葬儀や法事にお供えする花の金額相場やマナーについて徹底解説

公開日 : 2020/2/26

更新日 : 2020/9/9

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香典とお供えするお花の金額の相場は異なります。また、お供えできる花の種類なども決まっているため、いくら故人が好きな花であっても失礼に当たる場合があります。そこで、お供えする花について詳しくご紹介していきますから確認してみてください。

公開日 : 2020/2/26

更新日 : 2020/9/9

目次

お供え花の種類や金額相場

お悔やみの気持ちを込めた弔意としてお供え花を贈りますが、お花の種類を間違えないように手配しないといけません。また金額の相場が分かれば準備もしやすいため、初めてお供え花を贈る予定がある方は基本的なマナーを確認していきましょう。

お供え花の金額相場

供花と言われるお供え花はとても豪華に見えるものが多く、金額も高いのではないかと心配になる方もいます。一般的な相場は、7,000円から20,000円です。大型のものを選ぶと15,000円から20,000円になるので、どのくらいスペースがあるのか確認しておくことも大切です。

通夜や葬儀の場合

通夜や葬儀は会館や葬儀場で行われることが多くなり、葬儀場に提携のお花屋さんがいるためそこでお供え花を手配するのがおすすめです。逆に、外部から持ち込みを断れるケースもあるため確認しておくとお供え花をすぐに準備することができます。

 

そして、通夜や葬儀でお供え花を準備するときは、スタンド花を贈ることが多いです。色やお花の種類に関しても地域によって変わるため、事前にお花屋さんに確認をしておいてください。お供え花は一般的な相場の金額にすることで他の人と差が出ることはありません。

 

また、自宅に贈る場合は白のカラーが多いお花で1万円程度のアレンジメントにするとスペースを取る心配もなく、遺族の方も扱いやすいので贈る相手のことを考えて手配してください。

四十九日までの花

四十九日までのお供え花も白仕上げで準備するのがおすすめです。もし、白以外のカラーを選ぶのであれば、淡いカラーで白に近い物にしてもらうようにしましょう。故人が女性であれば白とピンクの組み合わせ、男性なら白と黄色で上品にまとめてもらいましょう。

 

四十九日に法要の準備など遺族は忙しいと思いますので、花束よりアレンジフラワーがおすすめです。扱いやすくお供え花を簡単に飾ることができ、場所もとりませんので贈られて喜ばれます。

 

葬儀のお供え花よりは金額相場は下がり、5,000円から10,000円程度で大丈夫です。あまり豪華にし過ぎてしまっても遺族側に気を使わせてしまうため、金額相場の範囲内で準備するのがおすすめです。

33回忌など法事の場合

年忌法要は近年、葬儀同様、ご自宅以外の会館で行う場合が多いためお供え花は会館に贈るようにしてください。また、遺族は法要の準備を行っていて忙しいので、前日に贈るのがポイントです。お花のカラーも1周忌以外でしたら少し派手にしても大丈夫です。

 

故人の好きだったカラーのお花や胡蝶蘭を贈るのがおすすめです。胡蝶蘭はとても長持ちするお花で上品ですから喜ばれます。年忌法要のお供え花の金額相場は、5,000円から10,000円ですから、この範囲内で準備してみてください。

 

もし、自宅で行う場合は花束やアレンジメントのどちらでも構いませんが、花瓶などを用意する手間を考えれば、アレンジメントの方が喜ばれます。法要で忙しい遺族のことも想いながら選んでみてください。

お彼岸

お彼岸は春と秋の2回あり、お供え花を持っていく場合は仏壇の前に備えることが多いため、金額相場は3,000円から5,000円です。お花のカラーは白や淡いカラーが基本ですが、亡くなってから月日がたっているのであれば、明るいカラーを選んでも大丈夫です。

 

お彼岸は日本の風習で、春彼岸は「春分の日」をはさむ前後3日間の7日間となっており、秋彼岸は「秋分の日」をはさむ前後3日の7日間です。お彼岸の日にちが分からない場合もおおいため、祝日を見てお供え花を準備するようにしましょう。

 

お供え花もこのようにいつ贈るのかというタイミングによって、金額相場が異なり、使ってよいお花のカラーも異なってくるため、初めての方は事前に確認をしながらお花屋さんにお願いするようにしてください。

赤ちゃんの場合

赤ちゃんが亡くなってしまった時、一般的なマナーに従うのもいいですがママが 赤ちゃんのために何をしてあげたいかを重視してくれる場合もあります。そのため、仏事ごとの白いお花、或いは 淡い色のお花が一般的ですが贈りたいものを贈ってもいい場合があります。

 

そのため、赤ちゃんを供養する場所に相談してみましょう。果物とか、日持ちするお菓子、生ものはダメという考えでなくてもよいといわれる場合もあるため、ママの気持ちを尊重して伝えてみてください。

 

赤ちゃんの場合、お供え花に可愛いミニブーケを持ってくる方もいたり、お菓子など赤ちゃんがこれから楽しめたものをお供え物として選ぶケースが多いです。赤ちゃんへの思いが強い方が多いため、風習なども大切ですが行ってよい範囲を確認してみてください。

仏壇の供花の選び方について

仏壇にお供え花の供花を初めて準備するとき、選び方を知らないで購入してしまうとマナー違反になっている場合があります。そこで、仏壇の供花の基本的なマナーについてご紹介していきますので、不安な方は一度チェックしてみてください。

花の色

仏壇のお供え花というのは、3色または5色でまとめるのが基本的なマナーです。さらに、四十九日までは3色で、その後は5色を使用していいという細かな決まりがあります。カラーについても3色の場合は、白・紫・黄でまとめるのが一般的です。

 

四十九日を過ぎて5色のお供え花にする場合は、白・紫・黄・赤・ピンクでまとめるようにしています。お花屋さんにお願いすれば、その地域性をふまえてマナーに合ったものを準備してくれるので心配することはありません。

 

このように、自分で仏壇のお供え花を花屋さんに相談しないで準備するとマナー違反になる可能性もあるので、不安な時はお花屋さんにお願いするのが無難です。いくら故人が好きだったお花があったとしても仏壇に供えるのに適さないものもあるためお花屋さんにお願いしましょう。

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花の数

仏壇のお供え花は、本数に気を付けないといけません。お供え花を準備するときは、奇数が基本であり1本・3本・7本にしないといけません。さらに、1対必要ですから2束を準備します。そのため、自分でお花を選ぶ際は本数を意識して準備することが大切です。

 

さらに、仏壇のお供え花は長持ちするお花を選ぶのがポイントです。よく長持ちするお花の代表としては菊やカーネーション・トルコキキョウ、スターチスが一般的に使用されています。菊は色々な種類がありピンポン菊は見た目も可愛らしいのでおすすめです。

 

このような種類のお花をメインに選ぶことで、仏壇に飾ってもお供え花は長持ちしますし、華やかにしてあげることができます。他にどのようなお花と組み合わせればよいのかわからない方はお花屋さんに確認してみましょう。

NGな花

お供え花に選んではいけない種類もあるため、自分でお花を選ぶときは気を付けないといけません。仏壇のお供え花に使用することができないのは、バラです。マナー違反となるためいくら故人が好きな花だったからといって仏壇のお供え花に加えてはいけません。

 

バラがどうして仏壇のお供え花にふさわしくないのかといえば、バラには棘があるからです。棘は殺生を思い起こさせるため、仏教にはふさわしくない花になるため気を付けてください。バラ以外にも、香りが強いお花は向いていませんので避けてください。

 

仏壇に供えることができるお供え花は、もちろんお墓にも使用することができるため、このマナーをしっかりと把握しておくのがおすすめです。種類も多くありませんし、この基礎は頭に入れておきましょう。

特別な日におすすめ

法要などがある特別な日は、お花の種類は変わらなくてもいつもより華やかにするのがポイントです。お供え花にボリュームを出すことで、いつもと同じ花の種類であっても豪華に見えます。カスミソウやスターチスなどの小ぶりなお花を使うのもおすすめです。

 

華やかな雰囲気な雰囲気になり予算をちょっとプラスしただけなのに、ボリュームを出すことができます。女性はお花のカラーを選びやすいですが、厳格な男性の場合でしたら紫や白を多用したほうが全体のバランスがよくなるためぜひ希望をお花屋さんに伝えてみてください。

 

もし、早めにお供え花を準備する場合は、お花の持ちが長くなるように工夫しないといけません。数時間の場合であれば茎の部分にティッシュを巻いて水分をお花に与えるようにしてください。1日以上時間が立つのであればバケツに水を張り直前まで水につけておきましょう。

宗教ごとにお供え花の種類は異なる

お供え花の金額相場やカラーについて詳しくご紹介してきましたが、実は宗教によってもお供え花として使える種類が異なるので気を付けなければいけません。それぞれの宗教に使えるお供え花についてまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

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仏教

仏教のお供え花は、一般的に白い菊を使います。他におすすめのお供え花の種類は小菊ユリやデンファレ、カーネーションです。贈るタイミングによって胡蝶蘭を選ぶこともできるため、いつ使うお供え花なのかを把握して準備するようにしましょう。

 

関西の一部では樒(しきみ)というお花を使用するところもあるため、風習に従ってお供え花を用意するのが無難です。離れたところからお花を贈るときは地元のお花屋さんにお願いすると希望にあったものを細かく伝えなくてもマナー違反にならないお供え花が準備できます。

 

また、使用する会場によってもお花の大きさは異なってくるため、広めであればフラワースタンドを一基にして、自宅などで行うときは籠盛りにしたフラワーアレンジメントにしてみましょう。これで遺族の方も管理がしやすく喜ばれます。

神式

お供え花は仏教とマナーは同じですから、籠盛り、フラワースタンドなど生花を贈っても大丈夫です。神道で榊(さかき)をお供え花として使用していましたが、現代では喪主である祭主が榊を供えているためそれ以外のお供え花を贈ってください。

 

お供え花の種類も白い菊が一般的ですが、ユリの花も使われることもあり白のお花を意識すれば大丈夫です。ただし、仏教のように胡蝶蘭を飾ることはありませんので気を付けてください。注意点が分かれば失礼に当たらないお供え花を準備することができます。

 

宗教によって多少違いがあるため、ここのポイントを把握しておくことで相手に失礼のないお供え花を贈ることができます。不安な時はお花屋さんに相談すれば問題を解決することができるので深く悩む必要はありません。

キリスト教

キリスト教のお供え花は生花が基本であり、花籠や花束を故人の自宅に贈るのがマナーです。そのため、仏教のように会場にお供え花を贈ることはやめてください。使用されるお供え花の種類は洋花が中心で、特に白ユリが一般的ですから仏教と異なるので気を付けましょう。

 

カーネーションや、スプレー菊などもお供え花に使用するのが特徴的で、キリスト教は色の付いた花を使用することがポイントなので仏教と同じ感覚でお供え花を準備しないようにしてください。遺族への慰めという意味があり、故人の霊前に供える花という考え方ではありません。

 

また、お供え花に名札をつけないのもキリスト教の特徴です。仏教とは異なり、キリスト教の葬儀は主に礼拝すると意味合いが強いですからお供え花を贈るときは気を付けましょう。贈るお供え花はスタンドフラワーや花輪にするのが一般的です。

供花を準備できるお店

お供え花を準備する場合、お花屋さんを利用しますが遠方の場合は花キューピットなどを使えば全国どこでも送料無料で贈ることができるので魅力的です。ただし、離島や配達ができない範囲もあるため、事前に確認するようにしてください。

 

インターネットを使用すれば、個人的にお供え花を贈ることができますが、通夜や葬儀の場合は友人や職場など数名で贈ることも多いため、予算、名札についてなど葬儀社電話連絡をして供花などの手続きを確認するようにしましょう。

 

取り扱っているお店によって内容は異なりますが、送料無料だったり立札無料など良心的な金額で準備できることが多く、相場の範囲内で収まります。さらに、クレジットカード対応をしていたりと急な出費にも対応することができるためまずは確認することが大切です。

お供え花の注意点

お供え花の金額相場を守り、お花の種類に気を付けるとお伝えてしてきましたが、まだ気を付けることがあります。贈るタイミングとしては、早すぎず遅すぎずです。お通夜が始まる前には設置完了するのがポイントで、それ以外は前日または当日に持っていきましょう。

 

香典と異なる供花となれば、お返しは必要なのか疑問に思う方も多いですが、一般的にはお返しが必要です。香典のように金額がはっきりしないためお返しに悩むこともありますが、一般的な相場が分かればお返しもすぐに準備することができます。

お供え花のマナーを守って贈ってみよう

お供え花は宗教によって使用するお花が異なるため気を付けなければいけません。さらに、相場の金額の範囲内で用意することで相手に気を使わせなくて済みます。このように、いつ贈るお供え花なのかによっても準備の仕方が異なるため、マナーを守りながら準備してください。