家族葬に呼ぶ親族の範囲はどこまでにするのか決め方や対応を解説

公開日 : 2020/6/17

更新日 : 2020/9/9

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近年、家族葬を選択する方が増えてきており小規模なお葬式が好まれます。この時に、参列者の親族をどこまで呼ぶのか悩む方が多いです。親族の間でトラブルにならないために、参列者の決め方や参列しない方への対応のやり方をまとめてみました。

公開日 : 2020/6/17

更新日 : 2020/9/9

目次

家族葬とは何か

一般的な葬儀は、家族や親族以外に故人がお世話になった会社の方や近所の方などをたくさんの参列者がいますが、家族葬は限られた人数で行うのが特徴です。そのため、家族や親族の他、親しい友人などが範囲となっているため、一般的な葬儀より費用を抑えることができます。

 

家族の間で葬儀のスケジュールを組んでいくことができるため、精神的な負担も少なく故人と最後の時間をゆっくりと過ごしながら葬儀を進めていくことができます。家族葬は小規模の葬儀ですが、一般的な葬儀と内容は変わりません。

家族葬に呼ぶ参列者の範囲について

家族葬は家族や親族だけで行いますが、親族が多ければ呼ぶ範囲に悩む方もいます。そこで、一般的な範囲の決め方などをご紹介します。

家族葬に呼ぶ範囲の基本

家族葬に呼ぶ範囲は基本的に決まりはありません。そのため、家族葬に参列する方を親族のみも可能で、家族だけで葬儀を行うときは親族を呼ばなくても大丈夫です。少し規模を増やすと近所の方や生前お世話になった友人を呼ぶこともできます。

 

このように家族葬に呼ぶ範囲は、家族で自由に決めることができます。親族を全く呼ばずに家族だけで行うとなると親族との間でトラブルになる可能性もあります。そのため、親しい親族の方は呼ぶのが無難であり、呼ばない場合は葬儀後の対応が重要です。

 

家族葬は家族の考え方や故人の生前の遺志を尊重することができるため、葬儀に呼ぶ範囲はトラブルのないようにしっかりと決めていきましょう。

家族葬の呼ぶ範囲の決め方

家族葬に呼ぶ範囲の決め方についてご紹介します。一般的な決め方を参考にすれば、参列者を選びやすくなるためチェックしてみましょう。

葬儀の規模で呼ぶ範囲を決める

家族葬の規模に合わせて呼ぶ範囲を決めるのが一般的です。家族葬は10人から30人程度で行うため、故人の遺志を汲み取りながら参列者を決めていきましょう。10人程度の家族葬の予定であれば、故人の配偶者・子どもとその配偶者・親や孫までにします。

 

20人程度の家族葬であれば、故人の配偶者・子どもとその配偶者・親や孫・故人の兄弟姉妹・その配偶者までです。30人程度の家族葬は、故人の配偶者・子どもとその配偶者・親や孫・故人の兄弟姉妹・その配偶者・故人のいとこや甥、姪までです。

 

嫁いだ嫁の親である義両親などは、家族葬の呼ぶ範囲に入りません。このようにできるだけ親しい親族から優先であり、人数に合わせて決めていきましょう。

故人が会いたかった人を呼ぶ

故人が生前に家族葬を望んでいた場合、会いたがっていた方も呼ぶ範囲の中に入れるのが重要なポイントです。最後の別れとなるため、故人の遺志を尊重した葬儀にするのが一般的です。家族の中で参列者を決めることができても、故人の遺志も取り入れてください。

 

故人が生きていたときに会いたがっていた方を家族葬に呼ぶのか悩んだときは、呼んでおいた方が無難です。しかし、親族を減らしてその方を優先するとトラブルになる可能性もあるため、連絡の伝え方は重要になるため気を付けながらスケジュールを組んでいきましょう。

 

故人が生前にお世話になった方で、家族葬に参列したいと思っている方は多いかもしれません。家族の方も参列者を選ぶのは難しいかもしれませんが、家族葬に参列する方の一般的な決め方と故人の遺志を尊重して決めていきましょう。

家族葬に参列してもらう方への対応

家族葬を行う際に参列者への連絡方法などをご紹介します。参列する方が限られているため、連絡方法には気を付けてお知らせをしましょう。ここに気を配らないと、想定外に参列する方が増えてしまうため、慎重に準備を進めていってください。

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口頭で参列をお願いする

家族葬に参列する方が決まれば、連絡をしなくてはいけません。親しい親族の方は、ご臨終前に連絡するのが一般的です。看取ったあとに葬儀を行うまでの間は、一度帰宅してもらう際に家族葬を伝えるとスムーズに事を進めることができ、遠方の方は宿泊手続きなどが必要です。

 

その理由は、遠方の方に何度も足を運んでもらうのが大変です。家族葬に参列予定があるなら危篤状態の時に、スケジュールなどを事前に伝えておくと相手の方も準備がしやすいです。家族葬は一般的な葬儀と異なり、世話役なども特にありません。

 

家族葬に参列をお願いするときの連絡方法は、口頭で伝えるのが基本です。もちろん、電話でお知らせする方法でも可能です。この時に、葬儀日程や場所、時間も詳細に伝えてください。そしてこの情報を参列しない方に配慮して、他の人に広めないことをお願いしましょう。

葬儀後の対応について

一般的な葬儀では、香典を頂いたときに会葬礼状や返礼品を渡すのが一般的ですが、家族葬になると省略されることも多いです。一般的な葬儀と同様にこちらを準備するかは参列者の顔ぶれを見て家族で相談して決めることが必要で、ほとんどが身内の場合はなくても大丈夫です。

 

香典の返礼品をする場合は、ハンカチやお茶、お酒、プリペイドカードを選ぶ方が多いです。お返ししても残らないものを送るのが一般的で、一般的な葬儀のマナーを参考にしながら決めてみましょう。地域の風習や宗教によっては内容が異なる場合もあります。

 

そのため、ごく親しい親族の間では、故人との思い出の写真などを添えて返礼品を贈ることもあります。生前に故人が希望していたことをかなえるのが家族の役目ですから、終活で決めている内容は守ってください。

家族葬に呼ばない方への対応の仕方

参列したい方がいても、家族葬に呼ばなかったときの対応のやり方をご紹介します。相手に失礼のないようにこちらの流れに従って対応していきましょう。これを守ることで参列しなかった方もなくなってからの準備がしやすくなるため、細かいところまで気を配りましょう。

訃報を知らせるタイミングが重要

家族葬を行うときに気を付けなければいけないことは、参列していない方には葬儀が終わってから報告するのがマナーです。このマナーを守らないと今後の人間関係に影響を及ぼしてしまうこともあるため、慎重に行いましょう。

 

危篤状態の場合であっても、家族葬に参列しない方には連絡をしません。家族葬に呼ばない方に連絡をすると家族葬に参列した方がよいのではないかと連絡を受けた方を混乱させてしまいます。そのため、葬儀後に連絡を入れるのが一般的なタイミングです。

 

もし葬儀前に訃報を連絡する場合は、家族葬を行うことをしっかりと伝えることが大切です。そのため、身内だけで葬儀を行うことや参列を辞退することをわかりやすく伝えるようにしてください。これで、葬儀当日に混乱を招く心配がありません。

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葬儀後の死亡通知を出す

家族葬に呼ばなかった方のために、葬儀後は死亡通知を出すのが一般的です。死亡通知を出すタイミングは、葬儀が終わってから1週間から2週間を目安に行います。一般的な葬儀は黒枠の付いたはがきに定型文があるためすぐに作れますが、家族葬は文面通りには作りません。

 

故人の思い出を書いたり、闘病または臨終時の様子を詳細に伝えることが大切です。家族葬に呼ばなかった方のために、より丁寧な内容の死亡通知を出すように心がけましょう。人間味が感じられるようなものにすることで、葬儀に呼ばれなくても理解してくれます。

 

家族葬によって、葬儀後に死亡通知を出すと弔問を受けたりお悔やみ状をいただいたりします。その時は、できるだけ早く礼状を出すのがマナーです。葬儀後に死亡通知を出した後に香典をいただくこともありますが、基本的に辞退するのが通常です。

お通夜の呼ぶ範囲について

家族葬を行う前に、お通夜を行いますがこちらも家族葬に呼ぶ範囲内で行うのが一般的です。基本的には親族のみで通夜を行うことが原則です。しかし、故人が会いたかった方にも連絡を取る場合があるため、交友関係が深かった友人や知人が参列する場合もあります。

 

親族以外の方でお通夜に参列したいという気持ちを持っている場合もありますが、お通夜に参列してしまうと遺族の方を驚かせてしまいます。そのため、訃報の情報を知っていても呼ばれていないのであれば、遺族が家族葬を行う理由や気持ちを考えて参列しないのがマナーです。

 

家族葬の場合、お通夜に参列することができるのは、親戚以外は個人的な招待がある方のみのため気を付けましょう。参列したい気持ちよりも遺族の気持ちを優先することが大切です。葬儀のマナーはきちんと守り、故人の遺志や遺族の気持ちをよく考えてください。

トラブルがないために呼ぶ範囲は慎重に

家族葬は小規模の葬儀で、葬儀に呼ぶ範囲も限られてきます。そのため、参列者をピックアップすることも難しく悩むこともありますが、一般的な決め方に沿って準備すれば大丈夫です。人間関係のトラブルを起こさないためにも、注意点に気を付けながら決めていきましょう。

 

一番は故人の遺志を尊重することが大切ですから、生前に決めていた方はその内容に従い、ない場合は遺族でよく話し合って葬儀に参列しなかった方の対応もしっかりと行うにしてください。