プロテスタントの葬儀の特徴って?マナーや葬儀の流れについて解説

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/9/6

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キリスト教のプロテスタントは、どのような葬儀を執り行うのかご存知の方は少ないのではないでしょうか。この記事では葬儀の流れやマナー、服装についてなど特徴を詳しく解説を致します。知り合いにプロテスタントの境界に通っている方がいる場合は、ぜひ知っておきましょう。

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/9/6

目次

キリスト教プロテスタントとは?

日本では数多くの宗教が信仰されています。その中でも有名なのが、キリスト教です。キリスト教といえば、クリスマスや聖書、十字架、チャペルの結婚式をイメージする方が多いでしょう。

 

しかしキリスト教にも宗派があり、プロテスタントにもその一つです。名前を聞いたことはあるけど、詳しくは分からないという方も多いでしょう。プロテスタントはキリスト教の中でも、カトリックと双璧を成すほどに大きな宗派の一つです

 

キリスト教でもローマ法王を頂点としているカトリックとは違い、指導者にあたる人物がいないので、カトリック以上にキリスト教の聖典である聖書の解釈を重視しています。

 

しかし、細かく見るとグループはさまざまで、ある程度の自由さを認めるグループや、福音派のように厳格な解釈をするところもあります。

プロテスタントの葬儀の特徴や意味について

プロテスタントの大まかな特徴について説明をしましたが、ここではプロテスタントで執り行われる葬儀の特徴や意味について詳しく紹介を致します。

 

日本人の多くの方にとって馴染みがないので、しっかりと理解をしておきましょう。

神に祈りを捧げご遺族を慰める

プロテスタントで行われる葬儀の特徴というと、神に祈りを捧げ故人の遺族を慰めるところです。プロテスタントも含めキリスト教では、亡くなった方は天に召され天国で神様と共に新たな人生を生きると考えられています。

 

またキリストが地上に降り立つ、再臨の日に故人が復活すると考えられているのも特徴です。この考えは他のキリスト教宗派でも同じように考えられています。

 

葬儀においては故人が永遠の命による人生を歩み、未来に於いては復活したいという気持とと共に神に感謝をして、ご遺族を慰めることが重要とされてます。

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簡素な葬儀形式

プロテスタントの葬儀の特徴で、葬儀の形式は非常に簡素で、柔軟性がある形式を取ることができるというところです。プロテスタントはカトリックと比較すると、儀式の色合いが薄く、クリスチャンではない人でも葬儀を行うことができます。

 

プロテスタントはカトリックと違い偶像崇拝には非常に厳しく、葬儀のときには故人の遺影を祭壇に飾らないという点があるので理解をしましょう。

病者の塗油の秘跡って?

プロテスタントの中でも一部の方は、病が重篤な状態だったり危篤の状態にある信者の方に牧師が病者の塗油の秘跡を行うケースがあります。重篤な状態の信者の病が少しでも癒えるようにという意味合いも含め、牧師が行ってくれるものです。

 

病者の塗油の秘跡はプロテスタント以外でも行うことですが、プロテスタントに関しては儀式的な要素はありません。

プロテスタントの葬儀の流れとは?

それではプロテスタントの葬儀はどのような流れで行われているのでしょうか?ここではプロテスタントの葬儀の流れについて詳しく解説を致します。プロテスタントの葬儀に参列予定の方は、事前に知っておきましょう。

聖餐式

プロテスタントの葬儀は、病人が亡くなりそうになる段階から始まります。病院で患者が危篤状態に陥った際に、牧師の導きのもとに聖餐式を行うのが一般的です。

 

聖餐式は、パンをキリストの肉体に、ワインをキリストの血液に例えて分け与える儀式のことです。キリストが十字架にかけられる前夜に行った、最後の晩餐が由来となっているということです。

 

聖餐式を行っている状態で、病人に意識がある場合はパンとワインを病人にも与え、ご家族の方も一緒に聖餐を受けて患者の天国での安息を祈るのが一般的とされています。

 

しかし、クリスチャンではないケースでも牧師の支持を聞いていれば心配はありません。患者の方は亡くなられた後は、牧師が故人の唇を水で湿らせる死水と取ります。

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納棺式

故人の遺体は、病院でエンゼルケアを行い死化粧、着付けを行います。着付けまで終わった後は、故人の遺体を葬儀場や教会に搬送し、納棺式を執り行います。

 

納棺式は言葉通り、牧師とご遺族が故人の遺体を棺に納める儀式のことです。納棺式のときに牧師が故人の安息を短くお祈りし、遺族が故人の遺体を納棺するという流れです。

 

納棺完了後は、白い布でご遺体を覆い包み故人の周りに白い花を飾り、棺に蓋をして黒い布で覆います。その後、枕側に白か黒の布で覆った小さい机を使い枕に飾りを設置します。

 

また、キリスト教では聖書とロウソク、十字架が枕に飾りとして供えられます。ここまで完了すると、参列している全員が聖書朗読と祈りを行い、納棺辞を牧師が述べ讃美歌を歌うという流れです。

前夜式

プロテスタントは通夜のことを前夜式と読みます。この前夜式は日本のキリスト教で行われている儀式です。

 

前夜式は納棺式に続き行われるケースが多いです。納棺式の段階で故人の遺族や親戚、友人の方が参列しているときにも見られる光景です。具体的な流れは、讃美歌の斉唱や聖書の朗読を行い祈りをささげた後に、牧師が故人を偲ぶ内容で説法をし、全員で献花を行います。

 

献花に関しては、仏式の焼香と同じで喪主・遺族・親友・参列者・牧師の順に行うのが一般的です。讃美歌の斉唱については、歌えない方がほとんどでしょう。式次第に歌詞が書かれていますので、分からなくても読み上げるようにすれば大丈夫です。

 

前夜式が終わった後に、牧師や遺族と軽食を取りながら茶話会を行い、故人にまつわる思い出を話すところは日本と似ている所です。

葬儀告別式

前夜式の翌日は、故人の告別式が執り行われます。告別式では、故人の遺体が納められた棺が入場し、讃美歌の斉唱や聖書の朗読、祈りを捧げる流れで始まります。その後は牧師の説教を行い、故人に対しての弔辞や弔電を紹介します。

 

再び讃美歌の斉唱と祈りが捧げられた後、牧師が出棺の祈りを捧げ参列者全員で献花をします。参列者が沢山いる場合は献花に代えて黙祷を捧げるケースもあります。

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火葬・会食

告別式が終わって出棺すると、火葬を行います。火葬の前に棺の上を花や十字架で飾り立てて、牧師が聖書朗読と祈りを捧げるので静かに祈るよう心掛けましょう。

 

火葬完了後は、お骨上げを行い骨壺に遺骨を納めて自宅に持ち帰ります。この方式に関しては、仏式と同じです。最後に会食を行い、参列者の方をもてなします。

プロテスタントの葬儀マナーとは?

仏式のマナーと同じ部分もある、プロテスタントの葬儀マナーとはいったいどのようなものなのでしょうか。カトリックや仏式では良いとされているとしても、プロテスタントの葬儀ではマナー違反とされていることもあります。

 

日本人にとって馴染みのないマナーであることが多いので、お知り合いの方がプロテスタントである場合は、葬儀に参列する前にしっかりと覚えておきましょう。

香典について

プロテスタントでも、葬儀の際は香典を持参するのが一般的です。しかし、香典袋の書き方のマナーは、プロテスタントの特有なマナーがあるため、理解を深めておきましょう。

香典袋の書き方

プロテスタント式の葬儀では、香典袋にまつわるマナーで気を付ける点は表書きです。表書きは非常に重要で、献花代や御花料とう言葉を使うのが一般的です。その他にプロテスタントでは弔慰金という言葉が使用されます。

 

カトリックで使われる御ミサ料はプロテスタントでは使わないため注意しましょう。

香典袋の金額相場

プロテスタントにおいての香典の金額は仏式と差はなく、親の場合は3万円から10万円、祖父母の場合は1万円から5万円、叔父や叔母の場合は1万円から3万円、知人や友人の場合は5000円から1万円ほどが一般的です。

葬儀の服装に関して

プロテスタントの葬儀に参列をする場合は、どのような服装が適切なのでしょうか。服装に関しては、和装は駄目ですが洋装であれば仏式の葬儀マナーで対応が可能です。

男性の服装

男性の場合は、黒系で上下のフォーマルなスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴下、黒の靴を着用します。このときネクタイピンや金属製の腕時計などの、光沢感があるものは避けるようにしましょう。結婚指輪は大丈夫ですが、それ以外の貴金属は付けないように注意してください。

女性の服装

女性の場合も男性と同じく黒系のワンピース、黒のストッキング、黒のパンプスを着用します。バッグも黒で統一をするようにしましょう。また、アクセサリーなどの光り物を避けるのが無難です。ネックレスを付ける場合は、真珠で一連タイプにしましょう。

 

またメイクに関しては派手なものではなくナチュラルメイクを意識してください。

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お悔やみの言葉は使わない

キリスト教では個人は永遠の命により人生を歩み続け、未来に於いて復活すると考えられているので、お悔やみの言葉は必要とされていません。お悔やみの言葉に関しては、使用しないように注意しましょう。

プロテスタントの葬儀はマナーを重点的に覚える

この記事ではキリスト教プロテスタントの葬儀マナーや流れ、服装などについて説明をいたしました。プロテスタントの葬儀は厳しい取り決めが少ないため、気軽に覚えることが可能です。しかし特有のマナーがあるので、しっかりと理解を深めておきましょう。