合も関係性や年齢によって金額が異なります。20代の方で親しい親族の場合は、3千円から1万円であまり交流がなかった場合は3千円から5千円が金額相場です。30代の方で親しい親族の場合は、3千円から2万円で、交流があまりないと3千円から1万円です。

 

40代の方で親しい親族の場合は5千円から3万円であり、あまり交流がないと5千円から2万円です。叔父・叔母であっても遠方でなかなか交流がなかったということもあるため、このように香典の金額相場が異なってきます。

 

血縁の親族で近くに住んでいれば昔からお世話になっていることも多いため、香典の金額は高くなります。関係の深さを考えて香典を準備するようにしましょう。

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友人・知人の場合

33回忌は家族だけで行う方が多いですが、親しい友人や知人を呼ぶ場合もあります。その際、関係性によっても香典の金額が異なります。20代の場合で親しい友人は、3千円から1万円で、知り合い程度であれば3千円から5千円が金額相場です。

 

30代の場合で親しい友人は、3千円から1万円で、知り合い程度でも年齢によって3千円から1万円です。40代の場合で親しい友人は5千円から1万円で、知り合い程度であれば3千円から1万円です。

 

友人や知人の場合であれば、香典を連名で出すこともあります。この際に、香典の金額の総額が半端にならないように調整しないといけません。職場で連名で出すこともあることがあるため、相談してしっかりと金額を決めてから香典を準備するようにしてください。

33回忌の香典で表書きの書き方

33回忌の香典を準備するときに、表書きの書き方に気を付けなければいけません。宗派によって表書きの書き方が異なります。そのため、基本的なマナーを守るようにするためにも、表書きの書き方に不安な方は必ずチェックしましょう。

香典の表書きの書き方

香典を準備するときに一番気を付けなければいけないのが表書きです。宗派によって書く内容が異なるので、宗派ごとに詳しくご紹介します。

仏教

仏教の33回忌に参列する場合、香典の表書きは「御仏前」です。スーパーなどでものし袋が販売されており、すでに表書きを印刷されています。多くは「御霊前」と「御仏前」ですが、「御霊前」は四十九日までに使用するのし袋のため、33回忌は御仏前のため気を付けましょう。

神道

仏教の33回忌の香典の表書きは「御仏前」と書きますが、神道は仏様ではないため仏教と同じのし袋の表書きを使用することはできません。神道の表書きは「玉串料」と書きます。御神前に捧げるものという意味があります。

 

玉串とは神前にお供えする榊の枝に木綿(紙)を巻き付けたことで、これが表書きに関連しています。下段の名前は共通のため、フルネームを書きましょう。

キリスト教

キリスト教は仏様ではないため、33回忌の香典の表書きは「弔慰金」「献花料」と書きます。お花料と記載するときは、のし袋に十字架などキリスト教をイメージするようなものを使用するようにしましょう。蓮の花は仏教ののし袋のため気を付けてください。

香典袋は水引

33回忌に使用する香典袋は、水引を使用します。二度と同じことが起こらないように結びきりを選ぶのが一般的です。中に入れる金額によっても装飾が異なるため気を付けましょう。3千円から5千円の時は、不祝儀袋に水引が印刷で大丈夫です。

 

1万円から3万円を入れる場合の香典袋は、白黒・双銀で束が7~10本の不祝儀袋を使うのが一般的のため金額に合わせて準備するようにしてください。

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香典袋の墨の色

33回忌の香典袋の表書きや名前を書くときの墨の色は、濃い黒を使用します。薄墨を使用するのは、一般的に四十九日以前のお供え袋であり、墨を準備する時間がなかったという意味があります。また、涙で墨が薄くなったり、悲しみで力が入らなくて墨が薄れた意味もあります。

 

よって、33回忌は計画を立てて準備することができるため、墨の色は濃い黒を使用してください。この基本的なマナーを知っておくと今後の葬儀でもしっかりと活用することができるため、覚えておくようにしてください。

香典を渡す際の注意点

香典で新札を用いることは良くないとされています。新札を用いると不幸が起こることを先見していたと考えられ、良い印象になりません。一方であまりにも汚れているお札は、それはそれとして失礼になりますので注意しましょう。新札を軽く2つ折りしたものを用いることをおすすめします。

 

また、お札を入れる際は印刷されてある顔が見えないように裏向きに入れることがマナーとなっています。表向きで入れたとしても悪印象を与えることは少ないですが、昔からの風習を重んじる地域では注意が必要です。

33回忌の引き出物にかけるのし

33回忌に参列した方から香典を頂いたら香典返しが必要です。引き出物を準備しないといけませんし、のしの種類などにも気を付けることが大切のためこちらでチェックしてみてください。

法要の引き出物のマナー

33回忌に参列した方から頂いた香典に対してお返しが必要のため、引き出物を準備しなければいけません。基本は香典に対して3分の1~半額程度ですが、2千円から5千円が一般的な金額相場です。贈るものは形に残らないそうめんやお茶を選ぶのが一般的です。

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引き出物ののしについて

引き出物を贈るときはのしをかけます。のしには内のしと外のしがあり、前者は品物の上に直接のしをかけてのしごと包装することを意味します。後者は、包装紙の上からのしをかけることです。引き出物を贈るときは内のしが多く、直接渡すときは外のしを使用する方が多いです。

33回忌も基本的なマナーを守って参列しよう

33回忌を行う方は減ってきていますが、最後の弔い上げとして行う方もいるため、参列する方はきちんと基本的なマナーを守ることが大切です。いくら家族だけの参列とはいえ、僧侶へのお布施や香典など、33回忌を行うにあたって準備することがあります。

 

参列した方に対しても香典返しが必要となり、引き出物などの準備もあるため余裕をもって33回忌を迎えることができるように手配してください。