墓修理の方法は?依頼先、手順、費用、メンテナンス方法を徹底解説

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/9

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皆さんは先祖が眠るお墓の管理はどのように行っているでしょうか?状態が悪くなっていても墓修理せず、放置している人も多いのではないでしょうか。「お墓が倒れそうで怖いけど、誰に頼めば良い?費用はいくらかかる?」この記事ではそんな墓修理に関する疑問を解決します。

公開日 : 2020/7/16

更新日 : 2020/9/9

目次

お墓の修理は絶対にしないといけないもの?

お墓の状態が悪いとき修理したほうが良いことは分かっていても、それが本当に必要なのかは気になりますよね。修理にはもちろんお金がかかりますから、許されるなら修理しないでおきたいと思う人がいるのは当然のことです。 結論から言うと、必ずしも修理しなければならないわけではありません。しかし、修理をしないことによって隣のお墓に傷をつけてしまうなど、他者に迷惑をかけてしまった場合はただちに補修が必要で、賠償責任が生じるケースもあります。 東日本大震災のような、あなたに非がなくちゃんとした理由がある場合には責任をとる必要はありませんので安心してください。 責任を問われないケースはありますが、お墓は亡くなった方の遺骨が眠る大事な場所です。お墓参りするときには、修理にお金がかからないうちにしっかり手入れをしましょう。

お墓の修理が必要になる場合

お墓を修理する場合には、お墓参りのときにしっかりとしたチェックが必要です。ぱっと見では壊れてなさそうでも、細かい部分が劣化していることはよくあります。 まずは墓石のチェック、そして墓石の周辺もしっかり確認しておかしいと思う部分はすぐに修理しましょう。ここでは、お墓修理を行う必要があるポイントをいくつか紹介します。

墓石の欠けやひび割れ

お墓修理で最も多いケースが、この墓石の欠けやひび割れです。雨水や台風の強風によって小石が当たるなどで、亀裂やひび割れが発生します。 ただし、小さい亀裂やひび割れで気付いた場合はそこまで大きな問題ではありません。そのまま放置して、大きなひび割れや墓石自体が倒れてしまうことになってからでは遅いのです。 周囲のお墓に迷惑をかけないため、修理費用を出来る限りおさえるためにも、早めに修理をしましょう。

墓石の目地の割れ

墓石の目地の割れも、比較的多い修理ケースです。この場合も墓石自体を買い換える可能性がでてきますので早めに対処しましょう。 ちなみに目地とは、墓石と墓石の繋ぎ目部分のことで、ここに雨水が侵入したりカビが生えることによって劣化していき墓石の倒壊へ繋がる原因になります。

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墓石のずれ

墓石のずれは、多くの場合地震がきっかけとなるケースが多いです。お墓は複数の墓石が重なって一つの墓石になっており、すべてが元から繋がっている訳ではないので、地震の揺れによってずれてしまうことがあります。 お墓参りのとき全体を見て少しおかしいなと思ったら、完全にずれる前に修正しておきましょう。

墓石の傾き

墓石が傾いているときは、土台の地盤が原因であるケースがほとんどです。墓石自体の重量が1トン近くあることもあり、自分で直すのは困難でしょう。基本的に、雨によって地盤が緩んでしまい、沈下することで傾きが発生します。 この場合は最も厄介で、墓石を一度撤去して地盤から改良しなければなりません。その後に墓石を戻す作業まであるので、簡単には済まなくなってしまいます。 それだけ大掛かりな修理なので当然かかる費用も高額になり、場合によっては新しく墓石を買い替えたほうが安く済むほどです。他のケースに比べて事前に防ぐ方法もなく、対処がしにくい点も厄介な点でしょう。

墓石が倒れた

上記の破損を放置してしまった場合、墓石自体が倒れることに繋がります。ここまできてしまうともう対処はできませんので、小さな変化に気付いたら早めに修理に出しましょう。 倒れてしまった場合、墓石自体が修復不可能なほど大きく破損してしまうので新しく墓石を買い換える必要がでてきます。また、倒れることによって近くの他の墓石にも傷を負わせてしまった場合は、さらなる費用がかかることも頭に入れておきましょう。

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墓石の彫刻文字の色あせ

経年劣化によって彫られた文字が分かりにくくなってしまった場合も修理の対象です。 彫った部分の黒や白や金の色が入っていた文字が、くすんで読みにくい場合は修理に出しましょう。彫られた部分に、水性塗料を塗り込むことで修理は完了です。

周辺の小物が壊れた

花立てにひびが入っている場合や、灯篭が壊れてしまった場合も修理に出しましょう。花立ても灯篭も、地震や台風の影響を受けやすく壊れやすいためしっかり確認しておくべきです。そのとき、完全に壊れた場合は修理に出すよりも買い換えた方が早いでしょう。

外柵が壊れた

墓石を囲んでいる外柵が壊れてしまったケースも修理の対象になります。しかし、多少の破損であれば修理ができますが完全に壊れた場合は丸ごと交換です。 地盤がちゃんとしている場合は簡単な修理で済みますが、そうでない場合は、墓石も撤収して工事を終わらせた後に外堀を付けなければなりません。

お墓の修理の依頼先

お墓の修理は、近隣の石材店に依頼しましょう。そのとき、出来ることなら墓石を建ててもらった石材店に依頼するのがベストでしょう。お墓の材質や構造を理解してくれている店舗の方が修理も早く進むはずです。 自分で修理する場合と比べて、石材店に依頼すれば短時間でミスもなく修理が可能です。 その分、当然ですが自分で直すより費用はかかってしまいます。 石材店をこれから探す場合の選ぶポイントは以下の通り。 ・2社以上の石材店に事前に見積をしてもらい安い方を選択します。 ・口コミや評判が悪くないかをしっかりと確認しましょう。 予想していた以上に高額になった場合は、自分で修理することも検討しましょう。

お墓修理の大まかな手順

修理してもらうときの手順は、破損状況によって変わってくることもありますが大まかな流れは同じです。 石材店に修理を依頼した場合に限定して手順を紹介します。 1.まずは、依頼する石材店に連絡をします。 2.どこの何を依頼したいのか、どのように破損しているのかを詳しく説明しましょう。 3.付き添いでお墓の場所に行き、破損状況を確認した後に修理に移ります。 修理するときには、破損している箇所だけを指摘するのではなくて経年劣化している場所も一緒に探して補修してもらうようにしましょう。 そうすることで、修理に出してからすぐに壊れるなど、再び費用も手間もかかることを未然に防げます。

お墓の修理費用

修理費用は破損箇所、破損具合によって金額が大きく変わってくるでしょう。ここでは、破損状況別におおよその修理費用を紹介します。

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墓石の欠けやひび割れ

欠けやひび割れの修理費用の相場は約3万円から5万円になります。コーキング剤という接着剤で、隙間を完全に塞ぐことで修理完了です。

墓石の目地の割れ

目地の割れの修理の相場はも約3万円から5万円です。上記のひび割れと同じようにコーキング剤によって補修します。破損した目地を取り除いた後に、その目地部分にコーキング材を塗ることで修理完了です。

墓石のずれ

墓石のずれの修理費用の相場は、ずれ方によって大きく金額が異なりますが約3万円から30万円となります。少しのずれの場合は自分でも修理可能ですが大きなずれの場合はおとなしく石材店に依頼しましょう。 ただし、墓石の組み直しともなると想像以上の大掛かりな修理になるので約30万近く費用がかかってしまうため注意が必要です。

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墓石の傾き

墓石の傾きは大掛かりな作業になるので修理費用の相場は、約100万円から200万円とかなりの高額となってしまいます。地盤を工事する必要があるので、墓石の撤去作業、地盤の工事費用、墓石を戻す作業と考えれば高額な修理費用は仕方ないでしょう。

墓石が倒れた

墓石が倒れた場合の費用の相場は、約30万円から100万円と高額になります。新しい墓石の値段に、文字の彫刻費用、工事費用が発生するためこのような金額となります。

外柵の修理

外柵の立て直し修理費用の相場は約100万円から300万円と超高額になってしまいます。実質、外柵の立て直しは墓石を買い換えるのと同じくらいの費用です。

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その他の費用

修理以外の費用として、墓石撤去時にかかる僧侶に対するお布施があります。墓石撤去のとき、その後墓石を戻すときの読経料として僧侶にお布施を払う必要があるのです。 墓石を移動するときに魂抜き、閉眼供養という法要をトータルで2回行いますのでそのお布施料として約1万円から5万円を支払います。さらに、場合によってはお車代約5,000円を支払うこともありますので、このときもある程度の金額を用意しておく必要があるでしょう。

自分で修理する場合

簡単な修理程度であれば自分で行うこともできます。お金の節約になりますので、まずは自分で直せないか検討することをおすすめします。 ただし、無理をすれば本来以上の修理費用を支払うことに繋がる可能性もありますので、破損具合によってはおとなしく石材店に依頼したほうが良いでしょう。

修理できる範囲

簡単な掃除程度の修理であれば自分でも十分可能です。石材店に依頼すれば費用がかかるのでそれでも節約にはなります。

墓石の汚れ落としなど

彫刻文字が見えにくくなっている場合、ただ汚れているだけの場合があります。お墓参りのたびに、綺麗な布で水拭きしておきましょう。汚れが破損に繋がる場合もありますので、十分意味があります。

小物の交換など

お墓を立ててから一番劣化しやすいのが周りにある小物類でしょう。花立てが破損している場合はわざわざ石材店に依頼する必要はありません。ちょっとしたひび程度でも、新品と交換してあげればきっと故人も喜んでくれるでしょう。

お墓のメンテナンス

お墓は、常に屋外で雨や風にさらされています。そのため、常に劣化し続けているといっても過言ではないので、定期メンテナンスをするのがベストです。 メンテナンスは自分でもある程度はできますが、細かい経年劣化はどうしても気づけないことも多くなるでしょう。お金に余裕があるならば、石材店に依頼して完璧なメンテナンスを定期的に行うことで、未然に破損も防げます。 まずは、石材店に電話をしてメンテナンスにかかる費用だけでも確認してみましょう。

お墓の状態には常に意識

今まではただお墓参りするだけで済ませていた人も、次に行ったときはお墓のどこを見るべきなのかが分かっていただけたのではないでしょうか。 お墓を綺麗に保つためにも、お墓修理の費用をできるだけ節約するためにも、いちばん大事なのはこまめなメンテナンスです。故人が眠っている大事な場所を守れる人は限られた人だけなので、故人のためにもお墓の修理はしてあげましょう。この記事が、みなさんのお墓修理のきっかけになることを願っています。