【神棚処分方法】5つの処分方法と費用相場・処分の際の儀式を解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

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最近では神棚を飾る習慣も薄れ、神棚の処分方法を正確に知る方も少なくなっています。ここでは、この神棚の処分方法を中心に処分方法に必要な費用相場・処分する際に行われる儀式について解説します。住環境の変化などで神棚を処分する際に役立つ知識となりますのでご覧ください。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

目次

神棚を処分する場面

神棚は、私たち日本人の生活に根ざした信仰の対象であり神道の祭壇でもあります。しかし、人生の節目においてこの神棚を処分する必要がる場合に遭遇した特、私たちはどの様に対応すればよいのでしょうか?

 

ここでは、まず神棚を処分する場面について解説します。

自宅の引っ越し・リフォームで処分する

神棚を処分するタイミングで一番多いのは、自宅の引っ越し・リフォームでしょう。また、新しく事業所・店舗を構える場合なども、新たな神棚を祀るのが望ましいとされています。私たちの住む家が新しくなった時には、神様の住いでもある神棚も新調するのが習わしとされています。

年式遷宮のタイミングで処分する

毎年必ず訪れるお正月にこれまでの神棚を処分して、あたらしい神棚を迎えるタイミングとする方もいれば、20年に一度訪れる伊勢神宮の式年遷宮を節目とする方もいます。

 

とは言っても、実は神棚を処分する時期については、神道の中でもルールや戒律などはありません。ご自身の気持ちに従い、古い神棚を処分して新しい神棚をお迎えしましょう。

神棚の処分方法・費用相場を解説

それでは、ここからは実際に神棚を処分する方法と、その際の処分費用を解説します。神棚は以下に解説する5種類の処分方法があります。

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処分方法・処分費用①:神社に持ち込む・郵送する

神道の神様を祀る神棚の処分は、やはり神社に任せるのが安心です。神社に持ち込むことができない場合は、郵送で神棚を送ることも可能です。ただし、全ての神社で神棚の郵送に対応している訳ではないため、郵送の際には事前確認が必要です。

 

神社では以下の供養を行い神棚を処分していただけます。

  • 祈祷
  • 御札返納
  • お焚き上げ

 

神社で祈祷して神棚を処分する際には、「御祈祷料」などの名目で5,000円程度の費用がかかります。

処分方法・処分費用②:専門業者に依頼する

神棚や宗教用具を専門に処分する業者に依頼して、処分していただくことができます。これらの業者は、神社に依頼して神棚を処分するため、直接神社に持ち込む場合と変わりなく神棚を処分することができます

 

専門業者で神棚を処分する際には、2万円程度の費用が必要です。ただし、これは一般的な大きさの神棚です。大きな神棚はこれ以上の費用が必要となりますので、正確な費用は専門業者へお尋ねください。

処分方法・処分費用③:神棚販売店に依頼する

神棚販売店で新しく神棚を購入すると、それまで使っていた神棚を引き取って処分していただけます。また、古い神棚を下取りに出しその際の金額を新しい神棚料金が差し引くことで、新しい神棚の購入金額を下げる事もできます。

 

神棚販売店で神棚を処分する際には、5000円程度の費用が必要です。ただし、新しい神棚を購入した方への下取りとしての価格の場合は、これ以上の下取り価格がつくことがり、結果として処分費用が無料になることもあります。

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処分方法・処分費用④:遺品整理業者に依頼する

神棚を処分する理由が遺品整理の場合は、その遺品整理業者に一括して神棚の処分を依頼することができます。遺品整理業者は、回収した神棚を正式な儀礼に則った「合同供養」で処分してくれるので安心です。

 

ただし、遺品整理業者の中には処分を行った後から追加のオプションがあったため、別途費用が必要になった、などの理由を付けて違法な請求をする悪徳業者も存在します。処分内容と処分費用に関する見積もり書を作成していただくことをおすすめします。

 

遺品整理業者で神棚を処分する際には、基本的には費用は無料となる場合が多いです。遺品整理では多くの不用品が出るため、それらの不用品と一緒に神棚も処分していただけます。

処分方法・処分費用⑤:ゴミとして処分する

少し気が引けてしまいますが、神棚は自治体のルールとしてはゴミとして捨てることも可能です。そのため、事前に「魂抜き」を終えた神棚であれば、小型の神棚であればそのまま、大きめの神棚であれば解体することで燃やせるゴミとして処分が可能となります。

 

ただし、自治体の中には神棚を一般ゴミとして扱っていない場合もありますので、ご自身の地域の廃棄物の区分をご確認ください。また、稀に存在するプラスチック製の神棚などは、燃えるゴミとしての処分はできません。不燃ごみなどに分類されるため神棚の材質については確認が必要です。

 

ゴミとして神棚を処分する際の費用は、50cm程度の神棚であれば家庭ごみとして無料で処分することが可能です。それ以上の神棚となると500円程度の費用が必要となります。ただし、ゴミの費用に関してはお住まいの自治体によって大きく事情が異なるため、事前確認が必要です。

神社で神棚を処分する際の儀式

さきに触れたように神社で神棚を処分する際には、以下に挙げる3種類の儀式があります。それぞれ、どのような儀式なのかを解説いたしますのでご覧ください。

儀式①:祈祷

神社に神棚を持ち込み、社務所にて申しこみを行うことで神官の祈祷を受けることができます。神官は神棚に宿っている魂を抜くための祈祷をし、処分を依頼した方はその祈祷に立ち会います。

 

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儀式②:御札返納

道の考えでは「御札に魂が宿っっている」と考えられているため、この御札を返納すれば、神棚本体はどの様に処分してもかまないと考えられています。

 

御札を返納する神社は、一部の新興宗教などの神道を除き基本的にはどの神社でも受け入れが可能です。しかし、中にはこれらの儀式を何らかの事情でできない神社も考えられます。御札を返納する際には、あらかじめ電話などで確認を行ってから伺いましょう。

儀式③:お焚き上げ

お焚き上げは私たちが知る儀式の中で、最も一般的な供養儀式として広く認識されています。お焚き上げは「形見の品などを浄火で天にお送りする」儀式で、この際に使用する浄火とは正式な儀礼にのっとって生み出された神聖な火をさします。

 

このお焚き上げは、私たちの生活に古くから根差している儀式です。お焚き上げを行い、神棚の形が無くなってことで、初めて神棚を供養したと実感することができるのです。

 

基本的に多くの神社では、お焚き上げの儀式は定期的に行っています。ただし、お焚き上げを行う周期は神社により異なり、月に一度の神社もあれば4ヶ月に一度の場合もあり対応は様々です。

 

儀式④:どんど焼き

神棚はどんど焼きの儀式で処分する事も可能です。このどんど焼きに関しては、聞きなれない方もいると思いますので、以下に解説します。

どんど焼きとは

どんど焼きとは、1月15日の小正月(こしょうがつ)に全国の神社や一部の地域で行われるお焚ぎあげの儀式の一種で、別名「左義長(さぎちょう)」とも呼ばれます。あまりにも大きなサイズの神棚以外は、このどんと焼きの際に燃やして処分していただけます。

 

 

神棚処分まとめ

神棚の処分方法については、複雑な様で実はそれほど難しくはなく、今では沢山の処分方法から選択することが可能です。しかしその中でも一番お勧めできるのは、正しい供養儀式を行ってくれる神社へ依頼する処分方法です。

 

神社へ神棚を運搬するのが難しいのであれば、上記解説の通り郵送で神棚を送ることも可能です。この方法であれば、人手のない方や運搬手段が無い方でも、安心して神棚を処分することができるでしょう。