エンディングノートについて知りたい!書き方や入手法をご紹介!

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/9/9

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もしもの時、自分の希望や情報を残された家族に伝えることができるエンディングノート。終活がブームとなっている昨今、書く人が増えてきています。エンディングノートの入手法や記載すべき情報、遺言書との違いについて詳しくご紹介します。

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/9/9

目次

エンディングノートを書いてみたい!

自分の最期を自分らしく過ごし、残された家族への負担を減らすために、「終活」をおこなう人が増えてきました。エンディングノートも終活に欠かせないツールの一つとして注目されています。

 

エンディングノートが気になる、エンディングノートを書いてみたい、という方のために、エンディングノートにはどの程度の効力があるのか、どこで入手し、どのように書けばいいのか詳しくお話ししましょう。

エンディングノートとは

エンディングノートは自身が亡くなる時、また意思疎通ができなくなったときに、自身の情報や希望を残された人に伝えるために書くノートです。

 

残された人はエンディングノートに記された情報をもとに治療の方針や葬儀の内容を決めることができる他、死後の諸手続きをスムーズに進めることができ、負担軽減につながります。

 

また、エンディングノートを書くことで人生を振り返り、これから先の人生をいかに生きるか考え直すきっかけにもなります。

遺言書との違い

エンディングノートは良く遺言書と混同されますが、いくつか大きな違いがあります。

 

まず、遺言書には法的拘束力がありますが、エンディングノートにはありません。エンディングノートの書かれることはあくまで自分の意志表明であり、「こうしてほしいな」という要請に過ぎません。しかし遺言書は法的拘束力を持ち、「こうするように」と強制することができます。

 

また、形式・内容にも違いがあります。エンディングノートの形式や書く内容は全くの自由で、決まりはありません。それに対し、遺言書は形式に決まりがある他、相続分与について書かれていなければ効力を持たないという特徴があります。

 

特に財産分与について明確に決めておきたい場合は、エンディングノートだけではなく、遺言書も準備しておくようにしましょう。

エンディングノートの入手法

続いて、エンディングノートの入手法についてご紹介しましょう。

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お店や通販で購入

エンディングノートは本屋や文房具や、百貨店で気軽に買い求めることができます。また、ネット通販でも購入可能です。

 

自分の履歴を書く欄が充実していて自分史のようなものが作れるタイプ、遺言書のように遺産分与について書き残すことに特化したタイプなどバリエーション豊富です。

 

お店で実際に手に取ってみたり、ネットのレビューを読んでみたりして、自身の好みに沿ったものを選ぶのも楽しいものです。

公的機関にもらう

高齢化社会や独居世帯が増える中で、情報を整理し家族や自治体の負担を軽減するという目的のもと、エンディングノートを配布する自治体も増えています。

 

一般に販売されているエンディングノートよりシンプルでページ数が少ないものが多く、必要最低限の情報を気負わずに書き込むことができます。

 

また、死後の諸手続きをおこなう課の一覧や、地域の情報などが記載されているのも特徴です。地元に特化した情報を得ることができ、手続きがスムーズになるというメリットがあります。

 

基本的には無料で配布していますが、有料である自治体や、ダウンロード用のpdfデータを用意してる自治体もあります。詳しくは問い合わせてみると良いでしょう。

葬儀社にもらう

サービスの一環として、エンディングノートのプレゼントをおこなっている葬儀社もあります。資料請求するだけでもらえることが多く、とても手軽です。葬儀のプロが作成した本当に必要な情報だけを書けるシンプルな作りであると好評なようです。

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市販のノートで手作りする

先ほどご紹介した通り、エンディングノートには決まった形式はありません。市販のノートに書くだけでも立派なエンディングノートができあがります。

 

イラストを書いたり、写真を貼ったり、自由な発想でオリジナリティあるエンディングノートを楽しんで作ることができます。

スマホやPCで作る

エンディングノートは自筆である必要はありません。スマホやPCで作成したものも、立派なエンディングノートとして扱われます。

 

現在ではエンディングノートのアプリも入手できます。手軽に入力でき、修正が簡単というメリットがある他、家族へのメッセージを音声や動画で残せる機能を備えたものもあります。

 

ただし、アプリ自体のサービスが終了してしまう、家族にパスワードを知らせておかないと見てもらえないというリスクもあります。スマホやPCのエンディングノートはあくまで情報を整理する補助的なものととらえ、もう一冊手書きでノートを作っておく方が安全です。

これだけ押さえれば大丈夫!エンディングノートに書くべき情報

いざエンディングノートを書く段になって、何を書けばいいか分からない、ということもあるかもしれません。もちろんフォーマットのあるエンディングノートならそれに従って書けばいいのですが、全部を一気に書くのは大変です。特に書き残しておきたいものをピックアップしましたので、参考にしてください。

自分のデータ

絶対に外せないのが自身の情報です。名前、住所、電話番号、生年月日、血液型、本籍などを書き記しておきます。

マイナンバーをエンディングノートに書く人もいますが、マイナンバーは個人情報の中でも最重要機密です。すぐに目につくようなノートには書かない方が望ましいです。

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個人情報・パスワード

パソコンやスマートフォンにパスワードをかけている場合は、そのパスワードも書いておきます。また、パソコンの処分方法も併せて書いておきましょう。

連絡先

自分にもしものことがあった場合に知らせてほしい人の連絡先もエンディングノートに書いておきます。特に臨終の際や葬儀に来てほしい人のことは忘れずに書いておきましょう。

医療・介護の希望

エンディングノートの特徴の一つとして、生前の介護や治療についての希望を書いておけるという点があります。

 

延命治療や終末医療に関する希望、介護者や介護場所の指定、検体や臓器提供の希望などを書きます。既存のエンディングノートなら項目ごとにチェックを入れていくだけなので簡単です。

 

認知症や意識不明の重体などで意思疎通が不可能になった時、このエンディングノートが効力を発揮します。家族の負担を減らすこともできますので、しっかり書いておきましょう。

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葬儀・埋葬の希望

葬儀や埋葬の希望もエンディングノートに書いておきたい事項の一つです。葬儀については規模や内容、宗派、場所、喪主の指定、戒名、読んでほしい人などを書くようにします。また、埋葬についてはお墓の所在地や管理者などの情報を書いておきましょう。お墓がない場合は場所やスタイルの希望を書きます。

 

どちらも費用をどうするかを書いておくと、家族の負担を減らすことができます。こちらも既存のエンディングノートなら、項目を埋めていくだけなので簡単です。

 

本人の希望を取り入れたお見送りをすることで、残された家族はきちんとお別れができたという満足感を得られ、悲しみを和らげることができます。

お金関係

人が亡くなった時、大きな問題になるのがお金関係です。もちろん遺言書があるに越したことはありませんが、エンディングノートにも書いておきましょう。自分にいくら資産や負債があるか、改めて整理するきっかけにもなります。

資産

絶対に書いておきたいのが資産についてです。預貯金、不動産、株式・投資信託などを金融機関名、口座番号と一緒にまとめて書いておきましょう。特にネットでの取引をおこなっている場合は、その旨も併せて記載しておきます。

 

ただし、クレジットカードの暗証番号は書いてはいけません。エンディングノートが第三者に見つかった時はもちろん、家族に見られた場合もトラブルのもとになります。名義と口座番号さえ分かっていれば、手続きは必要なものの引き落としは可能です。安易に機密情報をノートに書かないようにしましょう。

保険

生命保険に入っている場合は、保険会社名や契約者名、受取人の情報を記載しておきます。生命保険の死亡保険金は課税対象になりますが、規定の額までは非課税枠が認められています。残された家族が非課税枠の請求ができるよう、必要な情報は書き残しておきましょう。

貸し借りしているお金

エンディングノートには財産だけではなく、負債についても書いておきましょう。ローンはもちろんのこと、個人に借りている借金があればそれも記録します。

 

逆に、人に貸しているお金があればそれも書きます。個人的なお金の貸し借りはその人が亡くなるとうやむやになりがちですが、残された家族がトラブルに巻き込まれないよう、きちんと整理しておきましょう。

遺言書の有無

エンディングノートに遺産分与について書いても、法的拘束力を持たないという性格ゆえに、それほど役には立ちません。残された家族が遺産相続でもめそうな場合は、遺言書も書き残しておきましょう。そして、エンディングノートに遺言書を作っていることと保管場所を書いておきます。

 

遺産分配が終わったあとに遺言書が見つかるのはなかなか厄介です。法的には遺言書の通り再分配をおこなわなければならないのですが、一度分けたものをもう一度やり直すのは現実的に難しいです。

 

すぐに家族が手に取れる場所にエンディングノートを置いておき、そこに遺言書の存在を書いておけば、そういったトラブルを回避できます。

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他にもこんなことを書いておこう

次に、必須ではありませんが必要だと思ったら書いておくべきことをご紹介します。

自分のこと

エンディングノートは自身の人生を振り返り、自分自身を深く知るきっかけにもなります。好きなもの、嫌いなもの、子供時代はどのように過ごしたか、自分にとって仕事や家族はどんな存在か…自分に関する様々なことを、思いつくままに書いてみるのも良いでしょう。

 

自分のことを書き連ねたエンディングノートは、残された家族にとっても大切な宝物になります。それを読むたびに、あなたのことを懐かしく思い出すでしょう。

ペットのこと

ペットを飼っている方は、エンディングノートにペットのことも忘れずに書いておきましょう。ペットの名前、生年月日、かかりつけの獣医、既往歴、マイクロチップの有無、好きなものや苦手なものなどを書き記しておくと、ペットを引き取ってくれる人は助かるでしょう。

 

自分にもしものことがあったときのために、ペットの引き取り手を見つけておくとともに、上記のような情報を書き残しておくのも飼い主の義務です。

家族や友人へのお礼

家族や友人など親しい人へのメッセージを残すのも素敵です。温かな愛のこもった言葉は、別れの寂しさを和らげてくれます。

 

また、相手一人ひとりの顔を思い浮かべながらエンディングノートにメッセージを書いていると、感謝の気持ちが改めて湧いてくることでしょう。その時は、ノートを書く手を止めて、メールや電話で直接その気持ちを伝えるのも良いかもしれません。

エンディングノートについてまとめ

エンディングノートについてお話しました。もしもの時のためにエンディングノートに情報や希望を書いておくことで、介護や治療、葬儀をスムーズに進めることができます。残された家族にとっては負担が減り、ゆっくりお別れする時間が取れるというメリットがあります。

 

また、エンディングノートを書くことはこれまでの人生を振り返り、残された時間をどのように生きるかを考え直す動機となりえます。

 

今回の記事をお読みになってエンディングノートに興味を持った方は、まずは日記や手紙を書く時のようなゆったりした気持ちで、ノートを開いてみてはいかがでしょうか。