喪中に神社参拝へ行ってしまった…お寺もNG?忌服期間の常識まとめ

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/23

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近親が亡くなった場合には一定期間喪に服することとなります。この喪中の期間、特に忌中の期間には、神社に参拝するのは好ましくないとされています。この記事では喪中・忌中の神社参拝のルールについて詳しく紹介していきます。お寺への参拝などについても解説していきます。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/23

目次

喪中期間の神社参拝はNG?

親族などが亡くなった場合、一定の間、喪に服します。この喪中期間に神社へ参拝してもいいのでしょうか。この記事では、喪服期間中の神社への参拝の作法などを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

忌服期間とは何なのか

忌服期間とは、親族を亡くした際に、喪に服して行動を慎む期間のことです。この期間中は、神社への参拝などを自粛すべきだとされています。忌服期間には2種類あり、それぞれで制限される行為が異なってくるので注意しましょう。

喪中と忌中の違い

喪に服するべき忌服期間には、「喪中」と「忌中」の2つがあります。

 

喪中とは、親族が亡くなってから1年間の期間のことです。忌中は、喪中の期間の中でも、親族が亡くなってから四十九日が明けるまでの期間のことを指します。喪中よりも忌中の期間の方が、行動の制約が多いのが特徴です。

 

喪に服して行動を慎む場合、喪中なのか忌中なのかを常に意識するようにしましょう。

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忌中は特にNG

忌服期間の中でも、四十九日が過ぎていない忌中の間は、特に行動を慎まなければなりません。忌中の間、神社への参拝はしてはいけないことになっています。何かお祈りごとや用事があったとしても、忌中の間は神社に立ち入るのは避けましょう。

喪中の参拝はOK?

忌服期間の中でも、喪中は忌中と比べて制限される行動が少なくなります。忌服が明けた喪服期間の間でしたら、一般的に神社に参拝しても良いとされています。

 

ただし、神社によっては忌中ではない喪中期間でも、参拝をお断りしている場合があります。喪中だから参拝してもいい、とは限りません。神社に参拝する際には、事前に神社に問い合わせ、参拝していいかどうかを確認するようにしましょう。

忌中に参拝してはいけない理由

忌中期間は、どうして神社への参拝を避けるべきだとされているのでしょうか。

 

神道では、「死は穢れ」とされています。神社は神様をお祀りした神聖な場所であり、穢れを持ち込むべきではない場所とされているのです。神様がいる場所は穢れのない清浄な場所であるべきだ、と考えるのが神道です。

 

「そのような考えはもう古いのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、宗教の考えがそうなっているので仕方がありません。忌中の期間は、神社に近寄らないようにしましょう。

忌中に神社へ行きたい場合

忌中の期間にどうしても神社に参拝したい用事がある場合、どのようにすればいいのでしょうか。以下、シチュエーションごとに対処方法を紹介していきます。

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お祓いを受けて参拝する方法

忌中や喪中期間は、死の穢れが残っているため参拝が禁止されています。逆に考えると、穢れさえ清めてしまえば忌中の期間でも参拝が許されるということになるのです。

 

一部の神社では、お祓いを鳥居の外で受けることができます。喪中・忌中だということを事前に伝え、神社側にお祓いのお願いをすることで、忌中であっても神社に参拝することができます。

祈祷は受けられる?

喪中・忌中の間は神社に立ち入ることが許されませんので、祈祷も受けられません。知り合いの方にお札やお守りを購入して来てもらうなど、神社に行かずに済む方法を考えましょう。

 

しかし、神社の外で1度お祓いを受けるという方法で、祈祷が許されることもあります。神社によって対応・決まりが異なっているので、祈祷をお願いしたい神社に問い合わせてみましょう。

お守りを購入したい場合

忌中の期間、お守りなどが欲しい場合にはどうすればいいのでしょうか。基本的には神社への立ち入り自体が禁止されていますので、自分ではなく知り合いに代わりに購入してきてもらいましょう。

 

他の人に購入してもらったお札・お守りなどでも、きちんと祈祷されているので効力は健在です。神社に立ち入る前にお祓いをしてもらう方法を使えば、神社の中へ入るのが許される場合もありますが、あくまでも例外的な方法ですので、安易にお願いするのは控えましょう。

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お札を返したい場合

お祀りした古いお札を神社に返したい場合にはどうすればいいのでしょうか。お札を返すだけであっても、忌中の場合には神社へ立ち入るのは好ましくありません。この場合にも、自分以外の人にお願いしてお札を返してもらいましょう。

 

古いお札は一定期間中に神社に返さなければならないわけでもないため、後回しにしても問題ありません。

 

神社の外でお祓いを受けて立ち入り、お札を返すことも可能ですが、緊急性のある用事ではないのであまり好ましくありません。あくまででも「忌中は神社に立ち入り禁止」というのが原則だと理解しましょう。

鳥居をくぐらなければいいのか

「忌服期間中は、神社の鳥居をくぐってはいけない」と表現されることがあります。「では鳥居を避けて横から入ればいいのか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。

 

「鳥居をくぐる」というのは、神社に立ち入って参拝することを意味する「たとえ」の表現です。鳥居をくぐるなと言われた場合、神社の中に入ってはいけないのだ、と考えるようにしましょう。

喪中に神社へ参拝してしまったら

ルールを知らずに、喪中や忌中の期間に神社に行ってしまったり、参拝をしてしまったりする場合どうすればいいのでしょうか。

 

この場合、死という穢れを神社にすでに持ち込んでしまっているので、打つ手はありません。ルール違反をしてしまったことを反省するしかないため、喪服期間が明けてから謝罪のお参りをするなどするといいでしょう。

喪中にお寺へ参拝するのはOK?

喪中期間中は、神社への参拝は控えるのが作法です。では、喪服期間中にお寺に参拝するのはどうなのでしょうか。神社は死を穢れとして認識していますが、仏教では特に死を穢れだとは考えていません。

 

特に浄土真宗は「喪に服す」という概念がないため、忌中や喪中であってもお寺への参拝はまったく問題はありません。むしろお寺に参拝するのは故人の供養にもなるので、積極的にお参りするようにしましょう。

喪中にしてはいけないこと

喪中の間(喪服期間の間)は、さまざまな行動に一定の制限がかかります。親族を亡くしたばかりですので、行動を慎まなければならないとされているのです。以下では、神社への参拝以外で、「喪中にしてはいけないこと」について紹介していきます。

結婚式を挙げること

喪中は、めでたいことを祝うのを避けるべきだと考えられています。そのため、結婚式を挙げるのも基本的には控えなければなりません。

 

とはいえ、最近では昔より喪中の制限が緩くなってきているので、喪中に結婚式を挙げても問題ないと考える人もいます。しかし、非常識だと考える人も多数いるので、マナーや作法などを重んじるのであれば、挙式は自粛するのが無難でしょう。

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お正月を祝うこと

忌中は何かを祝うのがタブーです。お正月に新年を祝うのも好ましくありません。新年を祝う挨拶・年賀状・初詣などは基本的に避けましょう。年賀状においては11月中旬〜12月初旬くらいを目安に喪中ハガキを送ることで、年賀状を出せない旨を伝えましょう。

 

おせち料理も新年を祝う紅白のかまぼこなどは好ましくありません。神社への初詣は避けるべきですが、お寺への初詣は行っても構いません。

 

 

派手なこと

忌中・忌服期間中は派手なことは避け、身を慎んだ生活を送るのが好ましいとされています。パーティー・お祭りなどの派手なイベントにはなるべく参加しないのが無難です。誘われた際には「忌中だから」と一言入れれば相手も理解してくれるはずです。

喪中・忌中の神社参拝まとめ

以上、喪中・忌中の期間中の神社への参拝の作法について紹介しました。

 

神道は死を穢れと考えるので、この期間中に神社に参拝するのは原則としてマナー違反です。例外として、神社にお願いして神社の外でお祓いをしてもらう方法がありますが、あくまで例外的手段なのであまり軽々しくお願いするべきではありません。

 

また、神社ではなくお寺への参拝なら問題はないと考えられているため、忌中に何かにお参りを行いたいのであればお寺に出向くようにしましょう。