喪服でベストを着るのはマナー違反?お葬式、お通夜、法事別に解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

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法事、お通夜、お葬式によって喪服のマナーは異なります、男性であればベストを着用しても行っても良いのか迷ったことがあるのではないでしょうか。そこで今回はベスト着用のマナー違反なのかを法事、お通夜、お葬式別に解説させて頂きます。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/9

目次

喪服にも種類がある

まず初めに喪服にも違いがあることを理解しておきましょう。喪服は格式によって「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つに分けられています。葬儀では、喪主(喪家)が最も格上になります。

そのため、参列者は喪主よりも格上になる喪服の着用はNGとされています。 時代とともに、喪服のルールが変わりつつあるため、事前に基本的なマナーを押さえておくことが重要です。

正喪服

正喪服は最も格式の高い喪服にあたります。

・男性の場合であれば、和装やモーニングスーツ

・女性に場合であれば、和装やブラックフォーマル

正喪服は主に、喪主や親族など葬儀の主催側が着用します。しかし近年では、正喪服を持っている人は少なくなってきており、主催側でも準喪服を着るのが一般的になってきています。

準喪服

準喪服とは一般的な喪服の事です。お通夜、お葬式、法事など、あらゆる弔事で通用する喪服です。

 

・男性の場合であればブラックスーツ

・女性の場合であればワンピース、アンサンブル、スーツなど

 

喪主側でも準喪服を着用するケースが増えています。

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略喪服

略礼服とは「平服」の事を指します。通夜に参列するとき参列者は「取り急ぎ駆けつける」という意味合いから平服で構わないとされています。

・男性の場合であれば、地味な色のダークスーツ
・女性の場合であれば、地味な色のスーツやワンピース

しかし最近ではお通夜であっても準喪服を着用する人が一般的になっています。喪主側から「平服でお越し下さい」などの案内がない場合は準喪服を着用するのが無難です。

 

喪服でベストを着るのはマナー違反?【法事の場合】

法事の場合ベスト着用するのはマナー違反になるのでしょうか?

周忌によっても変わってくるのでしっかり押さえておきましょう。

法事の際の喪服マナー

基本的には、法事にベストを着ていってもマナー違反になることはありません。 しかし考え方によってはマナー違反とされることもあります。 そもそも法事には目立たないよう地味な服装で出席することが大前提です。 そのため、装飾的な装いは良しとされていません。

ベストを着るのであれば主催者よりも格上の服装にならないよう、親族内で服装の確認をすることも重要になってきます。

法事での正しい服装とは?

法事の場合年月が経つにつれて喪の色を薄くしていき、黒からグレーや紺など地味な色にしていくのが一般的になっています。

四十九日

四十九日とは、死後49日目に行う法要です。遺族や親族は喪服を着用します。出席者についても、四十九日は葬式同様に喪服を着用がマナーとなっています。

一回忌~三回忌

三回忌までの年忌法要は四十九日に次いで大切な法要です。遺族や親族は喪服を着用をしましょう。 出席者についても、三回忌までは喪服を着用するのがマナーになっています。

七回忌~三十三回忌

七回忌以降の服装は、これまでの法事と変わり、「平服」で良いとされています。 ・男性の場合であればダークスーツにシャツ、派手すぎない色のネクタイであれば可 ・女性の場合であればグレーや紺、ブラックのスーツやアンサンブルを着用します。

ベスト着用するのであれば七回忌以降にしましょう

 

 

 

喪服でベストを着るのはマナー違反?【お通夜・お葬式の場合】

お通夜・お葬式で喪服を着るのはマナー違反になるのでしょうか?

お通夜・お葬式で異なるので解説させていただきます。

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お通夜の場合

お通夜の場合、「取り急ぎ駆けつける」という場合もございます。仕事終わりで駆けつける場合や喪主から「平服でお越しください」と案内があった場合はベストも着用しても問題はありません。

ただ、近年はお通夜でも準喪服を着用するケースが増えていますので、上記以外の理由の場合はベスト着用は控えましょう。

お葬式の場合

お葬式の場合は基本的にベストの着用は控えましょう。お葬式でベストを着ることがあるのは喪主の方がモーニングコートを着る場合のみなります。

喪主側・参列側で喪服マナーが異なる

喪主側・参列側でも喪服マナーは異なります。ポイントをまとめましたので参考にして下さい。

喪主の場合

喪主側が着る喪服は、格式が一番高い正喪服です。 和装では紋付羽織袴、洋装ではモーニングコートが正喪服になります。 しかし近年では喪主の方もブラックスーツを着用することが多くなってきています。 時代の変化から喪主の方は準喪服でも良いという傾向に変わってきています。

参列側の場合

お通夜・葬儀に参列する場合は、準喪服であるブラックスーツを着用します。 マナーとしては、参列者側は喪主の服装より格式が下の喪服を着用しなくてはなりません

ベストがあるスリーピースは男性の紳士服装の中でもっとも格式が高い礼服なので仮にベストを着て行ってしまった場合、喪主側よりも格式が高くなってしまう可能性もあるので参列側ではベストの着用は控えましょう。

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お通夜お葬式での正しい服装とは?

お通夜・お葬式の場合の正しい服装を見ていきましょう。ネクタイから靴下、靴までと細かい決まりがありますのでしっかり押さえておきましょう。

男性の場合

スーツ
ブラックスーツが好ましいです。生地は黒で光沢がないものにしましょう。 ジャケットはシングル・ダブルどちらでも問題はありません。

ワイシャツ
白無地のものにしましょう。色柄物のシャツは避けましょう。

ネクタイ
黒無地で、光沢がないもの 結ぶ際は、マナーとしてディンプルを作ってはいけません。

ベルト
黒無地でシンプルなデザインのにしましょう。

靴下
黒で無地のものにしましょう。

シューズ
黒の革靴で紐で結ぶタイプのものでないといけません。

女性の場合

喪服
ブラックスーツ・ブラックフォーマルが好ましいです。  パンツやワンピース・アンサンブルなどのスタイルが基本になっています。 露出の高いものは控えましょう。

手袋
ネイルをしている方などは、隠すためのアイテムとして有効です。

バッグ
黒が基本です、飾りのなどがないシンプルなものにしましょう。

ストッキング
30デニール以下の黒のストッキングが正式とされています。

パンプス
布や革素材のシンプルな黒のパンプスにしましょう。素足の見えるミュールなどはNGです。

小物選びにも注意が必要

忘れがちのなのは小物の選びのマナーです。

代表的なものをまとめましたので参考にして下さい。

 

 

数珠

数珠は各宗派によって決まりがありますが一連のタイプの数珠ならどの宗派でも利用することが出来ます。

袱紗

紫の袱紗はどこでも使え便利です。マナーとして袱紗に香典を包む際に使用します。

ハンカチ

黒または白の無地のものを選び。色物のハンカチは控えるようにしましょう。

結論 ベストの着用は控えましょう

法事・お通夜・お葬式での場面でもベストを着てはいけないという決まりはありませんがマナーとして自分を着飾る装飾品はNGとされています。

防寒の為という意見もあると思いますが捉え方は人によって違いますのでベスト着用を迷っているようであれば急なお通夜と七回忌以降法事以外でのベスト着用は控えましょう