神棚の設置場所を解説。最適な場所と避けなければならない場所とは?

公開日 : 2020/5/17

更新日 : 2020/9/10

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今では神棚を設置する家も減少傾向にありますが、昔はどの家庭にも神棚を祀るのは珍しい事ではありませんでした。しかし、この神棚の設置場所は決まりがあるのでしょうか?ここでは、神棚の正しい設置場所と間違った設置場所、建物別の設置での注意点気を中心に解説します。

公開日 : 2020/5/17

更新日 : 2020/9/10

目次

神棚の意味

日本古来の宗教である神道では、神様を祀るための棚を神棚といい、各家庭や職場に設置して日常的にお参りをして、家族や従業員の家内安全を祈願しています。そのため、神棚とは「小さな神社」が各家庭や職場にあるのと同じ意味になり、長年にわたり私たち日本人の信仰の対象となってきました。

神棚の設置に推奨される場書

ここでは、神棚の設置する際に推奨される場所について解説します。

風水的に推奨される場所

風水とは、古来中国の思想で日本には飛鳥時代に伝わり、日本独自の発展をして今日に至っています。この風水によると、神棚は主人の運気を左右して金運や財産運をアップさせると考えられています。

 

そのため、反対に神棚を雑に扱うと、運気が下がり金銭トラブルに発展してしまうこともあるそうです。風水的に考えた場合、神棚を設置する場所は次に解説する「方角」「高さ」「人が集まりやすい場所」の3つの条件で設置します

神棚を設置する「方向」

神棚は東か南向きの設置が良いとされています。東は太陽が昇る方角で、運気が上がる方角で活力や若さの象徴です。南は太陽がもっとも高い場所を通るため、発展や出世の象徴と考えられているためです。

 

また、神棚は背山面水という考えをもとに設置する場合もあります。これは山のエネルギーを背中からもらい、前面に広げていくという考えです。

 

そのため、山が近くにある場合は山を背にした方角に神棚を設置します。この考えをもとに、全国にある神社の多くは、実際に山を背にして建てられています。

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神棚を設置する「高さ」

神様は私たち人間よりも高い場所にいらっしゃる存在です。そのため、神棚も私たちが生活する場所よりも高い場所に設置するのが習わしになります。

 

しかし、あまりにも高い場所に設置すると、日々のお供え物や清掃が困難です。高さはおとながたった際に、目線が少し上になる程度の高さが適切です。この高さなら神様にも失礼にならず、毎日のお参りやお供え物やりやすいでしょう。

神棚は「人が集まる場所明るい場所へ」

神棚を設置する場所は、ひとの通りが少ない場所よりも、むしろ人が集まりやすい場所が良いでしょう。あまりにも静かで人通りが無い場所では、神様も寂しくなってしまいます。

 

また、人通りがあることと同じくらい大切なのは日の光が差し込む場所であるかどうかです。先に解説したように、神棚は東向き、もしくは東の方向に向けて設置します。これは日中の光が神棚に当たる方角でもあります。

【建物別】神棚を設置する場所

神棚は神様を祀る場所のため、神様に相応しい場所でなくてはなりません。ここでは、神棚の設置場所について最適な場所を建物別に解説します。

戸建て住宅の場合

神棚の設置は「人が集まりやすく明るい場所」が最適ですが、この条件を戸建て住宅の間取りで考えた場合、具体的にはリビングや居間が神棚の設置に適していることになります。また、その中でも、南向きか東向きに神棚が設置できるリビングや居間であればなおよいでしょう。

 

最近の住宅事情を考えると、リビングは様式なことが多く、和風の神棚は全体の雰囲気を壊してしまうと考え、神棚の設置に前向きになれない方もいます。

 

しかし、最近では和風の神棚とは全く異なる洋風神棚も販売されています。このような神棚であれば、洋風なリビングの雰囲気を壊すことなく、家族が集まるリビングに神棚を設置することも可能でしょう。

キッチン・台所

神棚をキッチン・台所に設置しようと考えるのならば、一般的な神棚ではなく荒神様を祀る神棚が良いでしょう。

 

これは、荒神様は不浄を嫌うため、不浄とはかけ離れたかまどが荒神様の住みかと言われているためです。荒神様の神棚は扉を閉めて台所で目線よりも高い場所に設置します。

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マンションの場合

神棚をマンションに設置する場合は、基本的には戸建て住宅と同様の条件で設置しますが注意点もあります。通常マンションでは最上階で無い限り、自分の部屋の上には誰かしらが生活しています。つまり、神棚を設置した場合は神棚の上に人間がいる状態となります。

 

このように、神棚の上に人間がいる状態は神棚の設置場所としては好ましくありません。この場合は神棚の上に「天」「雲」「空」の文字を紙に書き貼り付けることで「この上には空しかありません」という状態を作り、神棚が空と繋がっていますと表現しなければなりません。

 

ただし、この「天」「雲」「空」の張り紙の文字はお住まいの地域によって別の言葉で表す場合もありますので、神社などに相談することをおすすめします。

会社・事務所の場合

会社・事務所に神棚を設置する場合は、社員全員の目が届くように業務室の中心に設置します。またこの際には、社員全員が神様を見守ることができるように、通常より高い場所に設置すると良いでしょう。

それに加えて神棚を設置する場所は、神棚の下を通ることが無く、社員が業務の際に神棚に背を向けて座ることが無いような場所が最適です。

神棚の設置にふさわしくない場所

先に解説したように、神棚の設置場所には相応しい場所がありますが、これとは真逆の相応しくない場所もあります。この相応しくない場所とは次のとおりです。

仏壇の上部・前方

現代の住宅事情を考慮すると、神棚を設置できる場所には限りがありますが、神棚と仏壇が同じ部屋にあることは好ましくありません

 

神棚と仏壇を対面する形で設置することを対立祀りといい、家相を凶としてしまいます。また、仏壇を拝むことで神棚に背を向けてしまいますし、神棚を拝むことでも仏壇に背を向けてしまいます。

 

これと同じように、仏壇の上に神棚を設置すると仏様と神様に上下をつけることになり、仏様にも神様にも非常に失礼となります。

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玄関

玄関や玄関のそばも、神棚の設置場所としては適切ではありません。神棚のある家を神社として見立てた場合、神棚は本殿となり玄関は鳥居になります。

 

玄関に神棚を設置した場合を神社に置き換えると、鳥居の前に神様を祀る本殿があることになります。神社の本殿同様に、神様を祀る神棚は家の中でも奥の方になくてはならないのです。

汚い場所

神棚は神様の住居です。いつでもきれいにしておかなければなりませんので、汚く常に散らかっている場所に設置してはいけません。そのため、汚れている場所や暗い場所、具体的にはトイレやその近くへの設置は避けましょう

鏡の前

古来から鏡は神聖な力を持ち、良い気を引き付けると言われています。しかし、これは良い気を反射してしまうという側面も持ち合わせていると考えられています。

 

このような考えから、神棚と鏡を対面しておいてしまうと、神棚から発せられる良い気が反射され、家中にとどまらなくなってしまいます。神棚を設置したい場所に大きな鏡などがある場合は、鏡を神棚の正面からずらした位置に設置するよう心がけましょう。

まとめ

神棚は自宅に神様を祀る小さな神社です、そのため、設置場所は神様に配慮した場所を選ばなくてはなません。

 

しかし、私たちの住環境は昔とは異なり、神棚を設置できる場所は限られています。そんな時は、ご自身の状況に合わせて神棚の位置を調整しても構わないでしょう。神道の教義に従い、神様を慕う気持ちがあれば、よほどのことが無い限りは許容範囲に収まってしまうのです。