葬儀とお葬式の違いとは?式の流れやマナーなども詳しく解説

公開日 : 2020/6/25

更新日 : 2020/9/8

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人が亡くなった際に行われる葬儀やお葬式ですが、みなさんはこの2つの違いをご存知でしょうか。葬儀とお葬式は同じものと思われている方も多いですが、実は違いがあります。今回は葬儀とお葬式の違いを解説します。流れやマナーなども詳しく解説するので、参考にしてください。

公開日 : 2020/6/25

更新日 : 2020/9/8

目次

葬儀とお葬式の違いについて

葬儀とお葬式という2つの言葉には、どういった違いがあるのでしょうか。ここでは葬儀とお葬式、それぞれの意味を解説しますので参考にしてください。

葬儀とは

葬儀は、故人の方が成仏できるようにお祈りする宗教的な儀式という意味があります。葬送儀礼という言葉があり、この言葉を略したものが葬儀という言葉です。僧侶の方をお呼びし、お経をあげ宗教的に故人をお見送りする儀式となっています。

 

葬儀は告別式と同時に行われることが多いのですが告別式には宗教的な意味合いはなく、故人とお別れをするセレモニーという意味が込められています。

お葬式とは

宗教的な儀式である葬儀に対して、お葬式は故人を弔う一連の儀式を総称する言葉です。故人の方が亡くなってから行われるお通夜、葬儀、告別式までの流れをお葬式といいます。お葬式には葬儀のような意味合いと告別式のような意味合いを含んでいます。

 

そのため、宗教的な儀式を伴う場合だけでなく、無宗教葬儀の場合でも使用することができます。

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同じ意味として使われる場合もある

葬儀とお葬式の意味には違いがあるのですが、近年では同じ意味合いで使用することが増えてきています。この2つの言葉の使い分けについてルールがある訳ではないので、同じ意味として使用しても問題はありません。

 

葬儀社と打ち合わせをする場合などには、葬儀とお葬式の言葉の意味を理解しておくように注意しましょう。

お葬式の流れについて

故人の方が亡くなってから行われるお葬式ですが、どういった流れで進行するのでしょうか。ここではお葬式の一連の流れを解説するので、こちらも参考にしてください。

お通夜の流れ

お通夜では、まず受付が行われます。お通夜の始まる30分から1時間前に受付が開始されるので、参列者の方は受付で記帳などをしなければいけません。お通夜の開始時刻になると、司会の案内で僧侶が入場します。

 

お通夜が始まると、僧侶による読経が行われます。読経終了後または読経の途中で、喪主の方から順に焼香を行います。葬儀社スタッフの指示したがって、焼香を行いましょう。読経と焼香が終わると僧侶が退場します。

 

僧侶退場後は喪主による挨拶が行われます。翌日の葬儀、告別式に関する案内もここで行われます。喪主の挨拶が終わると、お通夜は終了です。お通夜の後には食事をして故人を偲ぶ通夜振る舞いが行われます。

葬儀と告別式の流れ

お通夜と同じく、葬儀の始まる約1時間前から受付が始まります。参列者の方は記帳を行い、葬儀の始まる15分前には席についておきましょう。葬儀開始時刻になると、僧侶が入場します。僧侶入場後は読経が行われます。

 

読経が終了すると、喪主による弔辞と弔電の奉読が行われます。奉読終了後は、焼香を行います。お通夜と同様に、喪主から順に焼香を行いましょう。焼香が終了すると、僧侶が退場します。司会者の指示に従って、僧侶をお見送りしてください。

 

僧侶が退場すると、出棺の準備を行います。一般の参列者の方は故人との最後のお別れとなるので、気持ちをお伝えしましょう。出棺の準備が完了すると、寝台車に棺を乗せ出棺します。

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火葬の流れ

ご遺族の方と故人の親族の方は、火葬場に移動して火葬を行います。火葬場に到着後は、火葬場の担当者に火葬許可証を渡しましょう。火葬許可証提出後は、火葬場のスタッフによって棺が火葬炉の前に移動されます。

 

火葬炉の前では、僧侶による読経と焼香が行われます。焼香終了後は故人との最後のお別れをして、火葬が行われます。火葬炉の種類によって変わりますが、約1時間~2時間程度で火葬は終了します。

 

火葬終了後は、お骨上げを行います。2人1組になって、故人の足から頭に向けて箸でご遺骨を拾い骨壺に納めます。

葬儀やお葬式の所要時間について

葬儀やお葬式を行う場合、どの程度の時間が必要になるのでしょうか。ここではお葬式などにかかる所要時間を解説するので、こちらも確認しておきましょう。

お通夜の所要時間

お通夜は故人の方が亡くなった翌日の18時~19時あたりで行われることが一般的です。お通夜にかかる時間は約1時間程度といわれています。お通夜の後に行われる通夜振る舞いも約1~2時間程度といわれていますので、通夜振る舞いまで参加するのであれば約3~4時間程度かかります。

葬儀と告別式の所要時間について

葬儀と告別式はお通夜の翌日、10時ころに行われることが一般的です。葬儀と告別式は同時に行われることが多く、所要時間は2~3時間程度といわれています。基本的に一般の参列者の方は、告別式が終わると解散します。

 

故人のご遺族の方や親族の方は、火葬場に移動し火葬を行います。火葬終了後には精進落としと呼ばれる食事の席が開かれます。火葬と精進落としにまで参列する場合は、全体で約7時間程度かかります。

葬儀やお葬式に関するマナー

葬儀やお葬式には、様々なマナーが存在しています。マナー違反をしてしまうと、周囲の方に不快な思いをさせてしまう恐れがあるので注意しなければいけません。ここでは葬儀やお葬式に関するマナーをいくつか解説するので、覚えておきましょう。

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服装のマナーについて

お通夜に参列する場合、男性の方であればブラックスーツ、女性の方はブラックスーツや黒のワンピースなどを着用します。お通夜は突然の訃報を受けて駆け付けるという性質から、平服で参列をすることも可能です。

 

平服で参列する場合には派手な服装はマナー違反になるので、地味な服装にしましょう。葬儀や告別式に参列する場合も、男性の方はブラックスーツ、女性の方はブラックスーツや黒のワンピースを着用します。

 

参列者の方は喪主やご遺族の方より格式の高い服を着用すると失礼です。正喪服より下の格式になる準喪服などを着用しましょう。お通夜や葬儀に参列する際に、アクセサリー類を身に着けているとマナー違反です。結婚指輪以外のアクセサリーは外すようにしてください。

 

女性の方は白のパールのネックレスであれば身に着けることが可能です。2連のネックレスを身に着けると不幸が重なることを連想させてしまい失礼なので、1連のネックレスを選びましょう。

 

光物もマナー違反になるので、金具の付いた靴やカバンなどは控えるようにしましょう。殺生を連想させてしまう動物革製品も控えるようにしてください。

受付でのマナーについて

参列者の方は受付で、受付係の方に香典をお渡しします。香典をお渡しする際は無言ではなく、必ずお悔やみの言葉を述べるようにしてください。お悔やみの言葉を述べる際に、忌み言葉を使用するとマナー違反になってしまいます。

 

忌み言葉とは、「死ぬ」や「苦しむ」などの言葉や重ね言葉が含まれます。重ね言葉は、「度々」や「重ね重ね」など同じ言葉を繰り返す言葉です。重ね言葉を使うと不幸事が繰り返されることを連想させてしまうので注意しなければいけません。

 

またお悔やみの言葉は短く述べる必要もあるので、事前に話す内容を考えておきましょう。受付で記帳をする際には、名前と住所を正確に記入しなければいけません。後日ご遺族の方が香典返しをする際などに使用するので、間違いの内容に記入しましょう。

香典のマナーについて

香典は、現金を香典袋に包んで用意しなければいけません。香典袋には、表書きと香典を包んだ方の名前を書いておきましょう。表書きは宗教によって使用するものが異なります。仏教であれば、「御香典」や「御霊前」といった表書きを書きます。

 

神道の場合は、「御榊料」や「御神前」といった表書きを書きます。「御霊前」という表書きは宗教を問わず使用できる表書きなので、相手の宗教が分からない場合には「御霊前」を使用するといいでしょう。

 

香典は香典袋の状態で持ち運ぶとマナー違反です。必ず袱紗などに包んで持参するようにしてくださ。受付で香典をお渡しする際に袱紗などに包んだ状態で渡してしまうと、こちらも失礼な行為となってしまいます。

 

受付で香典をお渡しするタイミングで、袱紗から香典を取り出すようにしましょう。

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通夜振る舞いに関するマナー

お通夜の後に行われる通夜振る舞いは、招待された場合には基本的に参列する必要があります。通夜振る舞いは食事をして故人を偲ぶ場なので、参加した場合は一口でも箸をつける必要があります。

 

食事に口をつけないと失礼な行為になってしまいます。また、通夜振る舞いの席で大きな声を出すとマナー違反となってしまいますので、気をつけましょう。

葬儀とお葬式の違いを理解しておこう

今回は葬儀とお葬式の違いを解説してきました。葬儀には故人の成仏を祈る宗教的な儀式という意味、お葬式は故人を弔う一連の儀式をいう意味がありました。意味の違う2つの言葉ですが使い分けに関するルールは決まっておらず、同じ意味合いで使用することができました。

 

葬儀やお葬式には様々なマナーも存在していて、マナー違反をすると周囲の方を不快にしてしまう恐れがありました。参列をする場合には、事前にマナーを確認して失礼のないようにしておかなければいけません。