【孤独死】孤独死の発見から葬儀まで。流れと費用を解説【葬儀】

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

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孤独死をした後、どのような手順で埋葬されるのか、遺族がいなかった場合、遺体はどのように扱われるでしょうか。遺族にとっては、遺体を引き取った後に何をするべきなのか、分からずに不安になる人も多いと思います。孤独死の発見から葬儀までの流れと費用を解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

目次

【孤独死の葬儀】葬儀までの流れと費用は?

隣人との付き合いが減り、核家族化や高齢化が進んだことで地域との関わり方も変わってきた現代において、誰にも知られることなく人生を終える孤独死は、その発生件数が年々増えるとともに大きな社会問題にもなっています。

 

残された親族としては、孤独死という最期は大きな衝撃であり、その後の処理に不安を感じてしまいます。

 

何も準備を指定な状態での突然の死に対応するためには何をしたらいいのか。部屋や遺物はどうなるのか、葬儀はどうしたらいいのかなどを考えていきます。

孤独死の発見

孤独死が発見されると、まずは警察に連絡が入ります。現場検証で身元が判明すると、警察から遺族に連絡が行くのですが、その場合、亡くなった方の遺族関係を調査した上で、親子、兄弟、親戚の順で連絡されます。

 

遺体の損傷が激しく身元が判明しない場合は、検死のために遺体専用の保管庫へと移されます。DNA鑑定などで身元がはっきりとするまでの間、保管料として一泊2000円ほどかかり、これは後日遺族に請求されます。

遺体の引き渡し

現場検証や検死が終わった後、遺体の損傷やその時の状況にもよりますが、孤独死をした遺体は現地で火葬されるのが一般的です。

 

しかし、孤独死の場合、現場検証をしても遺族が見つからなかったり、遺族が引き取りを拒否する場合があり、葬儀までの流れも異なってきます。

遺族が引き取った場合

孤独死の遺体を遺族が引き取る場合も、現地で火葬にするのが一般的です。故郷に早く返してあげたいという気持ちもわかりますが、遺体を搬送するための霊柩車を手配する必要が出てきますので望ましくありません。住民登録をしている自治体の方が火葬の費用が安くすみます。

 

遺族に引き取られた後は、一般の葬儀と同じ流れです。喪主を務める親族が葬儀費用を負担する為、ほとんどの場合家族葬ですませます。

 

一般的な葬儀全体にかかる費用は全国平均で195万円、家族葬では130万円前後です。

遺族がいない場合

遺族が見つからなかった場合や遺体の身元が判明しなかった場合は、「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律に基づいて、地方自治体が火葬をします。遺骨の引き取り手も見つからなかった場合は、一定の保管期間の後「無縁塚」に埋葬されます。

 

亡くなった方が生活保護を受けていたり、扶養義務者がいないため遺族以外の人が葬儀を手配する場合、葬祭扶助として給付金が20万円ほど受け取れます。

葬儀以外にかかる手続き

孤独死をした人の遺族として遺体を引き取った場合、家宅捜索の時に没収されていた貴重品や住居の鍵などを渡されますが、同時に遺品整理なども要求されます。

 

遺品整理や部屋の清掃はなくなった時の状況によりますが、亡くなってから発見までの時間が短い場合は、遺族だけで済ませる事ができます。

 

しかし、亡くなってからかなりの日数が経過していた場合、特殊清掃業者を呼ばなければならなくなります。また、賃貸の場合はその契約や公共料金の解約など、各種手続きも行う必要があります。

孤独死を避けるためには

孤独死はとても寂しいものです。できれば、家族や友人など親しい人たちに穏やかに見送ってもらいたいですよね。

孤独死を避けるためには、近所や地域との付き合いを増やし、コミュニケーション能力を高めましょう。また、訪問系のサービスを利用するのも有効です。

また、遺族間の揉め事をなくすために、早めのエンディングノートを作っておくといいでしょう。