13回忌は節目の年忌法要!13回忌の準備や呼ばれた時のマナー

公開日 : 2020/6/19

更新日 : 2021/1/26

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13回忌はいくつかの年忌法要の中でも、節目の年忌法要と言われています。13回忌にはどんな意味があるのでしょうか。また、13回忌を行うにあたってどんな準備をすればよいのか、また13回忌に呼ばれた場合のマナーなどをご紹介していきます。

公開日 : 2020/6/19

更新日 : 2021/1/26

目次

年忌法要とは?

13回忌、17回忌の法要などと聞くことがありますが、これは「年忌法要」といいます。年忌法要とは、どのような法要のことをいうのでしょうか。年忌法要の意味や、年の数え方などをご紹介します。

年忌法要の考え方

法要は故人を供養する儀式です。故人が亡くなるとまず7日、49日などの追善法要があります。これは、昨今では葬儀とともに行われることも少なくありません。その後、百箇日を過ぎ、1周忌からの年毎の法要を年忌法要といいます。

 

必ず毎年行われるのではなく、3と7の付くときに行われますが、その年は「数え」で数えられます。亡くなられた一年後は一周忌法要、亡くなられて満2年で3回忌、満6年で7回忌という数え方が使われます。

弔い上げ

それでは、年忌法要はいつまで行うのかということですが、多くは三十三回忌や五十回忌になるでしょう。故人を知る方が少なくなるころに、弔い上げとして終了することが多いようです。最近では、十七回忌で弔い上げとなることも増えてきました。

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年忌法要は命日に行う?

年忌法要は個人の命日を軸に行う日を決めますが、参加者や僧侶の都合などで必ずしも命日に行うことは難しいでしょう。僧侶や参加者の都合で法要の日取りは決めてよいのですが、大事なことは命日を超えないようにすることです。命日の前に法要は行いましょう。

13回忌は何年に一回?法要の意味とは?

故人が亡くなられた翌年は一周忌法要ですが、満2年は3回忌法要、満6年目は7回忌法要、を行う事になります。よって、満12年目に13回忌を行います。また法要とは、仏になった故人を供養するという意味の仏教用語で、追善供養ともいいます。

13回忌とは?必要性はある?

13回忌は、故人の12年目の命日の年に行われます。無くなって12年目ということで、干支が1周する年でもあります。年数的に節目の年ともいえるのが、13回忌です。また、13回忌には節目といわれるもう一つの意味があります。

 

それは、儒教の十王信仰の考え方を元として、江戸時代からの十三仏という考え方です。十三仏は、十王信仰の行う10の裁きとともに、7回忌、13回忌、33回忌を入れて13回の裁きで来世が決まるとされているのです。13回忌が節目といわれる所以となっています。

13回忌までに準備すること

13回忌を行うにあたり、準備しておかなければならないことがさまざまあります。当日や喫緊になって慌てないように、準備していきましょう。

呼ぶ人を決める【孫などの近親者以外で】

7回忌を過ぎると、徐々に集まれる方も少なくなってきて、様相を変えていくのが13回忌です。13回忌に呼ぶ方として、まずは故人との関係性というのが重視されます。最近は7回忌以降は親族などは呼ばず、家族のみで法要を行うことも増えています。

 

ただ、故人と非常に近しい関係であったり、故人が大事にしていた方、また故人に大事にされていて家族とも近しい方などは、戸籍上の線引きだけでは考慮できない部分もあるでしょう。会場や日時などが正式に決定したら、ハガキや封書で連絡していきます。

 

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日時、法要会場を決める

まずは日程を決めるにあたって大事なことは、命日を超えないことです。理想は命日に行うことですが、12年目ともなると家族や親族など参列者の都合も変わってきているでしょう。そこで、命日を超えないことを大前提として参列者の状況で日程を決めていきます。

 

また、会場の空きなども日程決めには重要です。お寺や葬儀場などで行うことが多いでしょう。常日頃お付き合いのあるお寺などでは、予め希望を伝えておきましょう。葬儀場などは、週末は混みあうことを予測して予約を早目にしておくことをおすすめします。

自宅で行うときは?

最近は、葬儀場やお寺での13回忌が増えていますが、故人や家族・親族の希望などで自宅で行うこともあるでしょう。料理の用意や僧侶の手配など、勝手を知っている葬儀場などと比べて大変ですが、故人には喜ばれると思われる場合もあります。

 

慣れている親族がいれば相談すると良いですが、そのような方が近くにいない場合はお寺などで相談に乗ってくれるので、段取りや準備などを聞くと良いでしょう。

お斎(おとき)の準備

お斎とは、法要の後にお坊さんや参列していただいた方にお出しするお食事のことです。通常法要をした場所で、そのまま会食となります。(自宅で法要をした場合はレストランや料亭に移動することも可能です。)

 

内容はお祝いの席でふるまうような料理を避け(鯛や海老など)、法事用のメニューを依頼します。費用の相場は、一人3,000~10,000程度であまり華美にならないように、仕出し弁当などが一般的でしょう。

席順を決めておく【13回忌は家族のみの場合も】

お斎の席順は、お坊さんに最上位(位牌と遺影に近い場所)に座っていただき、隣が施主という順序で座ります。そして原則的には親族以外が上座、親族が下座に座りますが、13回忌になると親族や家族だけのことも多くなるでしょう。

お斎をしない場合

お斎は無くてはならないものではなく、無い場合は引き出物にお弁当を入れ、案内状に「折詰をご用意しております」と記したり「法要後のお席は設けておりません」などと入れましょう。参列者が予定をたてやすくなります。

 

お斎が無い時は、香典を辞退することも一つの手段です。また、お坊さんには御膳料を渡すと良いでしょう。

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お坊さんの手配をする

法要に来ていただくお坊さんの手配も、できるだけ早い方が良いでしょう。会場などが抑えられても、お坊さんが来られないとなると一から手配しなおしになってしまいます。日ごろから付き合いのある菩提寺がある場合と、無い場合で手配の仕方をご紹介します。

菩提寺がある場合

先祖代々のお墓のあるお寺として、菩提寺がある場合はそのお寺のお坊さんに法要の依頼をします。常日頃から、お墓参りなどに行っている時はなどに、おおよその日付を打診しておくと良いでしょう。

菩提寺が無い場合

菩提寺が無い場合は、葬儀社に依頼するのが一般的でしょう。葬儀社であれば、法要の段取りやお斎の手配なども同時にやってくれるところもあります。ただ、料金設定が明確でなく、後で追加費用が必要になったりすることもあるので確認が必要です。

 


また、僧侶手配専門のサービスもあります。近年増えてきており、インターネットで依頼することもでき、料金設定に関しては分かりやすく頼みやすいのが利点です。

お布施の準備

お坊さんによる法要、読経を依頼する時は、お坊さんにお礼としてお布施を渡す必要があります。お布施はいくらくらい、そしてどのように準備すれば良いでしょうか。

お布施はいくらくらい?

僧侶手配サービスや葬儀社にお坊さんを依頼した場合は、お布施としての料金も含まれておりお布施の料金に迷うことは無いでしょう。ただ、お寺のお坊さんに直接お渡しする時は、お寺からは明確に料金を言われることは無いので迷うものです。

 

お布施の相場は、まず地域性や家族性があります。地域や家族、親族で法要に慣れている方に確認するのはおすすめです。そういった方が居ない場合は、おおよそ3~5万円、そしてお車代や御前料を考慮するというのが一般的でしょう。

お布施の渡し方・書き方

お布施は奉書紙(ほうしょし)という、真っ白で楮(こうぞ)を原料として作られた厚紙に包みます。表書きは「お布施」と、黒墨で書きます。さらにお金を中袋に入れて、この中袋に名前、住所、金額を入れます。

 

奉書紙が無い場合は、白い封筒でも問題ありませんが、まったく無地のものを使用します。(郵便番号などを記入する枠があるものなどは使いません。)そして、切手盆というお盆に載せてお渡しするのがマナーです。

お坊さん手配サービスが便利

いくらにするのがいいのかで悩んでしまうお布施の金額ですが、僧侶手配サービスを利用して僧侶を手配した場合は、お布施などの金額が明確にされております。そのため、金額に迷うことなく安心して手配ができるでしょう。一般的には4~5万円程度で設定されています。

お返しを準備する

香典をいただく場合、香典返しというお返しを準備します。どのようなものを準備し、金額はどのくらいのものが良いのでしょうか。

お返しの品は?

葬儀の時の香典返しは不祝儀を残して繰り返したりすることの無いように、という意味合いでいわゆる「消えもの」が選ばれます。形として残らず、消えていくものという意味です。お菓子やお茶、石けんなどが多いでしょう。

 

13回忌のお返しの品も消えものでも良いですが、13回忌くらいになると故人をしのぶことができるという意味で残るものも選べるようになります。一般的にはお菓子やお茶、昨今ではカタログも出回ってきています。

お返しの金額の相場は?

お返しの金額は、基本的に香典としていただいた金額の約半分、または3分の1というのが妥当です。お斎がある場合は、その費用も考慮します。

 


ただ、香典はその場でいただくものです。お返しも、当日にお渡しするものなので、やはりあらかじめ検討を付けておく必要があります。おおよそ、3,000~5,000円のものというのが妥当でしょう。思ったより香典をいただいた場合は、後日再度お礼をしましょう。

13回忌当日の流れ

13回忌は受付なども置かず、つつましくすすめられていくのが常です。参列者は、ほとんど知り合いであることが多いので、時間前には自ら席についているというようにします。定刻にお坊さんに入っていただき、まず喪主が挨拶をします。

 


その後、お坊さんによる読経、焼香と続きます。その後お坊さんにより説法をいただき、喪主から再度挨拶をします。そしてお斎では、故人をしのんで会食をして終了となります。

13回忌の挨拶とは?

13回忌の挨拶について解説していきます。13回忌などの法要で行われる挨拶は当日になって慌てないように、事前に準備しておくことが大切です。施主と参列者それぞれの挨拶について説明していきます。

施主の挨拶とは?

13回忌の法要では施主は司会進行を務めながら、挨拶も行う必要があります。挨拶を行うタイミングは法要の中で何度かありますが、代表的な挨拶のタイミングは、法要を始める時と、お斎を始める時です。

 

挨拶に入れておきたい言葉は、参列してくれたことへの御礼、故人を思い出すようなエピソード、そして日頃の感謝と今後のご支援です。会食の挨拶では、無事に法要が終わったことの報告と感謝も伝えましょう。

参列者の挨拶とは?

続いて参列者の挨拶を説明していきます。参列者の挨拶は受付や施主に会ったタイミングで行います。お通夜などでは「ご愁傷様です」が一般的ですが、13回忌では故人が亡くなって年数もたっていますから相応しくありません。呼んで頂いたことへの感謝を伝えます。

13回忌の気になること

13回忌に出席する立場はいろいろです。施主としてさまざまな準備に関わる人、また、親族として出席する人などそれぞれの立場の気になることをあげています。

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お供え物

13回忌などの法要に参加する場合、御供物を用意するのがマナーです。しかし、地域によってルールやしきたりは違いますので、その地域のしきたりに習うようにしましょう。

お供物の表書きの書き方やのしは?

13回忌に出席する際、すでに社会人となっている、つまりしっかりと独立しているという場合のお供え物は個別に用意します。親などと一緒にならないように、自分で準備しましょう。

 

ただ、やはり地域性や慣習などもあります。家族や親族と相談して決めると良いでしょう。また、成人式は終えていても学生であれば、個別のお供え物は不要とされています。のしは黒白もしくは黄白の結びきりの水引を使い、表書きは御供物料、御仏前を使用します。

お供物の金額の相場

お供えを持参する場合、いくらぐらいのものを購入すれば良いか悩む方も多いでしょう。13回忌でのお供えの相場は5千〜1万円ぐらいと言われています。お供えの品物選びの目安に注意しましょう。

適した品物

お供えには、後に残らないものが良いとされています。そのため、お茶やお菓子などの食品は人気です。ただし、食べ物でも肉や魚などは殺生を連想させますし、すぐに傷むので避けた方が良いでしょう。

 

また、線香などもよくお供えとして選ばれます。線香であれば必ず使いますし、使用期限などもないので安心です。

服装はどうする?

葬儀であれば喪服と決まっていますが、13回忌となると服装にも悩みます。平服でと案内がある場合も、全くの普段着というわけにもいかないものです。それぞれの立場の服装をご紹介します。

施主や遺族

施主や遺族は参列していただく方々を招く立場です。そこで、それなりの礼儀をもった服装でいる必要がありますが、13回忌では略式喪服で良いとされています。正式な喪服、着物などを着る必要はありません。

 

黒やグレー系のスーツ、同系色でまとめたジャケットとスカートやワンピースなどで良いでしょう。髪を結ぶものなども、基本的に黒やグレー系でまとめましょう。

参列者

案内状に平服でと書かれている場合は、やはり略式喪服で出席します。上記のような黒やグレー系の服装でまとめましょう。平服=カジュアルという解釈では無く、正式な礼装でなくても良いですという意味でとらえましょう。

香典はいくらくらい?香典袋に包めばいいの?

参列者として呼ばれた場合は、香典を用意します。香典は法要の時は「供物料」といい、故人の霊を慰めるためにささげるという意味になります。供物料の相場は、やはり個人や遺族との関係性が大事になります。

 

親であれば1~5万円、親戚であれば1~3万円程度を考えましょう。また、自分自身の年齢や状況も考慮した、いわゆる身分相応な金額を包むというのも礼儀です。そして、不祝儀袋(13回忌は双銀の水引)に入れ、「御供物料」と書いて渡します。

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13回忌に行けない場合はどうしたら良い?

13回忌に呼ばれるのは、かなり親しい間柄の方に絞られてきます。なので、基本的には参列するのがマナーです。しかし、どうしても出席できない時は、まずはお返しやお斎などの準備を煩わせないように早く連絡しましょう。

 


そして御供物料お不祝儀袋に入れ現金書留で、また必要時お供えなどの品をお詫びの手紙とともに郵送します。この際、法要の前に届くように郵送するのが大事です。本当に行きたく準備していたけれど、どうしようもなかったという気持ちが表現されます。

13回忌は必ずするもの?

13回忌は必ずしなくてはいけないかというと、それは必ずしもそうではなくなってきています。故人が年忌法要をしなくて良いと言い残している場合もありますし、遺族が高齢化していて難しい場合もあります。

 

33回忌までは必要と言われてきていますが、昨今の事情も考慮する必要があるでしょう。ただ、中止とする際でも親しい関係性の人にはきちんと相談して、できるだけ家族や親族が納得している状況が好ましいでしょう。

13回忌の次の法要はいつ?

無事に13回忌の法要が終わったら、次の法要がいつなのかが気になりますね。13回忌の次は、17回忌・23回忌・27回忌・33回忌と続きます。33回忌で弔い上げとするのが一般的ですが、50回忌まで行う場合もあります。

 

しかし、13回忌以降の法要をどこまで行うかは家庭によって様々です。先程説明した「十三仏」の考え方では、13回忌の次は33回忌で弔い上げとなります。近年では、13回忌や7回忌を弔い上げとして、以降の法要は省略するケースもあります。

 

33回忌や50回忌にもなると、故人の子供も亡くなっている場合もあり、行うのが難しくなるという側面もあります。もし施主になった場合は、親族などの意見も聞きながら慎重に対応することが大切です。

まとめ

冠婚葬祭の行事は、マナーやしきたりが非常に重要です。気持ちがこもっていれば良いともいえますが、その気持ちを表すために大事な段取りは踏まなければなりません。13回忌のあとは、高齢化などで営まれないことも増えてきました。ぜひ、有意義な13回忌になるように、参考にしてみてください。