霊園と墓地、墓所の違いとは?意味や違いなどを詳しく解説!

公開日 : 2020/5/6

更新日 : 2020/9/3

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霊園や墓地、墓所はお墓だと思われると思いますが、細かい違いは判らない方が多いのではないでしょうか。この3つの言葉は似たような言葉ですが、大きな違いがあります。霊園と墓地、墓所の3つの違いは何なのか、詳しくご紹介していきます。

公開日 : 2020/5/6

更新日 : 2020/9/3

目次

霊園とは?

霊園というものはどういう施設なのか、どのような状況で利用するところなのか、その意味を把握しましょう。様々な観点から、霊園とはどんなところなのかを解説していきます。

霊園とはどのようなお墓なのか

霊園という言葉からは、お墓がある場所と思われる方が大半だと思います。しかし、少し意味が違います。

 

霊園は、お寺が経営していない墓地のことをいいます。墓地といえば寺院運営の墓地が多くありますが、霊園は寺院と関係のない民間や公営の墓地です。民間の業者や市区町村などが運営しており、宗旨や宗派を問わずどなたでも利用できることが大半です。そのため、利用が出来る方の範囲が広い墓地です。

 

広義では、墓地と公園を含めて霊園と呼ばれることもあり、公園のような広大な墓地の形式であることが大半です。墓地面積以外にも広い面積を持っており、お墓以外の様々な施設を設けている場合もございます。樹木や花などが植えられており、広い参道となっております。明るく綺麗な環境であり、敷地が広いので日当たりが良く開放的な雰囲気です。

 

また、都市計画により、将来市街地の見込みがない事や主要道路や鉄道と接しないことが望ましいと言われており、霊園は一般的には郊外にあることが大半です。

 

 

 

霊園はお墓参り以外にも利用可能

霊園は広い敷地面積となっており、墓地スペース以外にも様々な施設を完備している場合が大半です。

公園や散歩道、噴水など、外部に多くの施設があることです。公園のような様々な施設を完備することで、お墓参りの際にゆったり利用することができます。公園を完備することでお子様が飽きずにお墓参りができたり、散歩道や噴水などを完備することでお墓参りの際の休憩などに利用することも可能です。ただお墓参りをするだけではなく、お墓参りをしながら様々な利用をすることができるのが霊園の大きな魅力です。お墓参りという堅さを払拭して気軽に利用できるのが、霊園のメリットです。

 

 

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霊園はいつからあるの?

お墓を建てるという形式が誕生したのは、江戸時代中期の頃と言われています。その時代は全ての人がお墓を建てることができたわけではなく、一部の位の高い富裕層しかお墓を建てることができませんでした。

 

霊園という名称が誕生したのは、高度成長期の死生観の大きな変化があったからと言われております。それまで一般的な墓地というものはありましたが、地域共同体の墓地よりも民間や公園霊園の方が公園機能を持った墓地であることにより、霊園と呼ばれるようになりました。

 

公営霊園と民間霊園の違い

霊園には、公営霊園と民間霊園の2つの種類があります。

 

公営霊園というのは、都道府県や市区町村などが運営している霊園です。自治体が運営・管理している霊園ですので、永続性がある霊園といえます。公営霊園がある都道府県や市区町村に在住しているなどの複数の条件がある場合が大半であり、住まいが該当しない場合に利用できない場合が大半です。随時募集していることがなく、募集期間を決めて抽選で利用者を決めることが多くあります。

 

民間霊園は、文字通り民間業者が運営をしている霊園です。自治体から認可を受けた公益法人や宗教法人などが、運営・管理を行っております。運営・管理が寺院であっても、ほとんどの場合宗旨や宗派を問わず利用ができます。居住している住所などに制限はなく、どなたでも利用できる霊園です。お墓にも自由性があり、墓石やデザイン、広さなどを比較的自由に選ぶことができる場合が多くあります。

霊園と墓地の違い

霊園と墓地には、どのような違いがあるのでしょうか。霊園と似たような名称ですが、墓地には霊園にはない決まり事などがございます。

霊園と墓地の正確な違いとは

墓地というのは、亡くなった方のご遺体やご遺骨を埋葬するためのお墓を設けるための区域です。墓地は「墓地、埋葬等に関する法律」で定義されている言葉であり、一般的には墓地は寺院の敷地内にあるものを指します。お寺の横などにあるお墓は、墓地というくくりです。

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霊園にはない墓地の魅力とは

墓地の1番のメリットといえば、寺院の檀家になることで手厚い供養を受けることができることです。墓地は寺院運営のお墓なので、購入の際にはその寺院の檀家であること、若しくは檀家にならなければいけません。檀家ではない方は面倒に思われるかもしれませんが、檀家になったことで手厚い供養を受けることができるので、安心してお任せできます。

 

2つ目のメリットは、寺院に困りごとの相談ができることです。寺院の檀家となっておりますので、不明解な点や不安な点等は僧侶にご相談することができます。お墓は難しくわかりにくいことが多くありますので、専門の方に相談できるということは非常に心強いです。

 

3つ目は、交通の便が良いところです。霊園とは違い住宅地などの身近な場所にある場合が大半なので、交通の便が良く行き来しやすい魅力があります。お墓参りは急に行きたくなることもありますので、アクセスが良いのは大きな魅力です。

霊園にはない墓地のデメリットとは

墓地の1番のデメリットといえば、檀家になる必要があることです。寺院運営の墓地ですので、その寺院の檀家になることが条件となっている寺院墓地も多くあります。檀家になるためには寄付を納めなくてはいけない場合があり、様々な行事や活動への参加を求められることがあります。

 

2つ目のデメリットは、比較的自由度が低いということです。墓地の墓石やデザイン、区画面積に決まりがあることがあり、自由な墓地建設とならない場合があります。また、墓地建設の場合は寺院指定の石材店に依頼しないといけない場合もあります。

 

 

霊園と墓地の4つの運営主体とは

公営霊園

霊園と墓地には、経営主体の違いにより4つの種類があります。どのようなメリットとデメリットがあるのか、ご紹介していきます。

 

自治体が運営している霊園であり、管理運営が安定しているので安心してご利用ができます。管理もしっかりしており、常に綺麗で清潔な雰囲気となっております。ただし、人気ゆえに手に入りにくいデメリットがあり、毎年抽選会を行っている霊園でも抽選に外れてしまい購入しにくい傾向があります。

民間霊園

民間が運営管理している霊園ですので、利用者目線に対応するために様々なニーズに応えてくれる霊園が大半です。費用は多少高めですが、墓石の自由度は高い傾向があります。墓地以外に様々な施設を取り入れている場合が大半であり、管理事務所の造りがモダンなどのメリットがあります。

寺院墓地

寺院の檀家向けの墓地であり、檀家のみ使用の場合が大半です。檀家ではない場合は檀家にならないといけなく、檀家の縛りに慣れていない方には不便を感じるかもしれません。お墓の清掃に参加しなければならないなど、檀家としての義務を果たさないといけない場合もあります。

共同墓地

村落などで使用する墓地であり、自治会単位で管理していることが大半です。その土地に昔から住んでいる方が墓地を建てており、同じ村落の方であればお墓を建てる事が可能な場合があり、村落の方以外は建てる事は難しいでしょう。購入できる場合は、安い費用で購入できる場合が大半です。

霊園と墓所の違い

霊園と墓所の違いは、どんな理由があるのでしょうか。霊園と墓所は、密接した間柄になっています。

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霊園と墓所の違い

墓所というのは、霊園や墓地の中にあるお墓を建てる区画です。お墓を建てるために霊園や墓地から割り当てられた区域であり、墓域ともいいます。墓地を購入した際のお墓のスペースであり、墓所は購入し使用する使用者の施主自身の管理です。そのため、墓所内の清掃などは使用者であるお客様が行わなければいけません。

霊園にある様々な墓所の種類とは

墓所には様々な種類があり、これらの種類があります。

一般墓

昔からある伝統のスタイルの墓所であり、以前は墓所全体を一般墓や一般墓所などと言ってきました。しかし、近年は様々なスタイルの墓所が出てきたので、従来の墓所のタイプを一般墓や一般墓所などと言うようになりました。以前は和型のお墓を建てることが大半でしたが、近年は洋型などの個性的なお墓を建てる人も少なくありません。

樹木葬

自然の中で故人を埋葬して供養するスタイルであり、故人の遺骨のそばに樹木を植えていくスタイルがはじまりです。近年は、墓標となるシンボルツリーをの樹木の周りに造られた区画に故人の遺骨を安置する流れが大半となっています。遺骨を自然に返すことを目的とした、自然共生型の樹木葬もあります。

芝生墓地

墓所前面に芝生を敷いた、緑の自然豊かな墓所です。自然あふれる中で供養したいという方に好評であり、多くの霊園で取り入れられてきています。芝生の管理は墓地の方で行ってくれる場合が大半なので、芝生などの緑のお手入れに困ることなくご利用ができます。

霊園で墓所を選ぶ際のポイントとは

霊園で墓所を選ぶ際のポイントといえば、まずはご家族でどのような墓所を理想としているのかを話し合うことです。一般的な昔ながらの墓所でいいのか、広めの墓所がいいのか、自然が多い墓所にしたいのか、永代供養はあるのかなどを相談して、納得できる墓所を検討しましょう。その際、お墓の予算もよく話し合って決めることが大事です。

 

その後、理想にあった墓所がある霊園を選択します。インターネットやパンフレットを検討し、実際に見学にも行って霊園の雰囲気も感じることも大事です。管理人が在中していることが大半ですので、管理人にも相談してじっくり検討しましょう。急がずじっくり検討して、理想の墓所を見つけるようにしましょう。

 

 

 

霊園と墓地、墓所の違いとは?についてのまとめ

ここでは、霊園と墓地、墓所の違いについて解説してきました。墓地購入は高い買い物ですので、じっくり検討することが大事です。霊園と墓地の違い、墓所の種類などをしっかり把握して、後悔のない理想のお墓購入としましょう。