葬儀に手袋は必要?不要?葬儀での手袋のマナーや選び方も解説

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/10

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葬儀で手袋をしている人を見かけたことがありませんか?最近は葬儀用の手袋も売られていますが、必要なものなのか疑問に感じる人もいるでしょう。葬儀での手袋の必要性やマナー、選び方について解説します。失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/10

目次

葬儀で手袋は必要?不要?

葬儀に参列した時、手袋をしている人を見たことがあるかもしれません。最近は、葬儀用の手袋も売られています。葬儀で手袋は必要なのでしょうか。そんな疑問を感じている人のために、葬儀での手袋の必要性について解説します。

葬儀の形式によって異なる

葬儀での手袋が必要か不要かについては、結論から言うと葬儀の形式によって異なります。昔は日本の葬儀と言えば、仏式や神式でした。ですが、最近はキリスト教式の葬儀が執り行なわれることもあります。

 

形式によってマナーやルールが異なることはたくさんあります。葬儀も同じで、どのような形式で執り行なわれるかによって、手袋の有無は変わります。そこで、葬儀の形式別で手袋の有無について解説します。

仏式や神式の場合

葬儀が仏式や神式で執り行なわれる場合は、手袋は必要ありません。日本の葬儀では、手袋をつけるという習慣がないからです。

 

また、中には葬儀で手袋をつけることをおしゃれだと思い、「葬儀という悲しい儀式でおしゃれをするなんて不謹慎」と思う人もいます。そのような誤解を避けるため、仏式や神式の葬儀では手袋をつけることはあまり良いとは言えません。

 

ただし、何らかの理由で手袋をつけなければならない場合は、喪主やご遺族の方々に一言断りを入れると良いでしょう。あらかじめ断りを入れておけば、変な誤解を招くことはありません。

キリスト教式の場合

葬儀がキリスト教式で執り行なわれる場合は、手袋をしても特に問題ありません。洋式では正式な場面や神聖な儀式では手袋をすることが通例とされているからです。

 

ただし、葬儀がキリスト教式で執り行なわれているからと言って、必ず手袋をしなければならないというわけではありません。キリスト教式で手袋を着用することが通例となるのは、トークハットという帽子をかぶる時だけです。それ以外は着用しなくても問題ありません。

葬儀の服装によって異なる

葬儀での手袋の有無は、葬儀の形式だけではありません。葬儀に参列する際の服装によっても手袋の有無は異なります。そこで、次に葬儀での服装の場合における、手袋の有無について解説します。

和服の場合

葬儀に和服で参列する場合は、手袋の着用は必要ありません。これは、日本の葬儀で手袋を着用するという習慣がないからです。

 

葬儀に和服で参列するのは、仏式や神式だけとは限りません。キリスト教式で葬儀が執り行なわれる場合にも、和服で参列することがあるでしょう。この場合も、手袋は着用しなくて問題ありません。

 

ただし、手袋の着用がNGということではありません。何らかの理由で手袋を着用しなければならないもあるでしょう。その場合は、喪主や遺族の方々に一言断りを入れましょう。

洋服の場合

洋服で葬儀に参列する場合も、手袋は不要です。葬儀が仮にキリスト教式で執り行なわれていた場合でも、手袋は不要です。

 

ただし、葬儀がキリスト教式で執り行なわれており、参列する際にトークハットという帽子を着用する場合は、手袋を着用することがマナーです。トークハットと手袋はワンセットだからです。

 

ですが、実際に日本でキリスト教式で葬儀が執り行なわれた場合、トークハットをかぶって参列する人はあまりいないでしょう。トークハットをかぶらない限りは、手袋は不要ですから、安心してください。

葬儀用手袋の選び方

最近は店舗やインターネットなどで、葬儀用の手袋が売られています。シンプルなものからデザインの凝ったものまでさまざまあるため、どれを選べば良いのかわからないという人もいるでしょう。そこで、葬儀用手袋の選び方について解説します。

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色や素材は性別によって異なる

お店やインターネットで葬儀用手袋を探してみると、色や素材が色々あります。どれを選べば良いのか迷う人もいるでしょう。実は、性別などによって色や素材は異なります。

 

そこで、女性の場合と男性の場合、更にはそれ以外の場合の手袋の色や素材について解説します。

女性の場合

女性の場合の葬儀用手袋は、黒のレースが一般的です。素肌が少し見えるくらいのレースの手袋を選ぶと良いでしょう。

 

黒のレースだからと言って、ラメやスパンコールがついた手袋を選ぶ人がいますが、これはNGです。葬儀は故人との別れを悲しむための神聖な儀式です。派手なものは控えるというのが一般的なマナーです。

 

葬儀用手袋で探すと、飾りのない黒のレースの手袋が必ず見つかります。あまり派手ではないものを選ぶようにしましょう。

男性の場合

男性の場合の葬儀用手袋は、灰色か黒が一般的です。また、素材は綿やサテンのものを選ぶと良いでしょう。

 

男性が葬儀に手袋を着用することはあまりないかもしれません。ですが、極寒地域の葬儀に参列した場合には、防寒用として手袋を着用することがあります。その場合も、色は黒やはいいろ、素材は綿やサテンのものを選びましょう。

例外もある

葬儀に手袋を着用するのは、参列者だけとは限りません。葬儀の準備をする葬儀社のスタッフも手袋を着用します。

 

スタッフが手袋を着用する場合は、必ず白です。なぜ葬儀社スタッフは白手袋を着用するのかと言うと、葬儀を執り行なう神職が白手袋をしていたからです。葬儀社スタッフも神職と同じ立場にあるため、白手袋をすることがあるのです。

 

また、白は浄化の色を示しています。この色の意味から、自分は不浄ではないという意味を表しているとも言われています。

ネイルを隠すためならしっかりした布地

最近は葬儀に参列する女性の中で、ネイルを隠すために手袋をするケースがあります。その場合は、黒のレースでは充分ネイルを隠すことが難しいでしょう。

 

ネイルを隠すために葬儀で手袋を着用する場合は、しっかりした布地のものを選びましょう。手袋の中の手が透けて見えないような布地のものを選ぶことが肝心です。

 

ただし、仏式や神式で葬儀を執り行なう場合、手袋を着用したままでいるということはできません。必ず手袋を取らなければならない場面が出てきます。そのような時にはネイルが見えてしまいます。

 

ネイルをしたまま葬儀に参列する場合は、手袋を着用して隠すのはあまり賢明とは言えません。それよりも、ネイルを落とすかもしくはベージュで上塗りをするなどしましょう。

革製の手袋はNG

葬儀用の手袋として、色が黒や灰色だからと言って革製の手袋を選ぶのはNGです。革製の手袋は動物の革を使用して作られているからです。

 

特に仏教では、「殺生は悪いこと」とされています。精進料理で動物性のものを使わないのは、殺生が悪いことだからです。これと同じ理由で、身につけるものも動物性のものはタブーというケースが多々あります。

 

革製の手袋も殺生をイメージさせますから、葬儀で着用するのは良くありません。綿やサテンは植物性ですから、殺生をイメージさせることがありません。手袋を選ぶ際には必ず綿やサテン地のものを選びましょう。

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防寒用の場合はシンプルなものを

葬儀で手袋は不要とされていますが、防寒用として手袋を着用したくなることもあるでしょう。極寒地域での葬儀に参列した場合は、指先が凍えてしまい、焼香時にうまくできないということもあるかもしれません。

 

このような防寒用として手袋を着用する場合には、必ずシンプルなものを選びましょう。色は女性なら黒、男性なら黒か灰色です。また、革製の手袋や毛皮の手袋は殺生をイメージさせるためNGです。

 

お店やインターネットでは、葬儀の防寒用手袋も売られています。防寒用として作られているものは、布地がしっかりしているため、保温性も高いという特徴があります。そのようなものを選んで着用するようにしましょう。

葬儀中の手袋のマナー

葬儀中の手袋にもマナーがあります。このマナーを知っておかないと、恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。葬儀用手袋を着用する場合は、必ずこれからご紹介するマナーも押さえておいてください。

西洋の場合

葬儀がキリスト教式のような西洋式で執り行なわれている場合、葬儀用手袋は付けたままです。葬儀中に手袋を外すということはありません。

 

キリスト教式の葬儀に参列したことがある人はわかるかもしれませんが、死者に花を手向けるということがあります。その場合も、手袋は着用したままで行ないます。

 

一般的に西洋では、手袋は誰かと握手を交わしたり、食事をしたりする時以外は外すことがありません。これは葬儀の場合も同じです。葬儀が終わるまで手袋は付けたままというのがマナーです。

仏式の場合

葬儀が仏式で執り行なわれている場合、手袋は焼香時にはいったん外します。手袋をしたままで焼香を行なうと、抹香が手袋についてしまうからです。

 

手袋は焼香を行なう前に自分の席で脱いでおきます。そして、焼香を行ない、自分の席についてから手袋をするというのがマナーです。間違っても焼香の前で手袋を着脱するということはしないでください。

キリスト教式以外は手袋は不要と覚えておこう

葬儀での手袋は通常は不要です。ただし、キリスト教式の場合はトークハットを着用した場合のみ、手袋の着用は必須です。ですが、日本でキリスト教式で葬儀を行なう場合、トークハットを着用して参列する人は少ないでしょう。 葬儀での手袋はトークハットとワンセットと覚えておくと良いでしょう。それ以外では、手袋の着用はマナー違反ではありませんが、必要ありません。手袋は不要と覚えておいてください。