野崎幸助さんの葬儀|紀州のドンファンの最後とは？最新情報も

プレイボーイであったことから、紀州のドンファンとして有名人だった和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん。いったい、彼は最後にどのような葬儀を選択したのでしょうか。まずは、野崎幸助さんのプロフィールについて詳しくご紹介していきます。

1941年、和歌山県田辺市に誕生した野崎幸助さん。七人兄弟の三男だったそうです。野崎幸助さんは中学校を卒業すると、お金を稼ぐために働き始めます。家業が酒屋だったなど様々な説がありますが、働き始めの頃は鉄くず拾いをしていたそうです。

野崎幸助さんは仕事の最中に、誰かによって捨てられていたコンドームを目にします。そこで、野崎幸助さんは商機を感じ、コンドームの訪問販売員へと転身するのです。自動販売機やドラッグストアがなかった時代だけに、野崎幸助さんの商売はあっという間に軌道に乗り始めます。

当時は需要の高かった訪問販売で財を成した野崎幸助さん。貸金業界にも進出し経営者としてステップアップしていくのです。野崎幸助さんのローン会社は、株式会社アプリコだといわれています。現在では、後継ぎがいないことから廃業届が出されているそうです。

2016年2月、75歳だった野崎幸助さんは宝石を含む現金6000万円相当の盗難被害に遭ってしまいます。犯人は、当時付き合っていた50歳も年下の恋人であったそうです。真剣な恋愛だった野崎幸助さんはひどい裏切りに憤り、元恋人への被害届を田辺署に提出します。

しかし、その年齢差から一般的な恋愛関係ではないのではと警察から疑問視され、なかなか被害届は受理されなかったそうです。野崎幸助さんは、将来的に結婚の可能性もあったと純粋な恋愛関係であったことを何度も説明し、やっと被害届を警察に受理してもらえます。

50歳年下の元恋人はその後に逮捕されることになりましたが、盗まれたお金は戻ってこなかったのだそうです。そして、このセンセーショナルな事件をきっかけに、野崎幸助さんは「紀州のドンファン」としてワイドショーを騒がせる有名人になっていくのでした。

2016年12月、野崎幸助さんは戦後から現在に至るまでの自身の半生を綴った「紀州のドン・ファン　美女4000人に30億円を貢いだ男」を出版します。6000万円盗難事件の取材で知り合ったライターと意気投合し、自伝の出版を手伝ってもらったのだそうです。

野崎幸助さんの出版した本は自伝だけにとどまらず、ビジネス書としても秀逸だったため、瞬く間にベストセラーとなります。さらに2018年2月8日、野崎幸助さんは55歳年下の奥さんとの結婚で、さらにワイドショーを騒がせることになるのです。

奥さんは、野崎幸助さんの理想そのもので背が高く美しい女性だったそうです。なお、2018年4月には2冊目の著書である「紀州のドンファン野望編　私が生涯現役でいられる理由」が出版されています。この本では、野崎幸助さんのあらゆる人生哲学が描かれています。

美しい奥さんと楽しいはずの新婚生活を送っていた野崎幸助さん。しかし、2018年5月24日に死去していたとのニュースが報道されます。野崎幸助さんの死因はなんと、急性覚せい剤中毒。しかも、注射痕がなかったため、内服によるものと警察の解剖で判断されました。

野崎幸助さんが亡くなる18日前、ミニチュアダックスフントの愛犬イブちゃんが突然死したこともあり、その死にはさまざまな憶測が乱れ飛んでいます。ちなみに、愛犬イブちゃんからは覚せい剤反応は出なかったようです。

野崎幸助さんの著書のなかでは、偶然にも「自身と覚せい剤とは縁がない」と記されています。そのため、野崎幸助さんの死は事件と事故の両方の可能性をもって、警察による捜査が継続されているといわれています。

野崎幸助さんは貸金業だけでなく、不動産業や酒類販売業まで手広く行っていたようです。その資産は10億とも50億とも噂されていたため、誰がどれくらいの金額を遺産相続するのか注目の的になっていました。

そんななか、「個人の全財産を田辺市にキフする」という野崎幸助さんの遺言が発見され、またしても大騒動となります。調査の結果、遺言は法的に効力を有するものであったようです。しかし、遺言があったとしても配偶者であるお嫁さんが遺産の半分を相続できる権利があります。

野崎幸助さんの残した莫大な遺産は、嫁と田辺市で半分ずつの相続となるようです。ちなみに、野崎幸助さんのご兄弟はこの遺言書が無効だとして、和歌山地裁に申し立てを行っています。野崎幸助さんがこのような遺言を書くとは考えられないことが、申し立ての理由だそうです。

2018年5月29日、野崎幸助さんの通夜が行われました。翌30日、葬儀は田辺市内の斎場にて執り行われます。両日とも、野崎幸助さんの突然の不審死をめぐって、お嫁さんと野崎幸助さんの親族の間には不穏な空気が漂っていたようです。

野崎幸助さんは生前に、「120歳まで生きる」と豪語していたそうです。野崎幸助さんの葬儀の喪主は、55歳年下のお嫁さんが務めました。26日と29日の通夜当日には野崎幸助さんの自宅へ、警察による家宅捜索が入っていたそうです。

あまりに衝撃的な大事件に、大勢のマスコミが連日連夜のごとく野崎幸助さんの自宅や葬儀会場に集結していたといいます。さらには、空に取材班と思われるヘリコプターまで飛ぶほどの注目ぶりだったそうです。

葬儀が終わった約1か月後の2018年7月11日、野崎幸助さんの四十九日法要が田辺市の自宅にて行われました。参列者は、野崎幸助さんの会社従業員3人と妻だけだったのだそうです。この時点では、野崎幸助さんが入るお墓はまだ決まっていませんでした。

野崎幸助さん一族のお墓は菩提寺にあるといわれています。しかし、檀家さんのなかには同じ墓地に入りたくないとクレームを出した方もいたのだそうです。野崎幸助さんは営んでいた貸金業で厳しい取り立てを行っていたといわれています。

また、赤裸々な半生を綴った自伝を出版したことからも、親族や田辺市の人々は決して好意的ではなかったようです。野崎幸助さんの妻は四十九日法要の後、田辺署に解剖のため引き取られていたミニチュアダックスフントの愛犬イブちゃんを迎えに行き火葬したようです。

野崎幸助さんは七人兄弟の三男です。しかし、野崎幸助さん元来お金に厳しい面があり、そのことから兄弟とは疎遠になっていたようです。四十九日法要の参列者がわずかだったことからも、良好な関係ではなかったことが伺われるでしょう。

兄弟とは疎遠で親族からもよく思われていなかった節のある野崎幸助さんですが、ご両親には男兄弟の末っ子だったこともあり可愛がられていたようです。そういった面も、ご兄弟には好ましく映らなかったようです。

また、野崎幸助さんが残したのではとされる「個人の全財産を田辺市にキフする」という内容は、兄弟に遺産を相続させたくなかったからでは、とも噂されています。野崎幸助さんは、たびたび田辺市に多額の寄付を行っていたとされる情報もあるようです。

野崎幸助さんのお墓は、田辺湾を一望できる田辺市営墓地にあります。この高台にあるお墓については、野崎幸助さんが生前に購入したとも、55歳年下の奥さんが野崎幸助さんの死後に購入したともいわれており定かではありません。

しかし、この墓地を2区画分買っていたことは確かなようです。野崎幸助さんは、自分が葬儀をすることになったらすでに亡くなってしまった愛犬イブちゃんを自宅の庭のお墓から掘り起こして、自分と同じ棺桶に入れて欲しいと望んでいたそうです。

野崎幸助さんと愛犬イブちゃんの遺骨が納骨されたかどうかも定かではありません。しかし、巨額の遺産はイブちゃんにと願っていたとされる野崎幸助さん。きっと、野崎幸助さんはイブちゃんと一緒に眠っているのではないでしょうか。

野崎幸助さんの突然の覚せい剤中毒死、葬儀からすでに三回忌が過ぎましたが、今のところ未だ真相解明には至っていません。しかし、野崎幸助さんの自宅の掃除機から覚せい剤が検出されたとの報道がなされているようです。

いったいなぜ、野崎幸助さんは突然死することになってしまったのか。長期化している野崎幸助さんの最後については和歌山県警による捜査がいまもなお続いており、最新情報が期待されています。

和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さんの死は未だ解明されることはなく、謎に包まれたままになっています。そして、野崎幸助さんの最後の願いは愛犬イブちゃんと同じお墓に入ることでした。愛するペットがいる方は、葬儀の参考にされてみてはどうでしょうか。