初盆のお布施はどの程度包むの?包み方や渡し方・初盆に行う事

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2020/9/10

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初盆は故人が亡くなられて四十九日が済んだ後の初めてのお盆です。通常のお盆とはどのような違いがあるのかや、やらなくたはいけない事、お布施の相場など分からない事も多いのではないでしょうか。初盆のお布施について詳しく解説していますので是非、参考にしてみて下さい。

公開日 : 2020/2/19

更新日 : 2020/9/10

目次

そもそも初盆のお布施とは

親族などが亡くなられて初めて迎えるお盆の事を「初盆」と呼びますが、どのような事をするのかやお布施はいくら程度包むのか、マナーはどうしたら良いのかなど分からない事も多いと思います。そこで今回は、初盆のお布施について詳しく解説しています。

初盆にはどういう意味があるのか

初盆は故人が亡くなられた後に初めて迎えるお盆の事です。初盆は地域により(にいぼん)や(あらぼん)などと読まれます。初盆は正しくは亡くなられてから四十九日の忌明けの後の初めてのお盆の事で、49日を過ぎる前にお盆が訪れる場合には翌年が初盆となります。

 

初盆にはどのような事をしなくてはいけないのでしょうか?やらなくてはいけない事や準備、お布施などについても詳しく解説しています。初盆を迎えられる方は早めに確認して余裕を持って準備をしましょう。

初盆にやる事とは

初盆にはどのような事を行うのでしょうか?何か特別な事を行うのかや、準備はどうしたら良いのかなど疑問に思う方も多いです。そこで、初盆に行う事や初盆のお布施の相場や渡し方などを詳しく解説していますので見てみましょう。

盆の入りや盆明けについて

お盆の初日を盆の入りと言い一般的には8月13日で東京や神奈川、静岡などでは7月13日です。この日は迎え火を焚き、ご先祖様の霊を自宅に招きます。盆棚の準備ができたらお墓参りに行き、綺麗に掃除をします。

 

夕方に小さな土鍋やお皿の上で皮をむいた麻の茎を焚いて白提灯に火をつけます。8月14日・15日は遺族が集まりお墓参りをして自宅には親族や個人と親交の深かった知人を招き、僧侶にお願いして法要をしていただきます。法要の後に会食をする場合も多いです。


帰られる時にお盆か、お盆が無い場合には袱紗の上にお布施を乗せてお渡しします。盆棚のお供えや水は毎日交換して新鮮な水を入れます。8月16日は盆明けです。遅い時間に送り火を焚いて祖先の霊を見送ります。「精霊流し」や「灯籠流し」を行う地域もあります。

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初盆のお布施の相場や表書きの書き方

自宅などに僧侶を招き法要を行う場合には、お布施が必要です。地域や宗派などにより変わりますが、3万円~5万円が一般的な初盆のお布施の相場です。通常のお盆の相場は1万円程度ですのでそれより多く包みます。

 

他の法要と同じ様にお布施以外にお車代として5千円~1万円程度と御膳料として5千円~2万円程度を包み僧侶にお渡しします。法要の後の会食に僧侶も参加される場合には御膳料は要りません。それでは、お布施の表書きについて詳しく見てみましょう。

初盆のお布施の表書きについて

初盆の法要のお布施を包む時には無地の白い封筒を使い、表には何も書かずにお渡ししても良いです。表書きを書きたい場合は上半分に「御布施」か「御経料」と書いてその下に施主名をフルネームで書きましょう。「~家」と書いても良いです。薄墨は使用しません。

 

普通の黒い墨で書き、裏面には氏名と住所、金額を書きます。新札が望ましくてお札の表面が上に見えるように包みます。金額は大字を使います。1は壱、2は弐、3は参、5は伍、10は拾、1000は仟、万は萬、円は圓と書きます。書く時には「金~ 圓」と書きます。

初盆のお布施を渡すのはどのタイミング?

基本的に法要か会食が終了した後にお渡ししますが、当日は慌ただしいので法要が始まる前にお渡しする事もあります。お布施をお渡しする際には、必ずお礼の言葉を添えてお渡ししましょう。

 

「本日は~の初盆に、心尽くしのお勤めを頂きありがとうございました。」などとお礼を伝えます。「気持ちばかりではございますがお礼でございます。どうぞお納めください。今後ともよろしくお願い致します。」とお布施を渡し、今後の付き合いもお願いします。

初盆のお布施の渡し方

お布施は事前に袱紗で包み、切手盆に乗せて用意しておきます。正式な袱紗は四方に房がついたものですが一般的な袱紗でも良いです。弔事用の紫などを選び、弔事用の包み方で包みます。切手盆か小さなお盆の上にお布施を乗せます。正式な切手盆は黒です。

 

無ければ自宅にある物で良いです。切手盆を自分の右横に置きお礼を伝えます。「本日は~の初盆に心尽くしのお勤めを頂きありがとうございました。心ばかりですがお礼でございます。どうぞお納めください。今後とも宜しくお願い致します。」等とお礼を伝えましょう。

 

その後に袱紗から封筒を出してかるく畳み、その上にお布施の文字が僧侶の方に向くように置き、切手盆に乗せてお渡しします。袱紗でお渡しする場合には袱紗を自分の両手の平に乗せてお布施の文字が僧侶の方に向くように差し出します。

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お車代と御前料について

お車代と御膳料も忘れずに必用に応じてお渡しします。お車代はお寺以外で法要を行う場合に交通費をお渡しします。事前に移動手段を確認しておきましょう。車や公共の交通機関を使われる場合には一般的に実際にかかる金額よりも多めに包みます。

 

タクシーでお越しいただく場合には、タクシーの手配を施主側で行い、タクシー代も事前に施主側で支払います。初盆の法要では、法要の後に会食するのが一般的です。お盆は僧侶も忙しいため会食へ参加される事は滅多にありません。

 

参加されない場合には御膳料をお渡しします。お車代や御膳料を一緒にお渡しする場合には、お布施を一番上になるようにして置きます。その下にお車代、その下に御膳料の順に乗せてお渡しします。

初盆の準備や内容について

お盆の時期には地域によって差があります。東京や神奈川、静岡などでは毎年7月、沖縄地方では旧暦の7月です。その他の地域では毎年8月にお盆を迎えます。初盆には親族や知人を招いて僧侶に法要をお願いします。それでは、初盆の準備や詳しい内容を確認しましょう。

日本全国で行われるお盆とは

お盆は御先祖様の霊を呼び寄せ供養する行事として日本全国で行われています。一般的な期間は8月13日か7月13日からの4日間です。初日を「盆の入り」と呼び、迎え火を行います。最終日を「盆明け」と呼び、送り火をします。

 

それぞれの家で盆棚を設置してお供え物を置き、火を焚いて祖霊を迎えた後に僧侶に棚経をあげてもらい、お墓参りに行きます。最終日には再び火を焚いて祖霊を送り返します。盆棚や盆棚のお供え物について詳しく見てみましょう。

【お盆の準備】盆棚

精霊棚とも言われる盆棚は、お盆に御先祖様を迎え入れる祭壇の様な物です。盆の入りの前日か当日にお仏壇を清めてから設置し、お盆が終わるまで飾ります。盆棚はお仏壇の前などに設置します。御先祖様の霊は盆棚に帰るため、お盆の間はお仏壇の扉は閉めておきます。

 

盆棚の設置方法は地域や宗派などで大きく違います。一般的な方法を紹介します。

  1. 真菰で編んだむしろを敷いて上に祭壇を組みます。四隅に笹竹を立て、四本の竹をしめ縄で結んで縄にほおずきを吊るし結界を作ります。
  2. 祭壇を組む場所が無い場合にはお仏壇の前などに経机か小机を置いて、その上に真菰のむしろを敷きます。このむしろを敷くのは昔、お釈迦様が真菰のむしろに病人を寝かせて治療したという事から真菰には邪気を払い病気を癒す力があると言われているためです。
  3. お仏壇の中にあるお位牌を取り、盆棚の真ん中に置きます。香炉や輪、供花を置き、故人が生前に好きだった物やお団子などをお供えします。

【お盆の準備】盆棚のお供え物

盆棚にお供えする代表的なものを紹介します。

  • 「お位牌」複数ある場合は一番古い物を一番右に置き、一番新しい物を一番左に順番に並べます。
  • 「盆提灯」盆棚の手前の両端に霊が迷わず辿り着けるように盆提灯を一対並べます。
    初盆では絵柄のない白提灯を使います。お盆が終了すればお寺で供養するか送り火で燃やします。
  • 「精霊馬・精霊牛」祖霊があの世とこの世を往来する乗り物です。ナスやキュウリに苧殻などで足を付けて馬や牛の形を作ります。馬は早くこの世に来られるため、牛はなるべくゆっくりあの世に帰ってもらうためとも言われます。
  • 「ほおずき」祖霊を迎え入れるための提灯に似てるので盆棚に飾ります。しめ縄に吊るすのはお盆の正式名称「盂蘭盆会」が、サンスクリット語で逆さ吊りの意味のウラバンナの音写であるためとも言われます。
  • 「昆布」ほおずきと同じ様にしめ縄に吊るします。

この他にも生花や素麺、水の子、清浄な水、季節の野菜や果物などがあります。

 

お盆の過ごし方

お盆には何をするのか解説します。8月13日または7月13日が盆の入りです。盆棚の準備をしてお墓に出向き掃除をします。夏場は日差しが強いため、朝早くに済ませておきましょう。夕方に小さな土鍋かお皿の上で苧殻を焚いて迎え火をして、提灯に火をつけます。

 

2日目と3日目は親族などが集まりお墓参りをして自宅に僧侶を招き法要をします。その後に会食をする事も多いです。僧侶にお布施やお車代などをお渡しします。お盆の間は盆棚に供えたお供え物や水などは毎日新しくします。

 

盆明けはできるだけ遅い時刻に送り火を焚いて祖霊を見送ります。精霊流しや灯籠流しなどを行う地域もあります。宗教や家のしきたりによりお供え物などややり方が違う場合もあるので親戚などによく確認しておきましょう。

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【初盆の法要】ふさわしい服装

初盆だけではなくお盆は故人やご先祖の霊をお迎えするお祝いのような行事です。その為、初盆の法要では喪服よりも平服が選ばれる場合が多いです。服装は地域や宗派などにより変わるので周りの方や親戚に確認しておきましょう。


平服とはどういう服装なのかと疑問に思う方も多いです。平服は略礼装のことです。ジーパンや短パン、露出の多いようなカジュアルな服装ではありません。初盆の法要のふさわしい服装を男女、子供に分けてを見てみましょう。

【初盆の法要】男性の服装

男性の場合の初盆のふさわしい服装を紹介します。スーツは無地のもので色はグレーや紺、ネイビーなどの地味な色味にします。夏用の喪服を着用しても良いです。ワイシャツは白で半袖でも構いません。

 

ネクタイは色や柄が控えめなものを選びます。靴と靴下は黒にします。腕時計や金属の金具が付いている靴、タイピンなどはマナー違反にあたるので気を付けましょう。夏場なのでなるべく涼しい服装になるように調整するか夏用の喪服を着用する事をおすすめします。

【初盆の法要】女性の服装

女性の場合の初盆にふさわしい服装を紹介します。ワンピースは無地のもので色は黒やダークグレーなどの地味な色にします。ジャケットは襟元が詰まっている肌の露出の少ないもので色は黒やダークグレーなどを選びましょう。靴は光沢のない黒のパンプスが良いです。

 

半袖ブラウスとスカートを選ぶ場合には色を黒にするか地味な色にしましょう。ストッキングは黒か肌色を履き、素足は避けましょう。アクセサリーを付けるなら白かグレーのパールのネックレスやイヤリング、ピアスなら構いません。

【初盆の法要】子供の服装

子供の場合の初盆の法要にふさわしい服装を紹介します。制服がある場合は制服が一番良いです。制服がない学校の場合には落ち着いた色や柄の服にします。色々な風習やしきたりがありますが、故人を供養する気持ちを持ちマナーに注意しながら服装を考えましょう。

初盆の法要の香典の相場や表書きについて

初盆の法要に参加する親族や知人は「御提灯代」や「香典」を持参します。地域や故人との関係などにより金額は変わりますが、相場は3千円~1万円程度です。法要の後に会食に参加する場合は5千円~1万円程度を上乗せしましょう。

 

初盆の法要の時に香典をお渡しする時に、香典の表書きを何て書いたら良いのか分からない方も多いです。香典の表書きやマナーなどについても詳しく解説しています。それでは、表書きの書き方について見てみましょう。

初盆の法要の香典の表書き

香典袋の表書きには「御供物料」と書くのが無難です。御供物料は様々な宗派で使えるので宗派が分からない場合には御供物料と書きましょう。仏式の場合は「御仏前」や「御佛前」、神式の場合は「御玉串料」や「御神前」です。

 

水引は双銀や藍銀、黒白が多く使用されています。関西の場合は黄白か黄銀を使用する場合が多いです。結び目は結切りか、あわじ結びを選びましょう。墨の色は普通の墨を使用して構いません。墨が無ければ筆ペンを代用します。中袋はサインペンで書いても良いです。

【初盆の法要】香典のお返しの相場や品物について

初盆の法要に参加した親族や知人から香典やお供え物を頂いた場合のお返しはどの程度、お返したら良いのでしょうか?お返しは、一般的には頂いた金額の半分から3分の1程度の品物を法要が終わり帰る時にお渡しします。

 

事前にどの程度の香典などを頂くのかは分からないので、およそ2千円~3千円程度の返礼品を先に用意しておきます。参加された方の香典やお供え物の金額をメモしておき、1万円を超える金額を用意された方には後日、追加の品を送るようにします。

 

法要後の会食がお返しに当たり、品物を用意する必要がない地域もあります。また、会食をされない場合は、お酒や弁当などを持ち帰ってもらうという地域もあります。それではお返しの品について詳しく見てみましょう。

【初盆の法要】香典のお返しの品物

初盆の香典やお供え物へのお返しの品物は消耗品が良いです。残りやすい品物の場合、故人を失った悲しい気持ちを引きずってしまうので、消耗品が良いと言われます。初盆のお返しによく選ばれるのはそうめんやお茶、のり、洗剤、お菓子などです。

 

食べ物を選ぶ場合にはなるべく日持ちするものにしましょう。また、法要に参加するのが難しくて香典やお供え物を送られた方にお返しをする場合には、お盆が明けてから月末までに送るようにしましょう。

マナーに注意してお布施をスムーズに渡す

初盆では様々な準備をしなくてはいけませんが、僧侶にお渡しするお布施は特に大切です。お布施以外にも御車代や御膳料なども忘れないように用意しましょう。マナーに注意して僧侶への感謝の気もちを大切にしてお渡ししましょう。