香典の郵送に添える手紙の文例をご紹介!マナーや注意点も解説

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2021/1/15

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葬儀に参列する際は香典を持参します。しかし、遠方や仕事などで葬儀に参列できない場合は香典はどのようにして渡せばいいのでしょうか。ここでは、香典の郵送について紹介した上で、香典に添える手紙の書き方、手紙を郵送する際の注意点についてご紹介していきます。

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2021/1/15

目次

香典は郵送できるのか?

葬儀に参列する際には、香典をご遺族の方にお渡ししますが、葬儀に参列する場合には香典を郵送しても良いのでしょうか。ここでは、香典の郵送についてご紹介します。香典は故人にお供えするお金のことですが、葬儀を開く喪主の方の金銭的負担を軽減するためのものでもあります。

 

そのため、香典には相互扶助の精神の意味合いがあります。葬儀に参列できないが、故人を弔いたいという方は香典を郵送することで故人への哀悼の意を示すことができます。香典を郵送してはいけないという決まりは無く、むしろ香典を送る関係性にある方はおくって良いと言えます。

 

しかし、家族葬や密葬のように身内だけの葬儀形式が行われる場合には香典を辞退されているケースがあるので注意しましょう。

香典に添える手紙の書き方

香典を郵送する場合は、香典だけを送るのではなく、手紙を添えて送るというマナーがあります。手紙で改めてお悔やみを伝えることで、気持ちをしっかり伝えることができます。ここでは、手紙を添える際のマナーと書き方についてご紹介していきます。

便箋の選び方

香典を郵送する場合に使う便箋はどのように選べばいいのでしょうか。ここでは、便箋の選び方についてご紹介します。

 

手紙に使う便箋は、白色で縦書きのものを使うのが一般的です。できるだけシンプルな便箋を使うようにしましょう。白色が無い場合には、水色などの色味の薄いものを使うようにしましょう。

 

また、便箋の枚数は一枚にしましょう。複数枚の便箋をいれると、不幸が重なることが連想されるため、一枚に収めることがマナーとされています。

手紙は何で書く?【薄墨を使用して書く】

手紙を書く際は、手書きでペンや万年筆、薄墨を使って書くようにしましょう。パソコンのソフトを使って打ち込むこともできますが、手書きのほうが気持ちが伝わりやすく、丁寧になります。

 

正式には、薄墨を使って書いたほうが良いですが時間がない場合はボールペンでも問題ありません。色は黒色を使うようにしましょう。また、便箋は白の無地タイプのものを使用します。もしくは、便箋よりも小さい、一筆箋でも構いません。

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手紙の内容の具体例

では、実際に手紙を書く際にはどのようなことを書けばいいのでしょうか。ここでは、故人との関係別に手紙の具体例をご紹介します。

親しい友人に送る場合

ここでは、故人の方が親しい友人であった場合についてご紹介いたします。以下が親しい友人であった場合の文例です。

 

「○○さんの突然の訃報に接し、ただ驚いております。

私は高校時代、部活動を共にしていました○○と申します。○○様はいつも明るく活力溢れる方であったため、信じられない気持ちでいっぱいです。本来であれば、ご葬儀に参列し直接お悔やみを申し上げたいところですが、遠方ゆえご葬儀に参列できず誠に申し訳ございません。

心ばかりですが、御香料を同封させていただいておりますので、御霊前にお供えしていただくようお願い申し上げます。

ご遺族の皆様のご心痛を拝察しますと、胸がつぶれる思いです。どうかお力を落としのことと存じ上げますが、ご自愛くださいませ。

略儀ながら書中にて、謹んでご冥福をお祈りいたします。」

親戚に送る場合

次に、故人の方が親戚であった場合についてご紹介いたします。以下が親戚であった場合の文例です。

 

「○○様の突然のご逝去の知らせを受け、驚き言葉を失っております。

先日お会いした際のお元気な姿が思い浮かび、信じられない気持ちでいっぱいです。いつも明るく周りの方から愛されるお人柄だっただけに、皆様の悲しみはいかばかりかと胸が痛むばかりでございます。

本来であれば、すぐにでもご弔問に参りたいのですが、遠方のためご葬儀に参列できない失礼お許しください。心ばかりですが、ご香典を同封させていただいておりますので、御霊前にお供えいただきますよう、お願い申し上げます。

略式ながら書中にて、お悔やみ申し上げます。」

会社関係者に送る場合

最後に故人の方が会社関係者の方の場合についてご紹介していきます。以下が会社関係者であった場合の例文です。

 

「この度は○○様の突然の訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。

○○様には、生前格別のご指導、ご鞭撻のほど承っておりました。ご遺族のご心痛はいかばかりと胸が締め付けられる思いでございます。お力を落としのあまりお体を損じませぬようご自愛ください。

本来であれば、直接お悔やみ申し上げたいところですが、遠方のためご葬儀に参列できないご無礼お許しください。心ばかりですが、御香料を同封させていただいております。

略儀ではありますが、書中にて、心からお悔やみ申し上げます。」

短い文章で送る場合【短い例文】

相手に関わらず簡潔に一筆箋で思いを伝えたい場合の文例を紹介します。

 

「名字様

○○様の突然の訃報に際して、驚きとともに悲しみを深くしています。

遠方なため、この度は参列することができず大変申し訳ありません。

どうか安らかな旅立ちであることを、心よりお祈り申し上げます。」

手紙を書く際の注意点【時候の挨拶、悼む気持ち、慰めの報酬言葉】

ここまで香典に同封する手紙の例文について触れてきましたが、ここでは手紙を書く際の注意点についてご紹介します。お悔やみの手紙では、使ってはいけない言葉があります。主に重ね言葉・死を連想させる言葉・直接的な死に関する表現です。

 

重ね言葉は「益々、重ねて、次々」のような繰り返しを表す言葉です。死を連想させる言葉としては「消える、浮かばれない」のような言葉があります。直接的な表現は第一に避けましょう。

 

また手紙に書く内容としては、葬儀に参列できないことへのお詫びとご遺族に対する励ましの言葉、慰めの言葉が必要になります。簡潔な内容にする場合もこの内容は入れるようにしましょう。また、時候の挨拶などの全文は必要ありませんので、ご注意下さい。

葬儀後に訃報を知った場合は?

故人との関係別に、手紙の書き方を紹介してきましたが、もし、葬儀後に訃報を知った場合は、どのような文章を書けばいいのでしょうか。葬儀後に訃報を知った場合は、大変申し訳なく思っているという気持ちを伝えるのがポイントです。以下で紹介していますので、ご確認ください。

 

「○○様がご逝去されたこと、昨日知りました。ご逝去のこと存じ上げず、葬儀に伺うこともできませんでしたことを深くお詫び申し上げます。

取り急ぎ、心ばかりではございますが御香典をお送りいたします。

謹んで○○様のご冥福をお祈り申し上げます。」

香典を郵送する際の注意点

香典を郵送する場合には、どのような注意点があるのでしょうか。ここでは、香典を送る場合の注意点についてご紹介していきます。

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香典の郵送の仕方

香典を郵送で送ること自体は全く問題がありませんが、送り方を間違ってしまうと悪印象を与えてしまうことがあります。せっかくの心のこもった香典が悪印象を与えては元も子も無くなりますので、ここではどのように郵送すれば好印象を与えられるのかを紹介します!

必ず現金書留で郵送する【不祝儀袋を同封】

香典はもちろんですがお金に関係する郵送になりますので、現金書留で郵送しましょう。現金書留とは現金を郵送できる仕組みのことを指します。郵送時に万が一破損や紛失した場合は賠償金が支払われます。

 

また一方で現金を郵送する際に現金書留で郵送しなかった場合は法律違反になりますのでご注意下さい。また、現金書留で郵送するからといって現金書留用の封筒にそのままお金を入れないようにしましょう。必ず不祝儀袋などに現金を入れ、それを現金書留用の封筒に入れましょう。

 

現金書留用の封筒には2種類あり大きい方の封筒ならば基本的に不祝儀袋が入ります。現金書留用の封筒はそのままポストに入れることはできません。郵便局の窓口のみでの取り扱いとなっていますので、その点も注意しましょう。

不祝儀袋は何を使用するのか?

現金を入れる不祝儀袋は、故人の宗教に合わせたものを選ぶのがマナーになっています。無地ののし袋に銀や白黒の水引がかかっているのは、神道式、蓮の花が描かれているのは、仏式、十字架などが描かれているのは、キリスト式になりますので、注意して選ぶようにしましょう。

 

もし、故人の宗教がわからない場合には、無地のものや、無地に白黒の結びきりのものを選びましょう。表書きも、故人の宗教によって変わってきますので、ご注意ください。

必ず手紙や一筆箋を添える

香典を郵送する際は事前に連絡していたとしても手紙や一筆箋を添えることを忘れないよにしましょう。もちろん事前に連絡した際に手紙等は不要だと言われた場合は不必要ですが、お金だけでなく手紙や一筆箋を添えられているだけで遺族としては好印象でしょう。

 

また、最近では手紙ではなく一筆箋で言葉を添えることが多いようです。手紙の場合は文字数が多くなりますので遺族側も重く受け取ってしまう可能性があります。その点、一筆箋は短い文章なため簡潔さを兼ね備えながらも想いを伝えることができます。

香典を郵送するのはいつまで?

香典を郵送するタイミングは、葬儀の日程の一週間以内が目安になります。通夜の日程に間に合うように送れるのであれば斎場に送るようにしてもよいです。葬儀に間に合わない場合は、ご遺族の自宅に直接送るようにしましょう。

 

香典の郵送は遅くとも一か月以内には送るようにしましょう。葬儀から遅れて香典を郵送する場合には、同封する手紙にその旨も伝えましょう。

郵送するのにかかる費用

では、実際に香典を郵送すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。 先ほど紹介した、現金書留専用封筒は21円で販売されており、郵送の際にかかる費用は郵便料金以外に現金書留料金が加算されます。

 

現金書留料金は郵送金額が1万円までが430円です。1万円以上は、5000円ごとに10円が加算されていきますので、ご注意下さい。

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香典の宛名は?

香典の宛名は基本的に喪主にします。斎場に送る場合には、喪主の名前もしくは気付けでも構いません。香典の郵送は現金書留で送るため、日付の指定ができます。そのため、通夜の日程に合わせて送る場合は斎場で気付けとして受け取ってもらうことができます。

香典の金額

香典にはいくら包むのが良いのでしょうか。香典の金額には決まったルールはありません。一般的には、故人との関係で決まります。故人との関係が深いほど、香典の金額は高くなっていきます。

 

両親・子供などであれば10万円、兄弟・祖父母であれば5万円程度を包みます。また、友人や会社関係者であっても特別親しい関係であれば多めに包むこともできます。

 

しかし香典を頂いたご遺族は香典返しをするため、あまりに高額な香典は控えましょう。また、香典を辞退されている場合もありますので周囲に確認するなどして送るようにしましょう。

香典袋の選び方とお札の入れ方

香典袋の選び方は、香典に包む金額によって変わります。香典に包む金額は1万円以内であれば水引が印刷されたもので構いません。香典が1万円を越えるようであれば、水引のついた香典袋を選ぶようにしましょう。

 

また、香典袋にお札を入れる際は開いたときにお札の肖像画が見える向きで入れます。複数枚お札を入れる場合には、お札の向きを揃えて入れるようにしましょう。

 

お札の選び方はできるだけ新札は避けましょう。新札を用意すると、亡くなることを予期していたと考えられることがあるため、古いお札を入れることがマナーとなります。

香典を郵送する際の手紙についてまとめ

いかがでしたか。今回は香典を郵送する場合に同封する手紙の文例についてご紹介しました。手紙を書く際は、葬儀に参列できないお詫びとご遺族への励ましの言葉を入れるようにしましょう。香典の正しいマナーを守った上で、故人に対する哀悼の意を伝えることが大切です。